
公認会計士・税理士の藤沼です。
公認会計士に一番おすすめの転職エージェントは、マイナビ会計士です。なぜなら会計士向けの求人数が最も多く、私たち会計士のキャリアの選択肢が広がるからです。
以下は、会計士に強い転職エージェント5社の比較表です。これを見れば、どこが優れているか一目瞭然です。
会計士に強い転職エージェント【5社比較】
会計士に強い転職エージェント【上位5社比較】
マイナビ 会計士 | MS-Japan | ヒュープロ (Hupro) | レックスアド バイザーズ | ジャスネットキャリア | |
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総合評価 | ( 10/10 ) | ( 8/10 ) | ( 8/10 ) | ( 7/10 ) | ( 7/10 ) |
求人数 | 約5,000件 | 約1,500件 | 約1,300件 | 約1,000件 | 約500件 |
対象年代 | 20代~30代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 20代~30代 | 20代~30代 |
対応エリア | 関東 近畿 愛知県 静岡県 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
設立 | 1973年 | 1990年 | 2015年 | 2002年 | 1996年 |
資本金 | 21億210万円 | 5億8600万円 | 2億2740万円 | 6000万円 | 3800万円 |
特徴 | 公認会計士限定 | 管理部門に強い | 会計事務所に強い | 士業全般向け | 会計税務全般 |
得意領域 | 公認会計士 | 経理 監査法人 FAS | 経理 会計事務所 | 会計・税務 コンサル | 士業全般 |
評判口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※ ランキング付けの評価基準については、コンテンツ制作ポリシーにて詳細に定義しています。
私は公認会計士として転職活動をした際、20社以上の転職エージェントに登録し、実際に利用しました。
しかし、使ってみると(大手であっても)会計士のキャリアに詳しくなく、時間の無駄だと感じたエージェントも存在しました。
正直なところ、下記5社以外の転職エージェントはイマイチでした。
私たち会計士は業務の専門性が非常に高く、キャリアは非常に幅広いです。そのため、会計士に精通した転職エージェントを選ぶ必要があります。
本記事では、会計士向けの転職エージェントの定量的情報、そして私が実際に利用して感じた定性的情報を惜しむことなく紹介します。
なお、税理士・USCPA向けの転職エージェントは、それぞれ次の記事で紹介しています。
税理士におすすめの転職エージェント
関連記事:USCPAにおすすめの転職エージェント
2014年 EY新日本有限責任監査法人 入社
2018年 東京共同会計事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント株式会社 代表取締役
公認会計士におすすめの転職エージェント厳選5社

公認会計士に一番おすすめの転職エージェントは、マイナビ会計士です。
私の周囲の公認会計士からの評判が非常に良く、私自身も実際に利用して最も優秀な転職エージェントであると感じました。
その他、会計士向けにおすすめできる転職エージェントは、マイナビ会計士を含めて全5社あります。
- マイナビ会計士(1番おすすめ)
- MS-Japan
- ヒュープロ(Hupro)
- レックスアドバイザーズ
- ジャスネットキャリア
もし迷った方は、マイナビ会計士だけ使えば十分です。
では、1位から紹介します。
【1位】マイナビ会計士は公認会計士のみに特化した最大手エージェント

公式サイト:https://cpa.mynavi.jp/
- 求人数 :( 10/10 )
- 情報の詳細さ :( 10/10 )
- サポート力 :( 10/10 )
- 対応のスピード:( 9/10 )
- 評判・口コミ :( 10/10 )
- 総合評価 :(10/10 )
関連記事 マイナビ会計士の評判・口コミ
公認会計士に1番おすすめの転職エージェントは、マイナビ会計士です。
なぜなら、マイナビ会計士は唯一「公認会計士のみに特化」した最大手転職エージェントであり、求人数がNo.1だからです。
「転職大手マイナビ」のリソースがフル活用されているため、量だけでなく担当者の品質も非常に高いと感じました。
ちなみに、マイナビ会計士ユーザーの転職先実績は次の通り。事業会社(主に経理)が最も多いです。

私が利用した際は担当者の知識量が群を抜いていると感じましたが、周囲の会計士に評判を確認しても悪い噂をほとんど耳にしませんでした。特に「書類の添削」「面接対策」の面で好評でした。
そのため、公認会計士ならマイナビ会計士を選べば、まず間違いないと言えます。
なお、マイナビ会計士は公認会計士のみ利用可能であり、無資格者は利用することができません。
- 業界最大手
- 求人数No.1
- サポートが最も充実している
- 会計士からの評判が良く、筆者自身も一番良いサービスだと感じた
- 公認会計士なら登録必須
