税理士の藤沼です。
税理士登録が完了すると、転職市場での価値は大きく上がります。
だからこそ、5科目合格後に今まで働いていた会計事務所を辞め、更に高待遇の会計事務所・税理士法人へ転職する方が多いのです。
本記事では、そんな税理士におすすめの転職エージェントを紹介します。
税理士に強い転職エージェント
MS-Japan | ヒュープロ | ジャスネット キャリア | 人材ドラフト | マイナビ 税理士 | |
---|---|---|---|---|---|
総合評価 | ( 10/10 ) | ( 9/10 ) | ( 7/10 ) | ( 6/10 ) | ( 6/10 ) |
求人数 (税理士向け) | 約 2,000 件 | 約 1,500 件 | 約 700 件 | 約 700 件 | 約 600 件 |
対象年代 | 20代~50代 | 20代~40代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 20代~30代 |
対象者 | 税理士 公認会計士 | 会計事務所 | 士業全般 | 会計系全般 | 税理士 |
特徴 | 税理士向けの 求人数No.1 | 会計事務所の 求人数No.1 | 士業向け | ややマイナー | 求人数少なめ |
設立 | 1990年 | 2015年 | 1996年 | 2000年 | 1973年 |
資本金 | 5億8600万円 | 2億2740万円 | 3800万円 | 3400万円 | 21億210万円 |
評判・口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
税理士向けの求人を扱う転職エージェントは全20社以上あり、転職時に迷う方も多いのではないでしょうか。
実際、私自身が転職した時もどれを使って良いか分からず、20社近くのエージェントを使った結果、転職までに半年もかかりました。(しかも転職先選びに失敗)
そこで今回は、私の経験も踏まえた「税理士」の方にオススメの転職エージェントを紹介します。
本記事では主観を排除するため、実際にリサーチした「求人数」「アンケート結果」「評判口コミ」を基にランク付けしています。
転職の際、ご参考いただければ幸いです。
なお、会計士の方は 公認会計士におすすめの転職エージェント をご参照ください。
この記事で分かること
- MS-Japanまたはヒュープロのいずれか又は両方を利用すべき
- 特に希望がなければMS-Japanを選べばOK
- 未経験分野への転職ならヒュープロを選ぶと良い
- 総合型エージェントではなく、専門特化型エージェントを選ぶべき
税理士におすすめの転職エージェントランキングTop5
税理士におすすめの転職エージェントは、次のとおりです。
1位 MS-Japan | 会計系・士業に特化した大手転職エージェント。 税理士向けの求人数はNo.1であり、必ず利用すべき転職エージェント。 |
2位 ヒュープロ | 会計事務所に特化した転職エージェント。 会計事務所の求人数が非常に多く、併用がおすすめ。 |
3位 ジャスネット | 士業全般に強い転職エージェント。 会計事務所の求人は少なめだが、求人を網羅性を高めるならおすすめ。 |
4位 人材ドラフト | 会計事務所の求人を扱う転職エージェント。 スカウト制度があるが、規模は小さい。 |
5位 マイナビ税理士 | 転職大手マイナビが運営する転職エージェント。 税理士専門だが、求人数は少なめ。 |
なお、当記事での「総合評価」及び「ランキング順位」は、当サイトのランキング付けの評価基準 に準拠しています。
それでは、各転職エージェントの特徴を解説します。
1位 MS-Japanは税理士向けの求人数No.1!大手転職エージェント
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
- 求人数 : (10/10)
- 情報の精度 : (10/10)
- サポート : (10/10)
- 対応スピード : ( 9/10)
- 評判・口コミ : ( 9/10)
- 総合評価 : (10/10)
関連記事 MS-Japanの評判・口コミ
税理士向けの求人数 | 約2,000件 |
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専門領域 | 管理部門 |
サービス開始時期 | 1990年4月 |
特徴 | エージェントの品質が高い |
MS-Japanの評判・口コミを見る
良い評判
- 経理の求人にかなり強いと感じた
- キャリアカウンセリングが優秀
- キャリアアドバイザーの質が高い
- コンサルタントが優秀
- 心のサポートまでしてもらえた
- 他のエージェントより親身
悪い評判
- 担当者の対応が少し遅いと感じた
- 担当者がいきなり変わった
MS-Japanの評判・口コミ詳細を見る
MS-Japanの税理士向け求人数は、全エージェント中No.1の求人数でした。
MS-Japanは、会計・税務系の士業に特化した転職エージェントです。
非常に規模の大きな転職エージェントであるため、知名度が非常に高く、広告等で見かけた方も多いでしょう。
税理士向けの求人数が最多であるだけでなく、利用した税理士からの評判が高い点も大きな特徴です。
私自身も転職の際に活用しましたが、アドバイザーの質が非常に高く、我々の業界にかなり精通している印象を持ちました。
私たちの業界は専門性が高く求められるため、税理士のキャリアに深く精通したアドバイザーの存在は、とても希少です。
転職で失敗をしたくないのであれば、絶対にMS-Japanを利用すべきです。
そのくらいオススメできます。
\ 税理士向けの求人数No.1 /
/ かんたん3分で登録完了 \
2位 ヒュープロ(Hupro)は会計事務所・税理士法人に専門特化!
