公認会計士・税理士の藤沼です。
USCPA(米国公認会計士)の求人を扱う転職エージェントは全15社ありますが、おすすめできるのは7社だけです。
また、MS-Japanだけは登録必須です。
本記事では、このUSCPAに強い転職エージェントを全て解説、特に強い3社を比較形式で紹介します。
求人数・口コミ評価など、客観的指標をもとにランキングしていますので、参考になるはずです。
なお、日本の公認会計士有資格者の方は、 公認会計士におすすめの転職エージェント【比較20社】 をご参照ください。
2014年 EY新日本監査法人 入社
2018年 中堅コンサル事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント株式会社 代表
USCPAにオススメの転職エージェント
USCPAにおすすめの転職エージェントは、次のとおりです。
※ 一部科目合格者向けのエージェントは、「USCPA科目合格者」にオススメの転職エージェントで解説しています。
迷ったらMS-Japanに登録しておけば間違いありません。
なお、当記事での「総合評価」及び「ランキング順位」は、アンケート結果を元に下記の軸で決定しています。
- 求人数の多さ
- 得られる情報の詳細さ・業界への理解度
- サポートの充実度・能力
- 対応のスピード感・迅速さ
- アンケートによる評判・口コミ評価
具体的な「総合評価」「ランキング順位」の決定ロジックは、当サイトのランキング付けの評価基準 をご参照ください。
では、さっそく1位から見てみましょう。
1位 MS-Japan【登録必須】
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
- 求人数 : ( 9/10)
- 情報の精度 : (10/10)
- サポート : (10/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 9/10)
- 総合評価 : (10/10)
関連記事 MS-Japanの評判・口コミ
MS-JapanのUSCPA向け求人数は、全エージェント中No.1でした。(調査日時点)
特に、事業会社の「管理部門」を専門とするMS-Japanは、「経理」「監査法人」の求人が非常に多いという特徴があります。
また求人数だけでなく、サポートがとても優れており、利用者からの評判が非常に良い点も大きな特徴です。
私自身も転職活動において利用しましたが、「キャリアカウンセリング」は感動を覚えるレベルでした。
MS-Japanを利用せずに転職活動を進めると、良い求人を見逃してしまう可能性があります。
そのため、USCPAの方なら、MS-Japanの利用は必須だと感じます。
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2位 ヒュープロ
公式サイト:https://hupro-job.com/
- 求人数 : ( 9/10)
- 情報の精度 : ( 9/10)
- サポート : (10/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 9/10)
- 総合評価 : ( 9/10)
関連記事 ヒュープロ(Hupro)の評判・口コミ
ヒュープロ(Hupro)のUSCPA向け求人は、全エージェント中2番目に多い求人数でした。
ヒュープロは元々「会計事務所」に特化したエージェントでしたが、近年は「経理」「監査法人」「FAS」の求人もかなり増えています。
会計事務所・監査法人への転職なら、ヒュープロを利用すべきです。
転職エージェントはそれぞれ専門とする職種が異なるため、各社使い分けると良いでしょう。
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3位 ジャスネットキャリア
公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
- 求人数 : ( 8/10)
- 情報の精度 : ( 8/10)
- サポート : ( 7/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 9/10)
- 総合評価 : ( 8/10)
関連記事 ジャスネットキャリアの評判・口コミ
「ジャスネットキャリア」のUSCPA向け求人数は、調査時点では3番目に多い求人数でした。
会計系の転職エージェントとしては大手であり、広く会計系・税務系・ファイナンス系の求人を扱っているのが特徴です。
全体の求人数はMS-Japan・ヒュープロに劣りますが、他のエージェントと比較すると、求人数はかなり多いです。
私も実際に利用しましたが、利用者数が多いため「会計系人材のロールモデル」が多く、幅広いキャリアプランを提供してもらえました。
4位 マイナビ会計士
公式サイト:https://cpa.mynavi.jp/
- 求人数 : ( 6/10)
- 情報の精度 : ( 8/10)