最後まで無料で使えるので、失敗を避けたい会計士は絶対に使うべきです。
\ 会計士向け求人数 No.1! /
/ かんたん3分で登録完了 \


【2位】MS-Japanは経理・会計事務所など会計系の管理部門に特化している

公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
- 求人数 :( 8/10 )
- 情報の詳細さ :( 9/10 )
- サポート力 :( 10/10 )
- 対応のスピード:( 10/10 )
- 評判・口コミ :( 9/10 )
- 総合評価 :( 8/10 )
関連記事 MS-Japanの評判・口コミ
MS-Japanは、「管理部門」を専門とする転職エージェントです。
ただし、求人の大半が「経理」「会計事務所」など会計系の求人であり、実質的には会計系の専門特化型転職エージェントに分類されます。
マイナビ会計士に比べると求人数が減りますが、対応の誠実さ・スピード感が良いという口コミが多数見られました。
30年以上の歴史ある転職エージェントのため、豊富なナレッジが蓄積されたことによる定評が得られているようです。
MS-Japanには、役員クラスの求人まで幅広く網羅されていることから、会計士の多種多様なニーズに答える求人が用意されていました。
- 経理・会計事務所など、会計系に特化した転職エージェント
- 担当者のサポートに対する良い評判が多い
- 公認会計士向けの求人数No.2
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【3位】ヒュープロ(Hupro)は会計事務所・税理士法人への転職なら必須

公式サイト:https://hupro-job.com/
- 求人数 :( 8/10 )
- 情報の詳細さ :( 8/10 )
- サポート力 :( 10/10 )
- 対応のスピード:( 10/10 )
- 評判・口コミ :( 9/10 )
- 総合評価 :( 8/10 )
関連記事 ヒュープロ(Hupro)の評判・口コミ
ヒュープロは、会計事務所・税理士法人に超特化した転職エージェントです。
「会計事務所・税理士法人」の求人数は6,000件以上と全エージェント中で最多であり、マイナビ会計士の求人数全体を大きく超えます。
※ ただし、「公認会計士向け」の求人数は減ります。あくまで会計事務所・税理士法人全体の求人数。
このため、会計事務所・税理士法人への転職を視野に入れている会計士なら、必ずヒュープロも使うべきです。
また、ヒュープロは会計税務系の専門特化型エージェントですので、近年は経理の保有求人も増えてきました。
会計士向けの求人数としては3番目に多く、おすすめの転職エージェントです。
- 会計事務所・経理に特化した転職エージェント
- 純粋な「会計事務所の求人数」ならNo.1
- 公認会計士向けの求人数No.3
\ 会計事務所の求人数No.1 /
/ かんたん3分で登録完了 \
【4位】レックスアドバイザーズは担当者の質が高くカウンセリングが上手い

公式サイト:https://www.career-adv.jp/
- 求人数 :( 8/10 )
- 情報の詳細さ :( 9/10 )
- サポート力 :( 7/10 )
- 対応のスピード:( 9/10 )
- 評判・口コミ :( 8/10 )
- 総合評価 :( 7/10 )
関連記事 レックスアドバイザーズの評判・口コミ
レックスアドバイザーズは、会計士・税理士などの会計税務に特化した転職エージェントです。
特に会計士からの評価が高く、各アドバイザーの質の平均値が高いものと思われます。
一方で、採用企業側からの評価はマチマチで、「自社に適合しない人材を紹介されてしまった」といった口コミがありました。
求職者側からすると、多くの求人を紹介してもらえる半面、就職後にアンマッチが生じてしまうリスクは懸念事項の1つです。
とはいえ、(私個人的には)とても良い転職エージェントだったと感じています。
- 公認会計士・税理士に強い
- アドバイザーの質が高い
- 公認会計士向けの求人数No.4
【5位】ジャスネットキャリアは会計・税務系の士業求人を多く扱っている

公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
- 求人数 :( 7/10 )
- 情報の詳細さ :( 7/10 )
- サポート力 :( 7/10 )
- 対応のスピード:( 8/10 )
- 評判・口コミ :( 8/10 )
- 総合評価 :( 8/10 )
関連記事 ジャスネットキャリアの評判・口コミ
ジャスネットキャリアは、「士業」に特化した転職エージェントです。
また、ジャスネットキャリアは会計士が創業した転職エージェントであるため、特に「会計」「税務」系の求人が多く扱われています。
規模・求人数はMS-Japanと同程度でしたが、職種としてはコンサル系が多い傾向にあります。
一方で「担当者の業界への理解度がやや浅い」など、品質に関する悪い口コミもあったため、他の転職エージェントと併用すべきと言えます。
登録必須とまでは言えませんが、求人をより網羅したい方にはジャスネットキャリアの併用がオススメです。
- 士業全般に特化したエージェント
- 公認会計士向けの求人数No.5
【比較表】公認会計士向けの転職エージェント20社を徹底比較!