公式サイト:https://hupro-job.com/
- 求人数 : ( 9/10)
- 情報の精度 : (10/10)
- サポート : ( 9/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : (10/10)
- 総合評価 : ( 9/10)
関連記事 Hupro(ヒュープロ)の評判・口コミ
税理士向けの求人数 | 約1,500件 |
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専門領域 | 会計事務所・税理士法人 |
サービス開始時期 | 2015年11月 |
特徴 | 会計事務所・税理士法人の求人数がNo.1 |
ヒュープロの評判・口コミを見る
良い評判
- 会計事務所の求人がとても多く、選ぶことができた
- 未経験者OKの求人が多く見つかった
- 求人に対する理解度が高く、よく分かっている
- 税理士に強いと感じた
- 対応が丁寧で最後まで信頼できた
- 提案される求人数がずば抜けて多かった
- 先方とのやり取りが早く、期間内に内定を得た
- 面接対策が良く、内定を獲得できた
悪い評判
- メールの文面がぶっきらぼうに感じた
- 求人検索が少し使いにくい
- 逆に、転職までに時間がかかってしまった
ヒュープロの評判・口コミ詳細を見る
ヒュープロの税理士向け求人数は、調査時点では全転職エージェントの中で2番目に多い求人数でした。
ヒュープロは、会計事務所に特化した転職エージェントです。
会計事務所全体の求人数では業界最多であり、税理士向けの求人数も多く取り扱っています。
そのため、求人数を広く網羅した上で絞り込みたいという方は、ヒュープロを併用することを推奨します。
ただし、ヒュープロは利用者が40代までに限定されており、50代以上の方は利用できないのでご注意ください。
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3位 ジャスネットキャリアは士業の求人を幅広く取り扱い
公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/
- 求人数 : ( 8/10)
- 情報の精度 : ( 8/10)
- サポート : ( 9/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 8/10)
- 総合評価 : ( 8/10)
関連記事 ジャスネットキャリアの評判・口コミ
税理士向けの求人数 | 約700件 |
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専門領域 | 士業全般・管理部門 |
サービス開始時期 | 1996年8月 |
特徴 | 士業全般の転職サービス |
ジャスネットキャリアの評判・口コミを見る
良い評判
- 会計業界の専門知識が豊富だった
- 会計系の求人が多かった
- 面接で何を聞かれるのか、具体的に教えてもらえた
- 親切に対応してくれた
- ワークライフバランスの取れる会社に就職できた
悪い評判
- あまり積極的に情報提供してもらえなかった
- 転職を急かされた
- ビジネスマナー等の信頼性に懸念を感じた
- スカウトに応募した直後、お断りのメッセージを送られた
- 派遣業でのトラブルがあった
ジャスネットキャリアの評判・口コミ詳細を見る
ジャスネットキャリアの税理士向け求人数は、調査時点では全転職エージェントの中で3番目に多い求人数でした。
ジャスネットキャリアは、「公認会計士・税理士」に強い転職エージェントです。
MS-Japan・ヒュープロに比べると税理士向け求人がやや少ないですが、他のエージェントに比べると求人数は多い部類です。
傾向としては、「経理」の求人がやや多い傾向にありました。
こちらも登録必須とは言えませんが、3社目を活用されたい方にはオススメです。
4位 人材ドラフトはスカウト制度ありだが機能していない?