- サポート : ( 10/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 8/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
関連記事 マイナビ会計士の評判・口コミ
「マイナビ会計士」のUSCPA向け求人数は、調査時点では4番目に多い求人数でした。
ここからは、取り扱われている求人数がガクンと下がります。
マイナビ会計士は、JCPA向けの転職エージェントですが、一部USCPA向け求人も取り扱っています。
転職大手マイナビのサービスは非常に優秀だと感じましたが、どうしても求人数が少ないため、マイナビを利用するなら他社との併用がベターです。
なお、マイナビ会計士には「地方の求人数が少ない」という特徴があり、地方での転職を考えている方にはあまりオススメできません。
5位 アビタスキャリア
公式サイト:https://uscpa転職.com/
- 求人数 : ( 6/10)
- 情報の精度 : ( 8/10)
- サポート : ( 7/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 8/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
「アビタス(Abitus)」のUSCPA向け求人数は、調査時点では5番目に多い求人数でした。
皆さんご存知、アビタスの転職エージェントです。
USCPAに特化している数少ない転職エージェントの1つであり、(口コミの集まり具合からも)利用者数の多さが伺えます。
しかし、取り扱われている求人数を実際にリサーチしてみると、意外と少なめでした。
USCPAからの評判・口コミは良いものが多いため、オススメはできます。
ただし求人数が少ないため、多くの選択肢から選びたい方は注意が必要です。
6位 TACキャリアエージェント
公式サイト:https://tacnavi.com/
- 求人数 : ( 5/10)
- 情報の精度 : ( 6/10)
- サポート : ( 7/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 6/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
関連記事 TACキャリアエージェントの評判・口コミ
「TACキャリアエージェント」のUSCPA向け求人数は、調査時点では6番目に多い求人数でした。
こちらもご存知の方が多いと思いますが、資格の学校TACが提供する転職エージェントです。
TACキャリアナビは、BIG4や会計ファームとの繋がりが強く、監査法人・税理士法人系の求人が多いという特徴があります。(ただし、上位のエージェントよりは少ない)
口コミは良いもの・悪いもの半々程度でした。
USCPAの求人を扱っている転職エージェント自体が少ないため、併用する価値はあるでしょう。
7位 SACT(USCPAキャリアナビ)
公式サイト:https://uscpa-career.com/
- 求人数 : ( 5/10)
- 情報の精度 : ( 6/10)
- サポート : ( 4/10)
- 対応スピード : (5/10)
- 評判・口コミ : ( 5/10)
- 総合評価 : ( 6/10)
関連記事 SACTの評判・口コミ
「SACT(USCPAキャリアナビ)」のUSCPA向け求人数は、調査時点では7番目に多い求人数でした。
SACTも、アビタスキャリアと同様、USCPAに特化していることで有名な転職エージェントです。
しかし、実際に求人数を見てみると少なめの結果でした。
コンサルタントは「ベテラン揃いで安心できた」という口コミが見られた反面、「あまり選択肢がなかった」「希望通りの求人がなかった」などの口コミも見られました。
全エージェントを通して、USCPAの求人数自体が少ないため、併用の価値はあると感じます。
USCPA科目合格者(勉強中の方)にオススメの転職エージェント
USCPA科目合格者(USCPA勉強中の方)におすすめの転職エージェントは、次のとおりです。
では、1位からみてみましょう。
1位 MS-Japan【登録必須】
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
- 求人数 : ( 9/10)
- 情報の精度 : (10/10)
- サポート : (10/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 9/10)
- 総合評価 : (10/10)
関連記事 MS-Japanの評判・口コミ
「MS-Japan」のUSCPA科目合格者向け求人数は、全エージェント中No.1でした。(調査日時点)
MS-Japanは会計系の転職エージェントの中では大手であり、知名度も高く、利用者数が多いという特徴があります。
科目合格者向けの求人数としては、特に「経理」の求人が多い傾向にありました。
経理への転職を考えている方には、MS-Japanが最もオススメです。