以下は、公認会計士向けの転職エージェント全20社の比較表です。
マイナビ 会計士 | MS-Japan | ヒュープロ (Hupro) | レックスアドバイザーズ | ジャスネットキャリア | 人材ドラフト | ツインプロ (TwinPro) | TACキャリアエージェント | 大原キャリアナビ | ABキャリア | SACT | VRPパートナーズ | 会計求人プラス | SYNCA | アカナビ | 会計求人ドットコム | 人材スカウト | マイナビ税理士 | ハイスタ会計士 | 経理転職.com | |
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総合評価 | ( 10/10 ) | ( 8/10 ) | ( 8/10 ) | ( 7/10 ) | ( 7/10 ) | ( 7/10 ) | ( 7/10 ) | ( 6/10 ) | ( 6/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) | ( 5/10 ) |
求人数 | 約5,000件 | 約1,500件 | 約1,500件 | 約1,000件 | 約500件 | 約500件 | 非公開 | 約300件 | 約100件 | 約100件 | 約30件 | 約10件 | 約100件 | 約50件 | 約300件 | 約200件 | 約100件 | 約10件 | 非公開 | 約200件 |
対象年代 | 20代~30代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 20代~30代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 30代~40代 | 20代~40代 | 20代~40代 | 20代~30代 | 20代~40代 | 20代~40代 | 20代~50代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 40代~50代 | 20代~40代 | 20代~30代 | 20代~30代 | 20代~30代 |
対応エリア | 関東 近畿 愛知県 静岡県 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 首都圏 | 東京 | 関東 関西 | 関東 | 東京 | 全国 | 関東 | 全国 | 全国 | 全国 | 首都圏 | 全国 | 全国 |
設立 | 1973年 | 1990年 | 2015年 | 2002年 | 1996年 | 2000年 | 2022年 | 2001年 | 1984年 | 1995年 | 2015年 | 2007年 | 2009年 | 2017年 | 2002年 | 2021年 | 1995年 | 1973年 | 2022年 | 1988年 |
資本金 | 21億210万円 | 5億8600万円 | 2億2740万円 | 6000万円 | 3800万円 | 3400万円 | 1億円 | 3000万円 | 1000万円 | 7000万円 | 500万円 | 900万円 | 500万円 | 6億円 | 6000万円 | 510万円 | 3000万円 | 21億210万円 | 6億800万円 | 6億7226万円 |
対象者 | 会計士限定 | 管理部門全般 | 会計事務所 | 会計系全般 | 士業全般 | 会計事務所 | コンサルに強い | 会計系全般 | 会計系全般 | USCPA | USCPA | 士業 | 税務スタッフ | 経理 | 税務スタッフ | 税務スタッフ | 税務スタッフ | 税理士 | 会計士 | 経理マン |
得意領域 | 公認会計士 | 経理 会計事務所 FAS | 経理 会計事務所 | 会計・税務 コンサル | 士業全般 | 会計事務所 | コンサル 経理 監査法人 | 経理 会計事務所 | 会計事務所 | 経理 監査法人 | 経理 監査法人 | 士業 | 会計事務所 | 経理 | 会計事務所 | 会計事務所 | 会計事務所 | 会計事務所 | 会計税務 | 経理 |
評判口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | – | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | – | – |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
- 求人数ではマイナビ会計士が圧倒的に多い
- マイナビは組織規模も最大で、運営歴も最も長い
- サービスの対象年齢はヒュープロが最も高く、50代まで対応可能
上記比較表をご参考いただき、ぜひご自身に合った転職エージェントを選んでください。
なお、公認会計士が転職エージェントを使う際は、2~3社併用することを強く推奨します。
転職での失敗を避けるためには、複数社を利用してリスクを分散すべきです。
【職種別】公認会計士におすすめの転職エージェントを4つの軸で紹介
転職したい職種がすでに決まっている方は、職種別に転職エージェントを選別したほうが良いです。なぜなら、エージェントによって特異とする職種が異なるからです。
ここでは、次の4つの職種ごとにおすすめの転職エージェントを紹介します。
以下、それぞれ紹介します。
経理への転職ならマイナビ会計士+MS-Japanの併用がおすすめ!