公式サイト:https://www.jinzai-draft.com/
- 求人数 : ( 8/10)
- 情報の精度 : ( 7/10)
- サポート : ( 8/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 7/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
関連記事 人材ドラフトの評判・口コミ
税理士向けの求人数 | 約700件 |
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専門領域 | 会計事務所 |
サービス開始時期 | 2000年7月 |
特徴 | スカウト機能がある |
人材ドラフトの評判・口コミを見る
良い評判
- 地方の会計事務所の求人が多かった
- 求人を見つけやすかった
- 未経験でも税理士事務所に転職できた
- 求人票に写真が多い
悪い評判
- 求人が少なく、あまり選べなかった
- あまり希望を聞いてもらえなかった
- スカウト機能があまり役立たなかった
- 「気になる」を信用しない方が良い
人材ドラフトの評判・口コミ詳細を見る
人材ドラフトの税理士向け求人数は、調査時点では全転職エージェントの中で4番目に多い求人数でした。
人材ドラフトは、主に「会計事務所・税理士法人」の求人を多く扱っている転職エージェントです。
具体的には、保有している税理士向け求人の約7割が、会計事務所または税理士法人の求人でした。
ただし、サポート面でやや悪い口コミが検出され、あくまで「求人の網羅」を目的とした利用がオススメです。
5位 マイナビ税理士は大手サービスだが取扱求人がやや少なめ
公式サイト:https://zeirishi.mynavi-agent.jp/
- 求人数 : ( 7/10)
- 情報の精度 : ( 8/10)
- サポート : ( 9/10)
- 対応スピード : (10/10)
- 評判・口コミ : ( 6/10)
- 総合評価 : ( 7/10)
関連記事 マイナビ税理士の評判・口コミ
税理士向けの求人数 | 約600件 |
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専門領域 | 税理士 |
サービス開始時期 | 2015年10月 |
特徴 | 受験生も利用可能 |
マイナビ税理士の評判・口コミを見る
- 交渉力が高く、大手に強い
- 求人数が非常に多く、幅広いキャリアプランを展望できた
- 初めから安心・信頼して利用できた。
- 担当者がイマイチだった。
- 税理士業界に精通しており、知識が凄い。
マイナビ税理士の評判・口コミ詳細を見る
マイナビ税理士の税理士向け求人数は、調査時点では全転職エージェントの中で5番目に多い求人数でした。
マイナビ税理士は、転職大手「株式会社マイナビ」が運営する税理士向けの転職エージェントです。
マイナビ自体は超大型(総合型)の転職エージェントですが、「マイナビ税理士」に関しては、やや規模が小さめのようです。
また、口コミでは「大手であることの安心感があった」という良い口コミが見られた反面、「内定後、承諾を急かされた」という悪い口コミも見つかりました。
求人数は比較的多いため、補完的に利用する価値はあると思います。
【ランキング外】その他の転職エージェント
そのほか、会計・税務系の転職エージェントは沢山あります。
その他の転職エージェント
それぞれ、かんたんに解説します。
会計求人プラス
公式サイト:https://kaikeiplus.jp/
会計求人プラスは、会計業界専門の転職サイト(求人サイト)です。
会計求人プラスの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では約100件~程度ありました。
全体的に求人数が少ないため、併用サイトとして利用するのが良いかもしれません。
また会計求人プラスは「転職サイト」ですので、エージェントサービスが受けられない点にもご注意ください。
経理転職.com
公式サイト:http://www.finance-jac.com/
経理転職.com は、転職大手「JACリクルートメント」の運営する転職エージェントです。
経理転職.com の「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では約100件~程度ありました。
「経理専門」かと思いきやそうではなく、求人の約6割が「会計事務所」、約3割が「コンサル」という比率でした。
経理転職.com は総合型の転職エージェントが運営していることもあり、「専門性が低い」「業界をあまり知らない」などの口コミがありました。
大原キャリアナビ
公式サイト:https://www.o-hara-cs.jp/
大原キャリアナビは、皆さんご存知「資格の大原」が運営する転職エージェントです。
大原キャリアナビの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では 約100件~程度ありました。
大原は、TACに比べて求人数が少なめのようです。
求人数が少なめですから、こちらも他の転職エージェントと併用されるのが良いと感じます。
SACT
公式サイト:https://sactjp.com/zeirishi-navi/