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2位 ヒュープロ
公式サイト:https://hupro-job.com/
- 求人数 : ( 9/10)
- 情報の精度 : ( 9/10)
- サポート : (10/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 9/10)
- 総合評価 : ( 9/10)
関連記事 ヒュープロ(Hupro)の評判・口コミ
ヒュープロのUSCPA科目合格者向け求人数は、全エージェント中2番目に多い求人数でした。
特に、USCPA科目合格者向けの求人としては、「会計事務所」「監査法人」の求人が多い傾向にありました。
USCPAのキャリアは、経理だけではありません。
その他のキャリアも見据えて転職を考えている方には、ヒュープロが最もオススメです。
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3位 アビタスキャリア
公式サイト:https://uscpa転職.com/
- 求人数 : ( 6/10)
- 情報の精度 : ( 8/10)
- サポート : ( 7/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 8/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
「アビタス(Abitus)」のUSCPA科目合格者向け求人数、調査時点では3番目に多い求人数でした。
USCPA(全科目合格者)向けの求人数では少なかったアビタスですが、USCPA科目合格者向けの求人数は(相対的に)多いという特徴がありました。
アビタスを利用して勉強されている方の利用率が高く、利用者数もそれなりに多いのが特徴です。
受験生に近い転職エージェントであることから、「受験生目線でキャリアを考えてくれた」等の良い口コミも見つかりました。
4位 経理転職.com
公式サイト:http://www.finance-jac.com/
- 求人数 : ( 6/10)
- 情報の精度 : ( 4/10)
- サポート : ( 6/10)
- 対応スピード : (5/10)
- 評判・口コミ : ( 6/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
関連記事 経理転職.comの評判・口コミ
「経理転職.com」のUSCPA科目合格者向け求人数は、調査時点では4番目に多い求人数でした。
経理転職.comは、その名称のとおり「経理」への転職に強い転職エージェントです。
「JACリクルートメント」という総合型大手転職エージェントが運営しているため、(相対的な)求人数はやや多めです。
しかし、総合型エージェントは特定の業界への理解度がやや低く、「専門知識がない」などの口コミが見られました。
なお、その名称から「経理の求人のみを扱っている」と思われる方も多いですが、会計事務所や税理士法人など、他の業種の求人も取り扱っています。
5位 SACT(USCPAキャリアナビ)
公式サイト:https://uscpa-career.com/
- 求人数 : ( 5/10)
- 情報の精度 : ( 6/10)
- サポート : ( 4/10)
- 対応スピード : (5/10)
- 評判・口コミ : ( 5/10)
- 総合評価 : ( 6/10)
関連記事 SACTの評判・口コミ
「SACT(USCPAキャリアナビ)」のUSCPA科目合格者向け求人数は、調査時点では5番目に多い求人数でした。
ここまでくると、ほぼ求人の取り扱いがないのが現状です。
しかし、USCPA科目合格者向けの求人自体がそもそも少ないため、(保険として登録したい方もいると思いますので)ランキングに掲載しました。
求人を網羅されたい方は、保険として利用されても良いでしょう。
【ランキング外】その他の転職エージェント
USCPAの求人を取り扱う転職エージェント・転職サイトは、計10~15社ほどあり、その他のエージェント・サイトは次の通りです。
それぞれ、簡単にご紹介します。
経理転職ナビ
公式サイト:https://keiri-navi.workport.co.jp/
経理転職ナビは、経理に特化した「転職サイト」です。
「経理転職ナビ」のUSCPA向けの求人数は、調査時点で約30件~程度ありました。
なお、経理転職ナビは「転職サイト」(求人サイト)であるため、各種サポートを受けることができない点にはご留意ください。
会計求人プラス
公式サイト:https://kaikeiplus.jp/
会計求人プラスは、会計事務所・税理士事務所に特化した転職エージェントです。
「会計求人プラス」のUSCPA向けの求人数は、調査時点で約20件~程度ありました。
会計事務所系への転職を考えている方は、登録されてみても良いのかもしれません。
人材ドラフト
公式サイト:https://www.jinzai-draft.com/