ほぼ全ての職種で言えますが、マイナビ会計士の求人数が突出しています。
ただし、経理の求人は転職エージェント独自のコネクションが強い傾向にあり、1社のみで網羅することはほぼ不可能です。
そのため、MS-Japanとの併用により、求人の網羅性を高めることをオススメします。
なお、このほか「経理転職ナビ」や「経理転職.com」など、名称に”経理”と付く転職サイトがいくつか存在しますが、正直こうしたサービスの利用はおすすめしません。
なぜなら、これらの転職サイトは、単にブランディングとして「経理専門」と謳っているのであり、必ずしも「経理に強い」というわけではないからです。
そのため、公認会計士なら上記の3社がオススメです。
FAS・コンサルへの転職ならマイナビ会計士+ツインプロの併用がおすすめ!
FAS・コンサル業界についても、マイナビ会計士の求人数が突出していました。
FASの求人は(経理と比較すると)求人が限定的ですので、マイナビ会計士で多くの求人を網羅できるでしょう。
しかし、転職エージェントを上手く利用するためには、複数の転職エージェントから複数の企業に応募する必要があります。
そのため、FAS・コンサルへの転職の際も、上記2~3社の転職エージェントを併用することをオススメします。
特にツインプロは、コンサル系転職エージェントの大手「MyVision」が士業向けに運営しているサービスであり、FASの求人数が多いのでオススメです。
会計事務所・税理士法人への転職ならマイナビ会計士+ヒュープロが最適!
転職エージェント | 評価 |
---|---|
1位 マイナビ会計士 | |
1位 ヒュープロ(Hupro) | |
3位 MS-Japan |
会計事務所に強い転職エージェントの記事内でも紹介していますが、会計事務所・税理士法人への転職に限ってはヒュープロが非常に強いです。
ヒュープロは会計事務所・税理士法人の求人数がNo.1であり、この1社だけでかなり網羅することができます。
会計事務所・税理士法人の求人数は膨大ですので、マイナビ会計士だけではとても網羅することができません。
失敗を防ぎたい方は、必ずマイナビ会計士・ヒュープロを併用することで求人を網羅してください。
監査法人への転職ならマイナビ会計士+MS-Japanがおすすめ!
転職エージェント | 評価 |
---|---|
1位 マイナビ会計士 | |
2位 MS-Japan | |
3位 レックスアドバイザーズ |
監査法人の求人数は、各社そこまで大きな差が見られませんでした。
まぁ、監査法人の数自体が限られているので当然っちゃ当然ですが。
マイナビ会計士だけで多くの求人をカバーできますが、担当者との相性が悪いケースなども勘案し、加えてMS-Japanを併用されると良いでしょう。
公認会計士による転職エージェントの選び方は3つ
間違いないのは、会計士におすすめの転職エージェント5選!の中から選ぶことです。
しかし、自分で選びたい方もいると思いますので、ここでは「会計士による転職エージェントの選び方」を紹介します。
以下、それぞれ解説します。
必ず専門特化型の転職エージェントを選ぶ!総合型は知識が浅くて微妙
会計士が転職エージェントを選ぶ際は、必ず「特化型」を選びましょう。
転職エージェントには、大きく2種類あります。
- 特化型転職エージェント(必ずこっちを選ぶ)
- 総合型転職エージェント
「特化型転職エージェント」とは、その名のとおり特定の業界に特化した専門性の高い転職エージェントをいいます。
一方 「総合型転職エージェント」とは、ジャンルを限定せず、全ての求人を扱う転職エージェントをいいます。
- doda
- リクルートエージェント
- ビズリーチ 等
上記のような「総合型転職エージェント」は、絶対に選んではいけません。
なぜなら、私たち会計士の仕事は極めて専門性が高く、総合型エージェントの担当者では知識が浅く対応できないからです。
私も実際に総合型転職エージェントを利用しましたが(具体的な名称は挙げませんが上記のいずれかです)、担当者の知識が薄っぺらで最悪でした。