SACTは、税理士や公認会計士など、士業を専門とする転職エージェントです。
しかし、実際は「USCPA」に最も力を注いでいるようで、税理士向けの求人数はさほど多くありませんでした。
SACTの「税理・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では 約100件~程度ありました。
求人を網羅したい方は登録しても良いかもしれません。
経理転職ナビ
公式サイト:https://keiri-navi.workport.co.jp/
経理転職ナビは、経理・財務の求人をメインに取り扱っている「転職サイト」です。
経理転職ナビの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は 約50件~程度ありました。
※ 経理転職ナビは経理以外にも求人を取り扱っており、全てが経理財務の求人というわけではありません。
また、経理転職ナビは「転職サイト」(求人サイト)にカテゴライズされ、各種エージェントサービスを受けることができない点にもご留意ください。
人材スカウト
公式サイト:https://www.viscas-jinzai.com/
人材スカウトは、「会計事務所・税理士事務所」の求人をメインに扱う転職エージェントです。
人材スカウトの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では約50件~程度ありました。
人材スカウトは、かつて東京税理士会とも提携していた実績ある転職エージェントです。(現在は提携解除済み)
しかし、税理士向けの求人数は少なく、どちらかといえば無資格者向けのサービスになっています。
アカナビ
公式サイト:https://kaikeizeimu.jp/
アカナビは、主に派遣・パートの求人を取り扱う「求人サイト」です。
アカナビは主に主婦の方をターゲットとしており、税理士向けの求人数は少なめでした。
SYNCA
公式サイト:https://synca.net/
SYNCAは、管理部門に特化した転職サイトです。
SYNCAの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では約10件~程度ありました。
ここからは、さらに求人数が減ります。
エルキャリ
公式サイト:-
エルキャリは、主に管理部門・士業の求人を扱う転職エージェントです。
エルキャリ の「税理士向・税理士科目合格者向け」の求人数は、約10件~程度ありました。
エルキャリは運営期間が短いため、保有求人数が少なめなのかもしれません。
ただし、非公開求人もそれなりに確保していると考えられるため、求人を網羅したい方は利用してみても良いかもしれません。
経理・会計.com
公式サイト:https://www.keiri-kaikei.com/
経理・会計.com は、会計系の求人を専門に扱う「転職サイト」です。
経理・会計.com の「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点では約5件~程度ありました。
主に事務員・パートの方向けの転職サイトであることから、税理士向けの求人は少なめのようです。
アビタス
公式サイト:https://uscpa転職.com/
アビタス転職は、USCPAの受験予備校としても有名な「アビタス」が運営する転職エージェントです。
取り扱われている求人は、「監査法人」「経理財務」「コンサル」がメインです。
アビタス転職の「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点ではともに 0件 でした。
アビタス転職では、会計系の求人が扱われていますが、その多くがUSCPA・公認会計士向けの求人のようです。
経理エージェント
公式サイト:https://keiri-agent.com/
経理エージェントは、経理専門の転職エージェントサービスです。
経理エージェントの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点ではともに 0件 でした。
もともとの求人数自体が少ないため、利用の際は注意が必要かもしれません。
VRPパートナーズ
公式サイト:https://www.vrp-p.jp/
VRPパートナーズは、アクチュアリー・公認会計士・税理士専門の転職エージェントです。
VRPパートナーズの「税理士・税理士科目合格者向け」の求人数は、調査時点ではともに 0件 でした。
なお HPを確認してみると、更新がストップしているように見えます。
ビズリーチ
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
最後に、大手総合型転職エージェント「ビズリーチ」です。
ビズリーチの「税理士向け」の求人数は、調査時点では 約200件~程度ありました。
しかし、ビズリーチに限らず「大手総合型の転職エージェント」はあまりオススメできません。
なぜなら、私たち税理士の専門性をあまり理解できておらず、相性の悪い企業・事務所を紹介されてしまう可能性があるからです。
【業種別】税理士におすすめの転職エージェント・転職サイト
ここでは、すでに特定の業界に絞って転職先を探している税理士の方向けに、「業種別」にオススメの転職エージェント・転職サイト(Top3)を紹介します。