人材ドラフトは、会計事務所・経理の求人を多く取り扱っている転職エージェントです。
「人材ドラフト」のUSCPA向けの求人数は、調査時点で約4件~程度ありました。
全体の求人数は多いものの、「USCPA向け」の求人数は少なめのようです。
大原キャリアナビ
公式サイト:https://www.o-hara-cs.jp/
大原キャリアナビは、ご存知「資格の大原」が運営する転職エージェントです。
「大原キャリアナビ」のUSCPA向けの求人数は、調査時点でごくわずかでした。
USCPAに限らず、大原は全体の求人数も少なめのようです。
アカナビ
公式サイト:https://kaikeizeimu.jp/
アカナビは、レックスアドバイザーズの運営する「求人サイト」です。
会計系求人サイトの中では規模の大きなサイトですが、「パート」「派遣」の求人を多く取り揃えており、USCPA向きではないと感じます。
SYNCA
公式サイト:https://synca.net/
SYNCAは、管理部門に特化した「転職サイト」です。
こちらも、USCPA向けの求人数はごくわずかでした。
経理エージェント
公式サイト:https://keiri-agent.com/
経理エージェントは、「経理」への転職に特化した転職エージェントです。
「経理エージェント」のUSCPA向け・USCPA科目合格者向けの求人数は、共にゼロでした。
VRPパートナーズ
公式サイト:https://www.vrp-p.jp/
VRPパートナーズは、アクチュアリー・公認会計士・税理士に特化した転職エージェントです。
「VRPパートナーズ」のUSCPA向け・USCPA科目合格者向けの求人数は、共にゼロでした。
そもそもUSCPA向けのサービスを提供していない可能性があり(登録はできると思いますが)、その点はご注意ください。
【比較表】USCPAに強い転職エージェントを比較してみた
USCPAに強い転職エージェント上位3社を、比較表にまとめました。
MS-Japan | ヒュープロ (Hupro) | ジャスネット | |
---|---|---|---|
求人数 | 非常に多い | 非常に多い | 多い |
対象年代 | 20代~50代 | 20代~50代 | 20代~30代 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
設立 | 1990年 | 2015年 | 1996年 |
資本金 | 5億8600万円 | 2億2740万円 | 3800万円 |
対象者 | 管理部門 | 経理・会計事務所 | 士業全般 |
得意領域 | 経理 内部監査 監査法人 | 経理 会計事務所 コンサル | 士業全般 |
評判・口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
求人数 | |||
情報詳細度 | |||
サポート力 | |||
スピード | |||
口コミ | |||
総合評価 | |||
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
利用を迷っている方は、MS-Japan・ヒュープロの2社に登録しておけば十分です。
【業種別】USCPAにオススメの転職エージェント
すでに希望の業種が決まっている方向けに、業種ごとにオススメの転職エージェントを紹介します。
※ メニューをタップすると、該当項目にジャンプします。
それぞれ解説します。
「監査法人」にオススメの転職エージェント
監査法人系は、上位の求人数にそこまで差はありませんでした。
そもそも、監査法人は国内に200社程度しかありませんから、あまり多くのエージェントに登録しても意味はないかもしれません。
不安な方は、上記3社に登録しておけばほぼ全ての求人をカバーできるでしょう。
「会計事務所/税理士法人」にオススメの転職エージェント
会計事務所・税理士法人系の求人数については、ヒュープロの求人数が頭一つ抜けています。
ただし、国内に点在する会計事務所・税理士法人の数は非常に多いため、複数のエージェントを利用することで求人をカバーした方が良いでしょう。
上記では3位までしか掲載していませんが、不安な方は、先述の USCPAにオススメの転職エージェント もご参考いただき、加えていくつか利用されるのが良いと思います。
「経理/財務」にオススメの転職エージェント
転職エージェント | 評価 |
---|---|
1位 MS-Japan | |
2位 ヒュープロ | |
3位 ジャスネットキャリア |
経理・財務の求人については、会計系大手のエージェント3社が並びました。
小さな転職エージェントでは、一般企業へのコネクション・営業が弱い傾向にあることから、上記3社を利用することをオススメします。
経理・財務への営業は各社個別に行われるケースが多いため、あまり求人が被ることはないはずです。
「コンサル/FAS」にオススメの転職エージェント
FAS等のコンサル系では、ヒュープロの求人数が最も多い結果となりましたが、僅差でMS-Japanも多く検出されました。