よくあんな知識で人の人生を決められるなぁ…と呆れたのを覚えています。
理解度の低い担当者に紹介された企業を選んだ場合、「入社してみたら想定した仕事内容と違った」「その後のキャリアが狭まってしまった」など、想定外のリスクを生む危険性があります。
そのため、公認会計士が転職エージェントを選ぶ際には、絶対に「特化型転職エージェント」の中から選ぶべきです。
求人数の多い転職エージェントを選ぶ!選択できる未来は多い方が良い
会計士が転職エージェントを選ぶ際、まずは「求人数の多さ」で選ぶべきです。これは絶対条件です。
なぜなら「求人数の多さ」は、「選択できる未来の多さ」を意味するからです。
手持ちのカードが少ない転職エージェントでは、限られたカードの中から未来を選ばなければなりません。
しかし、多くの求人を保有している転職エージェントなら、より厳選した条件の中からで未来を選ぶことができます。
転職という人生最大の岐路において、失敗は許されません。
そのため、できる限り求人数の多い転職エージェントを選ぶべきです。(ただし、先述したような「総合型エージェント」を選ぶのはNG)
歴史の長い転職エージェントを選ぶ!業界の知見が多く蓄積されている
転職エージェントを選ぶ際に悩んだら、「運営歴の長さ」で選ぶこともオススメします。
なぜなら、運営歴が長いほど私たち会計士業界に対する知識・経験が多く蓄積されていると考えられるからです。
実際、私が利用した転職エージェントのうち、運営歴が20年を超えるような老舗エージェントは、いずれも非常に幅広く深みのある知識があると感じました。
監査チームをイメージすると分かりやすいですが、J1~J3から構成された監査チームと、マネージャー以上のみで構成された監査チームを比較すれば、明らかに後者の方が信頼できますよね。
ちなみに、試しに運営歴が2~3年の転職エージェントも使ってみましたが、担当者のレベルが低く酷かったです。当該転職エージェントの名前は出せませんが、明らかに私の方が知識量が上でした。
ただし、この選び方は必ずしも必須ではありません。というのも、転職エージェントの中には創立直後に多額の広告宣伝費・多くの営業マンを雇い、保有求人数を一気に増やすケースがあるからです。
先述の通り、転職エージェント選びにおいては求人数が重要ですから、運営歴が浅くとも求人数が多ければ選択肢になり得ます。
公認会計士の転職先は全13種!監査法人だけではない豊富な選択肢
公認会計士資格は、転職市場において非常に高く評価されるため、選べる職種も非常に幅広いです。
これが、会計士が転職で最強と言われる所以です。
具体的に、会計士の転職先は大きく13種に分類されます。
会計士の転職先13種
- 経理
- 内部監査
- 経営企画
- ベンチャーCFO
- 大手監査法人(アシュアランス)
- 大手監査法人(アドバイザリー)
- 中小監査法人
- FAS
- 戦略コンサル
- 会計事務所
- 税理士法人
- 投資銀行
- PEファンド
どの職種を選ぶかによって、その後のキャリアは大きく変わります。
また、企業・業種によって年収・残業時間・やりがい・組織風土なども大きく異なります。
そのため、転職先を考える際は(良い意味で)悩むことが多いです。
特に転職が初めての場合、「何から考えれば良いか分からない」という方も多いはずです。
そんな時は、まず全職種の大まかなイメージを掴み、その上で自分の重視する軸で絞り込んでいくと良いです。
なお、会計士の転職先について、全体像をサクッと知りたいは「公認会計士の転職先を全13種紹介します【監査法人からその先へ】」の記事が役立ちます。
公認会計士による転職エージェントの効果的かつ効率的な「使い方」
公認会計士が転職エージェントを使う際、次のような使い方をするのがおすすめです。
監査もそうですが、効果的・効率的に活用することで時短しながら最大限の効果を得られます。
以下、それぞれ解説します。
志望動機・職務経歴書を作成させて面倒な作業は押し付けよう!