なお、取り上げる業種は次の3つです。
それぞれ解説します。
「会計事務所/税理士法人」に強い転職エージェント
税理士向けの「会計事務所・税理士法人」の求人数については、MS-Japan1強でした。
転職エージェント | 評価 |
---|---|
1位 MS-Japan | ★★★★★ |
2位 ヒュープロ | ★★★★☆ |
3位 ジャスネットキャリア | ★★★☆☆ |
会計事務所への転職なら、MS-Japan1択と言えます。
MS-Japanは「税理士向けの会計事務所求人」の数が群を抜いており、利用しない場合、他の求職者よりも不利(選択肢が少ない)になってしまいます。
会計事務所・税理士法人への転職なら、必ずMS-Japanを利用すべきです。
「経理/財務」に強い転職エージェント
転職エージェント | 評価 |
---|---|
1位 ヒュープロ | ★★★★★ |
1位 MS-Japan | ★★★★★ |
3位 ジャスネットキャリア | ★★★☆☆ |
税理士向けの「経理・財務」の求人は全体的に少ないですが、ヒュープロ・MS-Japanはほぼ同程度の求人数を有していました。
なお事業会社系の求人は、各転職エージェントのコネクション・営業力によって取り扱う求人が異なることから、転職エージェントによって求人の重複率(被る割合)が少ない傾向にありました。
そのため、経理への転職であればヒュープロ・MS-Japanの2社を併用されることをオススメします。
「コンサル/アドバイザリー」に強い転職エージェント
税理士向けFAS系のコンサル求人についても、「MS-Japan」が最も多い求人数を保有していました。
ちなみに私自身もMS-Japanを利用し、コンサル系の事務所に転職しています。
総合評価もMS-Japan1強ですが、不安な方・求人を網羅したいという方は、マイナビ税理士・ヒュープロも併用されると良いでしょう。
税理士向け「未経験OK」の求人数が多い転職エージェント
こちらも、実際に求人検索システムを用いて「未経験者OK」の求人数を調べてみました。
全社リサーチには工数がかかりすぎるため、求人数上位5社のみ調査し、掲載させていただきます。
以下は、税理士向けの未経験OKの求人数を集計した結果です。
「未経験OK」の求人数Top5
未経験者向け求人数 | |
---|---|
1. ヒュープロ(Hupro) | ★★★★★ |
2. MS-Japan | ★★★★☆ |
3. マイナビ税理士 | ★★★☆☆ |
4. ジャスネットキャリア | ★★★★☆ |
5. 人材ドラフト | ★★★☆☆ |
(2024年12月1日現在)
上位5社は、いずれも先述のランキング上位に入っている転職エージェントですので、利用者の評判は良く、私自身も利用してみて好印象を感じたエージェントでした。
なお、完全な「未経験」の分野に転職するリミットとなる年齢は 40歳 です。
挑戦したい分野がある場合には、30代までに経験されることをオススメします。
【比較表】税理士におすすめの転職エージェント一覧
MS-Japan | ヒュープロ | ジャスネット キャリア | 人材ドラフト | マイナビ 税理士 | |
---|---|---|---|---|---|
総合評価 | ( 10/10 ) | ( 9/10 ) | ( 7/10 ) | ( 6/10 ) | ( 6/10 ) |
求人数 (税理士向け) | 約 2,000 件 | 約 1,500 件 | 約 700 件 | 約 700 件 | 約 600 件 |
対象年代 | 20代~50代 | 20代~40代 | 20代~30代 | 20代~50代 | 20代~30代 |
対象者 | 税理士 公認会計士 | 会計事務所 | 士業全般 | 会計系全般 | 税理士 |
特徴 | 税理士向けの 求人数No.1 | 会計事務所の 求人数No.1 | 士業向け | ややマイナー | 求人数少なめ |
設立 | 1990年 | 2015年 | 1996年 | 2000年 | 1973年 |
資本金 | 5億8600万円 | 2億2740万円 | 3800万円 | 3400万円 | 21億210万円 |
評判・口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
税理士向けの転職エージェントの中では、MS-Japan・ヒュープロの2社が頭一つ飛び抜けています。
ぜひ上記比較表をご参考に、ご自身に合った転職エージェントを選んでください。
税理士におすすめの転職エージェントの選び方
税理士による転職エージェントの選び方は、次の通りです。
以下、それぞれ解説します。
「総合型」ではなく「専門特化型」の転職エージェントを選ぶ
税理士として転職活動をする際は、必ず専門特化型の転職エージェントを選んでください。
なぜなら、専門特化型は総合型に比べて求人数が多く、サービスの品質も高いからです。
専門特化型と総合型の違い
専門特化型 | 総合型 | |
---|---|---|
税理士向けの求人 | 多 | 少 |
税理士業界の知識 | 非常に深い知識 | 広く浅い知識 |
サービスの丁寧さ | 非常に丁寧 | 機械的 |
担当者のレベル | 安定して高い | バラツキがある |