FASの転職なら、ヒュープロ・MS-Japanの2社に登録しておくことをオススメします。
また、経営コンサルなど会計・ファイナンスを超えた分野での転職を考えている方は、3社以上の転職エージェントを利用すべきです。
USCPAの転職先
USCPAの転職先は、細かく分けると全17種に区分することができます。
ここでは、大手転職エージェント「MS-Japan」の公開するUSCPA向け求人データを抽出し、職種別に集計してみました。
結果は次のとおりです。
USCPAの転職先職種「割合」データ
職種 | 割合 |
---|---|
監査法人(アシュアランス) | 8% |
監査法人(アドバイザリー) | 10% |
事業会社(国内経理) | 14% |
事業会社(FP&A) | 2% |
事業会社(経営企画) | 5% |
事業会社(内部監査) | 1% |
事業会社(海外) | 1% |
事業会社(IPO) | 1% |
コンサル(M&A) | 9% |
コンサル(経営) | 4% |
コンサル(会計) | 3% |
コンサル(海外進出) | 1% |
コンサル(内部統制) | 1% |
コンサル(税務) | 1% |
税理士法人 | 25% |
会計事務所 | 5% |
金融・ファンド | 4% |
その他 | 5% |
計 | 100% |
(2024年9月1日現在のデータ)
※ 「割合」は、各転職先職種の求人割合を示しています。
USCPA向けの求人については、監査法人・経理・コンサルティングファーム(FAS)でのニーズが大きいことが分かります。
なお、税理士法人での採用ニーズも大きいですが、税務に進むとキャリアが狭まってしまい、その後の転職先選びに困窮する可能性もあります。
このように、転職先を探す際は、(次の転職先だけでなく)その後のキャリアも見据える必要があります。
USCPAの転職先については、【全17種】USCPAの転職先を全て紹介します。で詳しく解説しています。
\ USCPA向け求人数No.1 /
/ かんたん3分で登録完了 \
USCPAが転職エージェント・転職サイトを選ぶ際のポイント
USCPA・USCPA科目合格者の方が、「転職エージェント」や「転職サイト」を選ぶ際は、次の3つのポイントがあります。
それぞれ解説します。
求人数の多いエージェントを選ぶ
転職エージェントを選ぶ際、最も重視すべき点は「求人数の多さ」です。
USCPA向けの求人は、取り扱っている転職エージェントが少ない傾向にあります。
ただでさえ少ない選択肢ですから、規模の小さな転職エージェントを利用した場合、さらに選択肢を減らしてしまう事になります。
転職成功のカギは、「より多くの選択肢の中から」「自分に合った転職先を探す」ことです。
自身のキャリアを狭めてしまわないためにも、求人数の多い転職エージェントを利用してください。
なお本記事においても「求人数」を最重要指標と位置づけ、ランキングを決定しています。
大手総合型エージェントを選んではいけない
USCPAが転職する際、「大手総合型」の転職エージェントを選んではいけません。
なぜなら、担当コンサルタントによる業界への理解度が低く、相性の良い求人とマッチングできる可能性が低いからです。
※ 「大手総合型」エージェントとは、doda・リクルート等、全業種を取り扱っている大手エージェントを言います。
USCPAの業界はとても専門性が高いため、業界全体・USCPAのキャリア・各企業について、担当コンサルタントが熟知していなければなりません。
知識の浅いコンサルタントに紹介される求人は、当たり障りのない求人ばかりを紹介される傾向にあります。(たとえばBIG4を強く勧められる等)
私も転職時に大手総合型エージェントを利用しましたが、色々と後悔しました。(専門用語を多用するわりに、仕事内容を理解していない…等)
転職の際は、「大手総合型」ではなく「専門特化型」のエージェントを使われることをオススメします。
※ なお、本記事で紹介している転職エージェントは、全て「専門特化型」のエージェントです。
多くの転職エージェントを利用しすぎない
私自身の転職失敗談でもありますが、たくさんの求人票を集めるために、つい沢山の転職エージェントに登録される方がいます。
しかし、(実際に登録してみると分かりますが)案内メールが頻繁に届くようになるため、登録が3社を超えたあたりから管理が手に負えなくなります。
あくまで転職活動は「働きながら」進めるものであり、効率性も必要です。
たとえば、
- 「どの転職エージェントから応募したのか分からなくなる」
- 「良い求人がどのメールにあったか忘れてしまった」
など、むしろ転職活動の効率を悪くしてしまうリスクがあります。
そのため、あまり多くの転職エージェントに登録しすぎるのも考え物です。
多くても3社以内に抑える、というのが1つの目安です。
しかし、USCPAの求人を扱う転職エージェントは数多くあります。
自分で選ぶことができない方は、先述のランキングをご参考ください。