転職活動を進める段階になると、志望動機・職務経歴書の作成が必要になりますが、この作業が結構面倒。そこで、これを転職エージェントに作成させましょう。
- 作成の手間・時間をショートカットできる
- 雑談から分かった自分の特性を志望動機に反映してくれる
- 企業ごとに志望動機をアレンジできる
転職エージェントに登録すると、必ず初回に面談(キャリアカウンセリング)を行います。ここでざっくばらんな雑談も交えて話すことで、自分の性格・強み・嗜好が担当者に伝わります。
自分では気付けない自身の強みが発見され、それを志望動機に反映してもらえる点は大きなメリットです。
また、一連の作成作業を一任できるため、時間・手間もショートカットできて効率的です。
実際、私も「時間がないので…」という理由で、担当者に作成してもらっていました。
効果的かつ効率的に内定を得るためにも、この手法はかなり有効です。
転職エージェントにとって「公認会計士」は優良顧客なので、多少の手間は厭わないのでしょう。
相性の悪い担当者は構わずチェンジ!無料サービスだが遠慮は不要
どんなに良い転職エージェントであっても、担当者には当たり外れがあります。
しかし! 私たちにとって「転職」は人生を左右する大切なイベント。担当者の能力・相性によって、選択を誤るようなことがあってはなりません。
そのため、「相性が悪い」と感じる担当者に当たった場合は、構わずチェンジを申し出ましょう。
なお、基本的に担当者の変更はできないと言われますが、「だったら他社を使います」と伝えれば変更してもらえるケースが大半です。(もちろん理由も説明したうえで)
なぜなら、私たち会計士は転職エージェントにとって超優良顧客であり、逃すことで何百万もの売上を逸失することになるからです。
ちなみに、私も転職活動の際に一度だけ担当者の変更をしたことがあります。
変更前の担当者はほぼ新人のような方でしたが、変更後はマネージャークラスが出てきて話がスムーズに進むようになりました。
無料だからといって、遠慮する必要はありません。
複数の転職エージェントに登録して競争させる!他社利用も伝えておく
複数の転職エージェントに登録し、その旨を担当者に伝えることで、エージェント同士を競争させることが可能になります。
- 求人提供のスピードが上がる
- 同一の求人に対して多面的な視点が手に入る
- サービス品質が全体として向上する
- より優位な年収交渉が可能になる
複数のエージェントを利用すること自体に「求人の網羅性が上がる」「担当者リスクを回避できる」など多くのメリットがありますが、特に競争させることで条件交渉を優位に進めることができるというメリットが生まれます。
転職エージェントにとって私たち会計士は超優良顧客ですので、他社に取られないために担当者が頑張ってくれるのです。
そのため、面談時に他社を利用している旨を伝えましょう。(他社を利用しているか必ず聞かれます)
複数の企業から内定を得て年収交渉をさせる!給与水準が10~20%UP
内定獲得後は、必ず転職エージェントを使って「年収交渉」をさせましょう。
転職エージェント経由なら自分で報酬交渉する必要がないので、気楽に提案ができます。
また、この際はポイントが2つあります。
- 複数の企業から同時期に内定を獲得しておく
- 提示された報酬金額の10~20%アップを提案する
まず第一に、複数の企業から同時期に内定を獲得しておきましょう。
つまり、「他にも内定を承諾しそうな企業がある」という事が伝わることで、内定先企業が報酬を上げやすい要因を作るのです。
この時、それぞれ別々の転職エージェント経由で得た内定だとベストです。エージェント同士で内定承諾を競わせることができ、より有利な条件で契約できる可能性があります。
そして第二に、交渉時は10~20%程度の年収UPを提案しましょう。この水準が交渉時の相場ですので、これを超えると企業との関係性が悪化する可能性があるので注意。
ちなみに、私自身も条件交渉で年収(基本給)が約15%上がりました。(当初提示額650万円→交渉後提示額750万円)
年収交渉はやったもん勝ちですので、絶対にやるべきです。
内定後に組織内で年収を上げるのは大変ですが、内定時なら一気に年収を上げることができます。
仮に1,000万の年俸を10%UPさせることができた場合、1年で100万円、10年で1,000万円、30年で3,000万円を得する計算になります。
内定時の年収交渉がいかに重要か、分かりますよね。
会計士の転職時の年収は概ね700万以上なので、交渉で70万以上は上がるでしょう。
公認会計士が転職エージェントを利用する際の注意点・対応策
公認会計士が転職エージェントを利用する際は、以下の4点に注意してください。
特に、私のように20社以上もの転職エージェントを利用するのはやめましょう。(真似する方は少ないと思いますが…)
「転職活動」は仕事をしながら隠れて進めるものですから、時間対効果も勘案しなければなりません。
なお、転職エージェント選びだけでなく、転職活動自体での失敗を避けたい方は「公認会計士の私が転職して「失敗した」と感じた6つの実例+5つの打開策」の記事が参考になるはずです。
それでは以下、転職エージェント活用時の注意点を解説します。
多くの転職エージェントに登録しすぎるのはNG!最大でも3社で十分
私自身の失敗談でもありますが、あまりに多くの転職エージェントに登録しすぎるのはオススメしません。