エージェントの例 | ヒュープロ MS-Japan ジャスネット 等 | リクルートエージェント マイナビエージェント パソナ doda 等 |
利用料金 | 無料 | 無料 |
私は公認会計士として転職活動をした際、専門特化型を15社・総合型を5社使って比べてみました。
初回面談時、違いはすぐに分かりました。
「総合型」のエージェントは業界知識が浅い。
本当に酷いレベルでしたよ。
正しく理解もしていない業界の専門知識をひけらかすだけで、突っ込んだ質問をすると誤魔化して対応されました。特に某社は怒りを覚えるレベル。
このため、総合型のエージェントは選ばず、必ず税理士に特化した転職エージェントを選んでください。
「税理士向け」の求人数が多い転職エージェントを選ぶ
税理士として転職活動をするなら、必ず求人数の多い転職エージェントを選んでください。
- 応募できる求人が多いため、将来の選択肢が広がる
- より自分の希望にマッチした求人を選択できる
税理士有資格者は、転職市場において高く評価されます。
そんな時、求人数の少ない転職エージェントを選んでしまうと、狭い選択肢の中から将来を決める事になります。
税理士向け求人数の多い転職エージェント
税理士向けの求人数 | |
---|---|
MS-Japan | 約 2,000 件 |
ヒュープロ(Hupro) | 約 1,500 件 |
ジャスネットキャリア | 約 700 件 |
人材ドラフト | 約 700 件 |
マイナビ税理士 | 約 600 件 |
MS-Japan・ヒュープロの2社は、税理士向けの転職エージェントの中でも求人数が飛び抜けて多いです。
上記をご参考に、好きなエージェントを選んでください。
利用者からの評判が良い転職エージェントを選ぶ
どんなに求人数が多く担当者が優秀でも、実際の利用者からの評判が悪い場合、自分に合わない求人を紹介される等のリスクがあります。
そのため、できるだけ実際に利用した人からの評判が良い転職エージェントを選ぶことをおすすめします。
ただし、周りの税理士から利用した転職エージェントとその感想を集めるのは、困難を極めます。
そこで、過去に私が実施した転職エージェントの評価比較を以下に記します。
税理士向け転職エージェントの評判
評判 | 口コミ・評判 | |
---|---|---|
MS-Japan | ( 9/10 ) | 口コミ評判を見る |
ヒュープロ(Hupro) | ( 10/10 ) | 口コミ評判を見る |
ジャスネットキャリア | ( 8/10 ) | 口コミ評判を見る |
人材ドラフト | ( 7/10 ) | 口コミ評判を見る |
マイナビ税理士 | ( 6/10 ) | 口コミ評判を見る |
ぜひ上記をご参考に、好きな転職エージェントを選んでください。
税理士による転職エージェントの上手な使い方・活用法
税理士が転職エージェントを使う際は、次のような使い方をおすすめします。
特に、最後の転職エージェントを併用するメリットは非常に大きいのでおすすめです。
以下、それぞれ解説します。
面接前に「質問リスト」を入手することで事前に回答を準備
税理士業界に強い転職エージェントを使えば、応募時に面接での質問リストを入手することができます。
これは、転職エージェントが過去の応募者から情報を聞き出し、「何が聞かれたか」を情報として蓄積している為です。
この質問リストを入手できれば、以下のような大きなメリットが得られます。
- 事前に模範解答を用意できる
- 面接時に緊張しづらく、最大限のパフォーマンスが発揮できる
面接は通常1次のみまたは2次まであり、合計1時間程度で終わります。
この1時間さえ上手く乗り切れば内定が出るため、そのための準備で全てが決まるのです。
また、転職エージェントでは面接対策・書類添削も受けることができるため、うまく活用し内定可能性を高めましょう。
同時期に3社以上応募することで内定後の条件交渉を有利に運ぶ
当然ですが、税理士登録が完了すると会計事務所などからのニーズが爆増します。
そのため、基本的に内定は出るものと考えて良いです。(50代以上であったり、金融系など転職難易度の高い職種を除く)
そこでおすすめなのが、同時期(1週間以内)に3社以上の求人に応募することです。
内定後は「条件交渉」のフェーズに移り、勤務日の調整に加えて、年収などの条件を交渉できるようになります。
この時点で複数社から内定が出ていると、これを武器に年収の交渉がしやすく、交渉次第で年収を上げることができます。
私も転職活動時に3社に応募し、ほぼ同時期に面接をクリアし3社から内定を得ましたが、交渉時点で年収を50万プラスすることに成功しました。
転職は税理士としての年収を上げるチャンスですから、戦略的に面接のスケジュールを考えるべきです。
複数の転職エージェントを併用することで求人を網羅する
税理士専門の求人を扱っている転職エージェントは以下の2社です。
いずれも求人数が非常に多い転職エージェントですから、当然、ダブっている求人も多いです。
しかし、中には一方のエージェントでしか手に入らない求人が存在します。
求人を網羅し、自分に合った会計事務所・企業を見つけるためにも、複数の転職エージェントを併用すべきです。
なお、4社以上使うのはおすすめしません。私の経験則では、4社以上になると自分で管理しきれなくなります。
税理士が転職を成功させるカギは自己分析!