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USCPAが「未経験職種」へ転職する際のポイント
未経験者であっても、USCPAライセンスがあれば転職先はあります。
ただし、転職先の種類にやや偏りがありました。
下記は、大手転職エージェントの求人検索システムより「未経験者OK」のUSCPA向け求人を抽出し、職種ごとに集計した結果です。
職種 | 割合 |
---|---|
会計事務所・税理士法人 | 44% |
経営コンサル | 16% |
M&Aコンサル | 13% |
会計コンサル | 9% |
経理 | 6% |
経理(M&A部門) | 6% |
監査法人(アシュアランス) | 3% |
経営企画 | 3% |
計 | 100% |
(2024年9月1日現在のデータ)
※ 「割合」は、各転職先職種の大まかな求人割合を示しています。
「会計事務所・税理士法人」での求人が最も多いのは、USCPAへのニーズが大きいわけではなく、税務業界全体で人手不足の傾向が強いためと考えられます。
また、「経営コンサル」は求人数こそ多いものの、「営業経験」や「マネジメント経験」が強く求められる傾向にありました。
以上のことから、全くの未経験かつUSCPA資格を活かすのであれば、「M&Aコンサル」「会計コンサル」が最も選びやすい求人であることが分かります。
全体として仕事量を多く求める求人が多いため、「若さ」「体力」を求める傾向にあることも分かるでしょう。
そのため、30代以降になると「未経験職種」への転職は、難易度が上がります。
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20代のUSCPAが転職する際のポイント
USCPAの転職先は多岐に渡りますが、20代向けの転職先は大きく4種類あります。
※ カッコ内は、全求人に対する各職種の求人数の割合です。
転職先の種類 | 主な業務内容(例) |
---|---|
監査法人 (16%) | 会計監査(IFRS・米国基準) AUP M&Aコンサル |
コンサル (21%) | 内部統制構築支援 経理支援(主に連結会計) 原価管理、管理会計導入支援 IFRS導入支援 M&Aコンサル IPOコンサル |
経理 (22%) | 通常の経理業務 監査対応 連結会計 英語使用 IFRS / USGAAP M&A部門 FP&A IPOチーム |
会計事務所・税理士法人 (21%) | 記帳代行 M&Aコンサル 会計監査 |
※「業務内容」は全てに関与できるわけではなく、この中の1つまたは複数に関与する可能性がある、ということを示しています。
上記を見ると「コンサル」「経理」が色々と出来そうに見えますが、実は若手のキャリアとして、最もオススメなのが「監査法人」です。
なぜなら、ほとんど全てのキャリアの素地となる経験が積めるからです。
監査法人にも「BIG4(大手監査法人)」「中小監査法人」の2種類があり、USCPAに対するニーズも(他の業種に比べて)多いといえます。
(国内の監査法人は200~250社程度しかないにも関わらず、求人数は全体の16%もあることから、USCPAへのニーズの強さが分かるでしょう)
もちろん監査法人以外にも選択肢はありますが、BIG4を経験し、コンサル、独立と経験した私の実体験としては、「監査法人」でまずは経験を積まれることを推奨します。
なお、20代~30代前半までならUSCPA受験生の方も監査トレーニーとして監査法人で働くことができるケースがあります。
監査トレーニーについて、詳しくは次の記事で解説しています。
30代のUSCPAが転職する際のポイント
上記で掲載済みですが、「USCPAとしての転職先」一覧を再掲します。
※ カッコ内は、全求人に対する各職種の求人数の割合です。
転職先の種類 | 主な業務内容(例) |
---|---|
監査法人 (16%) | 会計監査(IFRS・米国基準) AUP M&Aコンサル |
コンサル (21%) | 内部統制構築支援 経理支援(主に連結会計) 原価管理、管理会計導入支援 IFRS導入支援 M&Aコンサル IPOコンサル |
経理 (22%) | 通常の経理業務 監査対応 連結会計 英語使用 IFRS / USGAAP M&A部門 FP&A IPOチーム |
会計事務所・税理士法人 (21%) | 記帳代行 M&Aコンサル 会計監査 |
※「業務内容」は全てに関与できるわけではなく、この中の1つまたは複数に関与する可能性がある、ということを示しています。
20代であれば上記転職先のほぼ全てに、転職できる可能性があります。
しかし、30代になると「監査法人」への転職は難易度が上がります。(特にBIG4は転職難易度が高い)
前職で監査経験があったり、英語力に突出している(例えばTOEIC900点以上)なら別ですが、30代前半であっても完全未経験の場合、就職難易度は非常に高いです。
私はBIG4でリクルートをしていましたが、日本の会計士でさえ最近は30代前半だと落とされるケースが増えています。
ただし、中小監査法人であれば内定を得やすいです。