なぜなら、求人票の「ダブり」が多くなり、自分で管理しきれなくなる為です。
具体的には、次のような事態が発生します。
- 同じ求人と気付かず、同一の求人を何度も(重複して)チェックしてしまう
- 逆に、初めて入手する求人であっても「同一の求人である」と誤認して見過ごしてしまう
私たち会計士は、転職市場でのニーズが高いため、膨大な数の求人票が送られてきます。
嬉しい悲鳴ですが、すぐに100件以上の求人票が集まってしまうため、ダブりが生じやすく管理できなくなるのです。
私は20社近くの転職エージェントに登録していたので、求人票を捌くだけでも膨大な時間を要しました。
いま思い返しても、かなりムダな時間だったな…と思います。
私の感覚的には、使う転職エージェントの数が5社を超えると管理不能になります。
初めから転職エージェントを1社に絞るのはリスクが大きいため、2社~3社に抑えて利用するのがオススメです。
2社~3社を同時並行して利用することで、担当者との相性のリスクを分散できますし、後々の年収交渉にも役立つからです。
- 利用する転職エージェントの数が5社を超えると管理できなくなる
- 理想は2社~3社の転職エージェントを併用すること
デメリットは聞かないと教えてもらえない!自分から積極的に質問すべき
基本的に、「各企業のデメリット・悪い点」は、こちら側から聞かなければ教えてもらえません。
なぜなら、転職エージェントの目的は「求職者を転職させて手数料収入を得ること」であり、積極的にネガティブな情報を伝える必要がないからです。
監査法人でのリクルーター経験者なら想像しやすいと思いますが、自社の悪い情報を伝えたところで、自分にとっては何のメリットもありません。(それが人として正しいかは置いておいて)
どんな企業であっても、必ず「悪い部分」「転職するデメリット」は存在します。
そのため、そのようなマイナス情報について必ず自ら質問してください。
入手した求人を眺めていると、たまに超魅力的な案件が出てきます。「自分にはこれしかない!」と思える程の。でも一旦冷静になり、必ず悪い点も確認してください。
「転職」というのは人生にとっての超一大イベントです。メリット・デメリットを比較衡量し、冷静な判断が必要です。
転職エージェントの担当者が語る「企業の魅力」をそのまま真に受けて、勢いだけで決めないようご注意を。
- どんな企業にも「悪い部分」はあるので、必ず自ら主体的に聞き出す。
- 良い点・悪い点を比較衡量し、冷静な判断をお忘れなく。
転職を急かす悪質な担当者には注意!無理に転職を決める必要はない
私が転職活動をしていたころ、特に悪質だと感じたのは、内定後に転職を急かす担当者がいたことです。
内定を承諾した時点で転職エージェント側にフィーが発生するため、内定が出たときにすぐ決めるよう急かす人がいるのです。
そんな担当者に当たったときは要注意。
今まで提供されていた情報が正しかったのかを精査する必要がありますし、ネガティブ情報についても他にないか追及したほうが良いです。
特に、転職活動が初めての方は注意してください。初めての場合、お試しで求人に応募するケースが多いですが、ここで内定が出るとそのままの勢いで内定承諾を迫られることがあります。(こっちはお試しのつもりなのに。)
内定を蹴ると、その求人には(一般的に)3年は応募できなくなります。そのため、内定を拒否すること自体に若干の抵抗が生まれ、そこに付け込んでくる担当者がいるのです。
もちろん、転職エージェントのビジネスモデルは「転職させることで利益を得る」というビジネスモデルですから、転職を急かすことにも合理性はあります。
しかし、転職は私たちの人生を左右する一大イベントであり、他人に急かされて決めるものではありません。
そのため、こうした悪質な担当者に当たった場合は、気にせず担当者交代を申し出ることをオススメします。
実際、私もそのような担当者に当たったことがあり、変更をしてもらったことがあります。
私たち会計士は、転職エージェントにとっても優良顧客ですので、言うべきことは言った方が良いです。
- 内定後に承諾を急かされたら、一度冷静になって考えたほうが良い。
- 悪質な担当者は、気にせず担当者変更を申し出るべき。
経験不足の担当者も存在する!複数社を併用してリスク分散すべき
どんなに評判の良い転職エージェントにも、経験不足の担当者は存在します。
もちろん、ランキング上位の転職エージェントほど担当者の質は平均的に高いですが、どんな組織にも若手の方・仕事に不慣れな方はいます。
もちろん、人によって相性の良し悪しもあります。
しかし! 私たちにとって「転職」は重要なイベントであり、失敗するわけにはいきません。
そのようなリスクを軽減・分散するために、転職エージェントを1つに絞らず、複数の転職エージェントを併用することをおすすめします。
担当者によって知識・情報量・能力に差がありますから、複数名のアドバイザーから情報を入手したほうが良いです。
- どんな転職エージェントでも、経験不足・相性の悪い担当者はいる。
- 複数の転職エージェントを併用することで、担当者リスクを分散できる。
会計士が転職エージェントを利用する際によくある疑問・FAQ
その他、会計士が転職エージェントを利用する際のよくある疑問を、FAQとしてまとめてみました。
同じ求人に対して複数の転職エージェントから応募しても平気?