税理士が転職を成功させる方法・流れは、以下のとおりです。
いずれにも共通するのは「自己分析」であるという点です。
成功とは他者が判断するものではなく、自分の中にあるものです。
自分を分析し、自分にとっての成功を考える事こそが、転職を成功させる秘訣です。
Step1 自分の「強み」を明確にする(なければ作る)
「強み」は、転職活動の面接において「自己PR」として武器になります。
しかし、本質は「何を武器にして生きていくか」を考える事です。
その場しのぎ的な考えで強みを考えるのはやめましょう。
- 営業力
- 語学力
- 経営能力
- システム
- 国際税務
- 組織再編税制
- 資産税・相続 など
ハードスキルだけでなく、ソフトスキル(コミュニケーション能力・誠実さなど)を強みに挙げても良いでしょう。
自分の人生で「これは自分にしかできない!」というものが、本当の強みです。
そして、その強みを活かせるポジション・フィールドを探すのです。
Step2 自分の「好き」を明確にする
仕事を決める際は、「得意かどうか」という視点の他に、「好きかどうか」という視点があります。
強みだけで仕事を決めてしまうと、息苦しさ・ストレスでパフォーマンスが落ち、長続きしないリスクがあります。(もちろん、得意なことを続ければモチベーションが上がる方もいますが)
「強み ✕ 好き」の2要素でキャリアを考えるべきです。
- 細かい作業が好き? マネジメントが好き?
- 会話が好き? 黙々とした作業が好き?
- クライアントワークが好き? インハウスが好き?
自分が「何に興味があるのか」「何が好きなのか」を探る方法としては、幼少期から今に至るまでに「嬉しい」「楽しい」と感じたことを列挙すると良いです。
私の場合は、大学生時代にやっていた塾講師の仕事で子供・保護者に喜ばれた経験に強い喜びを感じ、クライアントのために働く仕事が好きだと気付きました。
好きなことを仕事にできれば、ストレスが少なく仕事のパフォーマンスを高めることができます。
Step3 目指すべき方向を決め目標から逆算してキャリアを設計
目標を設定し、その目標から逆算して転職先を決めることが大切です。
- 独立開業する
- コンサル・アドバイザリーで生きていく
- 組織規模のある程度大きい税理士法人で社員を目指す
初めのうちは、ザックリとした目標設定で構いませんし、むしろ大きな目標ほどザックリしがちです。
徐々に目標を
- いつまでに達成したいか
- 年収(年商)いくらを目指すか
などの視点で詰めていくと良いでしょう。
また、その際は「批判的な検証」も大切です。「得意なこと」「好きなこと」だけでキャリアを考えていると、リスクやデメリットの視点が抜けやすいからです。
そうして目標が設定できれば、今回のベストな転職先が見えてくるはずです。
税理士の私が転職エージェントを利用して気付いた「注意点」
特に、初めて転職エージェントを利用される方は、不安があるはずです。
そこで、ここでは特に注意すべき3つのポイントを紹介します。
それぞれ、注意点と対処法を紹介します。
① 内定承諾を急かされるケースがある
本当によく聞きます。 注意して下さい。
税理士業界は、基本的に(税務から遠い転職先でない限り)応募すれば、高い確率で内定を得られます。
しかし、転職エージェントによっては(また 担当コンサルタントによっては)、内定の承諾を急かしてくるケースがあります。
私はたまに転職のご相談を受けるのですが、本当によく耳にします。
転職は文字どおり「人生」がかかっていますから、急かされると、どうしても急いで内定承諾してしまう方も多いでしょう。
また、転職エージェント(担当コンサルタント)も仕事なので、売上をあげるために転職を急かす人もいるでしょう。
しかし、人生がかかっているからこそ、他人に急かされて転職を決めてはいけません。