また、30代後半になると「幅広いキャリア」よりも「専門性」を重視する必要があるため、コンサル・経理などの選択肢を選んだほうが良いかもしれません。
なぜなら、監査法人は基本的に激務であり(一部の中小監査法人を除く)、定年まで勤務するケースは稀だからです。
仮に30代後半で監査法人に転職しても、40代になって転職を考えた時、監査法人以外の選択肢が少なくなってしまいます。
そのようなリスクを回避する為に、初めからコンサル・経理など、市場規模の大きな業界を選ぶのもアリだと思います。
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USCPAを取っても転職できない人の特徴
USCPAを取得しただけでは、必ずしも転職に成功できるとは限りません。
特に、「USCPAを取得しても転職できなかった人」の特徴は、大きく次の3つに分けられます。
それぞれ解説します。
未経験でいきなりハイキャリアを目指す
USCPAの転職先を細かく分けると、次のような職種が選択肢にあります。
職種 | 割合 |
---|---|
監査法人(アシュアランス) | 8% |
監査法人(アドバイザリー) | 10% |
事業会社(国内経理) | 14% |
事業会社(FP&A) | 2% |
事業会社(経営企画) | 5% |
事業会社(内部監査) | 1% |
事業会社(海外) | 1% |
事業会社(IPO) | 1% |
コンサル(M&A) | 9% |
コンサル(経営) | 4% |
コンサル(会計) | 3% |
コンサル(海外進出) | 1% |
コンサル(内部統制) | 1% |
コンサル(税務) | 1% |
税理士法人 | 25% |
会計事務所 | 5% |
金融・ファンド | 4% |
その他 | 5% |
計 | 100% |
(2024年9月1日現在のデータ)
たとえば、この中でも経営系(経営コンサル・経営企画)や、金融系(PEファンド・証券会社・投資銀行)は就職難易度が高く、未経験から目指すのは無謀に近いです。
将来的にこれらの職種を目指したいのであれば、経理→経営企画、M&A→PEファンドのように、ゴールを設定した上でキャリアアップすることが重要です。
なお、未経験からのファーストキャリアにおすすめなのは、「監査法人」と「経理」です。
なぜなら、監査法人はほぼ全てのキャリアの土台となっており、また経理は潰しが効く上に転職難易度が低いからです。
未経験者が転職先を選ぶ場合には、転職難易度も考慮に入れましょう。
一方で、転職難易度の低い「税理士法人」「会計事務所」を選んでしまうのも考え物です。
なぜなら、税務はUSCPAの主戦場ではなく、税務からのキャリア構築が難しい(幅が狭まってしまう)からです。
安易に「転職しやすい職種=ファーストキャリアに向いている」と考えるのではなく、その後のキャリアも見据えた選択肢を選ぶことが重要です。
40代以上で未経験分野へ転職する
40代に入ると、多くのケースで「マネジメント経験」を求められます。
マネジメント経験がなく、かつ未経験分野に転職することは、ほぼ不可能と考えておくべきです。
逆に言えば、現在30代の方は今のうちにマネジメント経験を積んでおくことで、40代以降でも転職の選択肢を広げることができます。
企業側のニーズを理解していない
USCPAとしての仕事は、想像以上に専門性が高いため、求められる業務も企業によって異なります。
各職種の業務内容を「大まかなイメージ」として理解することは大切ですが、実際に応募する際には、必ず個々の企業ごとに「求められる業務・スキル・働き方」を理解しておくことが重要です。
私はBIG4からM&A系コンサルファームに転職しましたが、事前の理解が足りず、転職後に後悔しました。
転職後のアンマッチを防ぐためにも、必ず、転職エージェントから詳細な情報をヒアリングしましょう。
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USCPAにオススメの転職エージェントに関するよくある疑問
その他、USCPAにオススメの転職エージェントに関するよくある疑問をまとめました。
国際税務に関与したいUSCPAにおすすめの転職エージェントは?
USCPAを取れば未経験でも監査法人に就職できますか?
はい。可能です。
会計監査はそもそも監査法人でなければ経験できないため、未経験で就職するのが普通です。
USCPAを取れば30代でも監査法人に就職できますか?
はい。可能です。
ただし、30代後半になるとBIG4への就職難易度は上がりますので、中小監査法人も選択肢に含めるべきです。
監査法人でのUSCPAの仕事内容は?
監査法人でのUSCPAの仕事内容は、主に外資系企業の会計監査です。
USGAAPを活用できる外資系クライアントにアサインされ、英語力を活用した仕事が主になります。
日本の公認会計士であっても米国基準の会計基準に精通している人は多いため、単純なUSGAAPの知識だけではなく、英語力を活かすことで差別化していく必要があります。
USCPAと公認会計士、どちらが難しいですか?