NGです。
採用企業側からすると、1人に対して2度同じ事務手続きを踏むことになり、二度手間になるからです。
諦めたくない気持ちも分かりますが、応募のチャンスは一度きりです。
「残業の少ない会社が良い」ということを正直に伝えても平気?
(転職エージェントの担当者には)正直に話すべきですが、伝え方には注意が必要です。
なぜなら、伝え方を間違えると「就労意欲が低い」と勘違いされてしまうからです。
エージェント担当者は、面談によって私たちの人間性も観察しており、問題がないと判断した人にのみ「非公開求人」などの優良な求人を紹介します。
つまり、ここで「就労意欲に問題あり」と判断されてしまうと、優良な求人が紹介されなくなる可能性があります。
そのため、残業時間の少ない企業を探す際には、次のような伝え方をすべきです。
- 家族との時間を大切にするため
- ライフスタイルを見直すため
ワークライフバランスを重視して転職する人はかなり多いので、そこまで注意深くなる必要はないですが、不安な方はご参考ください。
将来独立する可能性があることを正直に話しても平気?
はい、正直に話した方が良いです。
なぜなら「独立志望の会計士向けの求人」があるからです。
逆に、経理などの事業会社の求人が紹介されにくくなる可能性はありますが、そもそも独立志望の会計士にとっては必要のない選択肢のはずです。
ただし、「スキルを習得したらすぐ辞めて独立する」など、早期退職を匂わせるようなことは言わない方が良いでしょう。
なお、会計士の独立に適した転職先については、「独立開業を見据えた会計士が選ぶべき転職先と、具体的な選び方」の記事で私の実体験をもとに解説しています。
転職エージェントと転職サイトの違いは何ですか?
転職エージェントと転職サイトの違いは、次のとおりです。
サービス | 転職エージェント | 転職サイト |
---|---|---|
キャリアカウンセリング | 〇 | ✕ |
定性的情報の確認 | 〇 | ✕ |
マッチング | 〇 | ✕ |
条件交渉の代理 | 〇 | ✕ |
非公開求人への応募 | 〇 | ✕ |
大きな違いは、非公開求人の有無でしょう。
転職サイトでは、公開求人の中から自ら求人を探し、応募します。
一方転職エージェントでは、担当者との面談を経て「非公開求人」も提供してもらうことができます。
転職エージェントの方が保有する求人数が多く、その他交渉などのサービスを代行してもらうことができるため、転職エージェントを利用すべきです。
なお、本記事でオススメとして紹介しているサービスは、全て「転職エージェント」です。
公認会計士試験合格者におすすめの転職エージェントは?
会計士試験合格者には、MS-Japanがオススメです。
マイナビ会計士は公認会計士登録者がターゲットであり、試験合格者向けの求人数はかなり少ないです。
MS-Japanには試験合格者(論文合格者)向けの求人が多いため、オススメです。
会計士が未経験の職種に転職する際の注意点は?
基本的に、未経験職種に転職できるのは30代前半まででしょう。
組織の年齢構造的にも、30代後半になるとマネジメントが求められるからです。
ただし、例外として「監査役」「社外取締役」は40代以降でも(未経験であっても)需要があります。
日本監査役協会のリサーチからも明らかですが、監査役の平均年齢は60歳を超えており、若い層への需要が増えているからです。
近年は社外取締役への需要も非常に高まっているため、役員待遇でのキャリアアップには、年齢・経験は問われない傾向にあります。
40代会計士が転職する際に注意すべきポイントは?
つまり今までのキャリア思考とは異なり、キャリアアップよりも安定・腰を据える目的で組織を選ぶ必要があります。
40代会計士の場合、今回が最後の転職であることを覚悟する必要があります。
今は体が元気でもいつ体を壊すかは分かりませんから、一般的にはリスクを抑え、ワークライフバランスのを重視した転職先を選ぶ方が多いです。
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