この対処法は2つあります。
- 複数の転職エージェントを使う(+それを明言する)
- 他の転職エージェント経由で、他の求人にも応募している旨を伝える(応募していなくても)
まず、転職の際は必ず2社以上の転職エージェントを利用すべきです。
求人の網羅性を高める意味もありますが、それ以上に、転職エージェントに対して牽制を働かせる効果があるからです。
他の転職エージェントも利用していることが分かれば、あまり強気に出ることはなくなり、慎重にコミュニケーションを進めてくれるでしょう。
複数の転職エージェントを利用することは一般的ですから、それを伝えたからと言って、扱いが悪くなることはまずありません。
また、もし内定承諾を急かすようなことがあった場合は、(仮に応募していなくても)他の転職エージェント経由で他の求人にも応募している旨を伝えましょう。
これにより、内定承諾期間の延長を打診してもらえたり、条件を有利に交渉してくれる可能性があります。
担当コンサルタントと対等な立場を取ることで、隙に付け込まれないための工夫が必要です。
※ 「税理士科目合格者」の方の場合、勉強のしやすさなど希望条件が増えるため、内定承諾を急かされるシチュエーションが増える傾向にあります。 ご注意ください。
② 経験不足のコンサルタントも存在する
これも、あるあるです。
税理士業界に限った話ではありませんが、転職エージェントの担当コンサルタントの中には、「明らかに経験不足」と感じるコンサルタントも存在します。
コンサルタントも人間なので仕方ありませんが、私たちにとって「転職」は人生がかかっています。
大切なのは、「経験不足のコンサルタントも居る」ということを知っておくことです。
特に転職が初めての方は、何から考えれば良いか分からない事が多く、初めて会ったコンサルタントのことを信用しやすい傾向にあります。
しかし先述のとおり、コンサルタントの中には経験不足の方もいるため、信用しきると誤ったキャリア・転職先を紹介されても気付かないというリスクが生まれます。
このリスクを排除するためには、「複数の転職エージェントを利用」することをオススメします。
複数の転職エージェントを利用しておくことで、より広い視点で転職市場を眺めることができるでしょう。
③ 税理士科目合格者はできればカジュアル面談をする
税理士科目合格者にとって、重要な基準の1つが「勉強時間を確保できるかどうか」でしょう。
転職エージェントに聞けば、「残業時間の多さ」について聞くことができます。
しかし、入社前と入社後とでは、状況が一変する可能性があるため注意して下さい。
私もFAS系の会計事務所に転職しましたが、事前に知らされていた残業時間が「30時間」だったのに対し、実際に入社すると「100時間」ほどになった月もありました。
私のケースは極端だと思いますが、現実に起こり得るのです。
そこでオススメなのが、(面接を受ける前に)カジュアル面談を受けることです。
これによる効果は2つあります。
- 組織の雰囲気をラフに知ることができる
- 本当に勉強時間を確保できるのか、念押しできる。
ぶっつけ本番で面接を受けてしまうと、事務所の雰囲気を十分に観察することなく、内定を迫られてしまいます。
しかし、事前にカジュアル面談を受けることで、(相手も面接ではないので)より自然体に近い雰囲気を見ることができ、「勉強時間を確保してくれそうかどうか」を見定める機会を増やすことができます。
また、採用担当者と「複数回」顔を合わせることで、勉強時間を確保できることの念押しができます。
会計事務所業界は慢性的な人手不足であり、「残業時間を過少に申告してでも、人材を採用したい」と考える経営者がいます。(残念ですが、よく見かけます)
しかし、相手も人間ですから何度も「勉強時間を確保できるか」と確認することで、ある程度の配慮をしてもらえるようになるでしょう。