公認会計士の方が難しいです。
一般的に、公認会計士はUSCPAの10倍程度難しいと言われていますが、実際その通りだと感じます。
私はUSCPAと同程度の難易度とされる「日商簿記1級」も取得していますが、公認会計士試験合格までに要した勉強時間は簿記1級の10倍程度でした。
このため、USCPA合格にかかる勉強時間も10倍程度であり、難易度も10倍程度であると感じます。
USCPAを取っても転職できない?
そんなことはありません。
確かに、USCPAには日本の公認会計士資格ほどの需要はありません。
しかし、そもそも会計・税務業界は慢性的な人手不足であり、USCPA資格へのニーズは年々増しています。
会計業界が全くの未経験の場合、ファーストキャリアとなる就職・転職では選択肢が少なく、悩む可能性はあります。
しかし、その後の転職では実務経験を活かすことができるため、自身への需要の大きさを感じるはずです。
USCPA なぜ人気?
USCPAが人気の理由は、圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。
USCPAは日本の公認会計士資格よりも難易度がかなり低いですが、監査法人に入社することができます。
監査法人内での給与テーブルは日本の公認会計士と同水準ですので、短い勉強時間・年数で高い年収を達成することができます。
USCPAでBig4の年収はいくらですか?
USCPAがBIG4に転職すると、年収は次のようになります。
職階 | 年収 |
---|---|
スタッフ | 400万~600万 |
シニアスタッフ | 600万~1,000万 |
マネージャー | 900万~1,200万 |
シニアマネージャー | 1,200万~1,500万 |
ディレクター | 1,200万~2,000万 |
シニアディレクター | 2,000万~ |
BIG4では、USCPAも日本の公認会計士も年収水準が変わりません。
なお、USCPAの場合は「パートナー」になることができませんが、法人によっては「ディレクター」といった職階が用意されているケースがあります。
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USCPAが転職エージェントを使い、内定獲得するまでの流れ
USCPAが転職エージェントを使い、内定獲得するまでの流れ・ステップはとてもシンプルです。
転職エージェントへの登録は、通常1~5分で終わります。
もちろんサービスの利用は全て無料です。
登録後は担当のキャリアアドバイザーから連絡が来るため、面談の日程調整を行います。
キャリアアドバイザーとの面談では、転職に関する悩みをすべて相談することができます。
転職の志向や方向性などを徐々に詰めていき、希望を擦り合わせます。
また、この時点で転職をする意思がなくとも、いつから活動を始めるべきか等も相談できます。
大半の転職エージェントでは、対面・Zoom・電話などリモートでの面談に対応しています。
面談が終わると、自分に合った求人を複数紹介してもらうことができます。
USCPA資格があれば、通常は10社以上の求人を紹介してもらえます。
その中から気になった求人情報をピックアップし、応募することができます。
書類選考に応募し、通過すると面接があります。
転職エージェントを活用することで、書類(履歴書・職務経歴書)の添削や、面接対策を無料で受けることができます。
また、面接時にどのような質問がされるのか事前にアドバイスを受けることができます。
これにより、内定率を大きく高めることができるのでオススメです。
面接が無事とおると、内定が出ます。
内定後は条件交渉(年収・いつから働き始めるか等)をする必要がありますが、全て転職エージェントが代行してくれます。
自分で交渉する必要がないため、かなり便利です。
これで転職活動は終了です。
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USCPAにオススメの転職エージェントまとめ
MS-Japan | ヒュープロ (Hupro) | ジャスネット | |
---|---|---|---|
求人数 | 非常に多い | 非常に多い | 多い |
対象年代 | 20代~50代 | 20代~50代 | 20代~30代 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
設立 | 1990年 | 2015年 | 1996年 |
資本金 | 5億8600万円 | 2億2740万円 | 3800万円 |
対象者 | 管理部門 | 経理・会計事務所 | 士業全般 |
得意領域 | 経理 内部監査 監査法人 | 経理 会計事務所 コンサル | 士業全般 |
評判・口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
求人数 | |||
情報詳細度 | |||
サポート力 | |||
スピード | |||
口コミ | |||
総合評価 | |||
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
USCPAに強い転職エージェント上位3社は、上記のとおりです。
USCPA向けの転職エージェントは少ないため、つい、沢山のエージェントに利用したくなるかもしれません。
しかし、(先述のとおり)登録しすぎると逆効果になるケースもありますから、登録のしすぎにはご注意ください。
本記事が、転職活動の一助になれば幸いです。
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