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プロフィール

藤沼 寛夫
公認会計士・税理士
1986年1月10日生まれ(36歳)

 2014年:EY新日本監査法人 入社
 2018年:中堅コンサル事務所 入社
 2019年:藤沼会計事務所 開業
 2020年:アカウントエージェント株式会社 設立

【未経験者に強い!】経理におすすめの転職エージェントを比較して紹介【2024年11月最新】

経理におすすめの転職エージェント【公認会計士監修】

公認会計士・税理士の藤沼です。

経理に強い転職エージェントは、経理事務の求人を多く保有しているため、求職者に適した企業を紹介してもらえます。

しかし、厚生労働省に登録されている転職エージェントは全28,000社以上存在し、経理に強い転職エージェントを探すことは困難を極めます。

また、私自身も「会計・税務」に強いと言われるエージェントを20社以上利用しましたが、未経験者の方に心からおすすめできると感じたのはごく僅かでした。

【比較】経理におすすめの転職エージェント【Best3】

ヒュープロ
(Hupro)
MS-Japanレックスアドバイザーズ
求人数約2,000件約2,500件約1,000件
対象年代20代~50代20代~50代20代~30代
対応エリア東京都内全国全国
設立2015年1990年2002年
得意領域経理
会計事務所
経理
内部監査
経営企画
公認会計士
税理士
総合評価
( 10/10 )

( 9/10 )

( 8/10 )
評判口コミ評判を見る評判を見る評判を見る
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

比較詳細を見る

特に未経験者の場合、上記のような「経理専門の特化型」の転職エージェントを使うべきす。

私自身も転職活動の際にエージェントを20社以上使いましたが、総合型は知識レベルが低く、全くおすすめできません。

経理未経験者が求人を探すときのポイント

本記事では、利用者の評判も踏まえた「経理に強いおすすめの転職エージェント」を紹介します。

全て私自身も利用していますので、その感想も含めて解説します。

特に、経理未経験の方におすすめの内容ですので、必ず参考にして頂きたいです。

この記事で分かること


  • 都内で経理に転職するなら、ヒュープロがおすすめ
  • 東京以外で経理に転職するなら、MS-Japanがおすすめ
  • 経理に強い転職エージェントを選ぶ際は、求人数の多さで選ぶべき
  • 未経験者は、必ずエージェントに書類添削面接対策をしてもらう
この記事を書いた人

経理支援サービス会社を経営しています。

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都内経理向け求人数No.1


目次

【未経験者向け】経理強い転職エージェントおすすめ5選

経理向けの求人を扱う転職エージェントは、全20社以上あります。

ここでは、その中でも非常にオススメできると感じた5社を紹介します。

経理におすすめの転職エージェント【上位5社】
  1. ヒュープロ |専門特化・都内の経理に強い
  2. MS-Japan |専門特化・全国の経理に強い
  3. レックスアドバイザーズ |専門特化・士業向け
  4. ジャスネットキャリア |専門特化・士業向け
  5. リクルートエージェント |総合型・専門性は低い

(参考:当サイトの運営ポリシー

1位 ヒュープロは未経験OKの求人数No.1!経理特化のエージェント

【1位】Hupro |専門特化・都内経理に強い

公式サイト:https://hupro-job.com/

ヒュープロ(Hupro) の総合評価
  1. 求人数    :( 9/10)
  2. 情報の詳細さ :( 9/10)
  3. サポート力  :(10/10)
  4. 対応スピード :(10/10)
  5. 評判・口コミ :(10/10)
  6. 総合評価   :(10/10)

 ヒュープロの評判・口コミ

経理の求人数約2,000件
専門分野経理・会計事務所
対象年齢20代~50代
面談電話・オンライン・対面いずれも可
利用料無料
ヒュープロの評判・口コミを見る

良い評判

  • 会計事務所の求人がとても多く、選ぶことができた
  • 未経験者OKの求人が多く見つかった
  • 求人に対する理解度が高く、よく分かっている
  • 税理士に強いと感じた
  • 対応が丁寧で最後まで信頼できた
  • 提案される求人数がずば抜けて多かった
  • 先方とのやり取りが早く、期間内に内定を得た
  • 面接対策が良く、内定を獲得できた

悪い評判

  • メールの文面がぶっきらぼうに感じた
  • 求人検索が少し使いにくい
  • 逆に、転職までに時間がかかってしまった

ヒュープロの評判・口コミ詳細を見る

ヒュープロ(Hupro)は、会計・税務に特化した大手転職エージェントです。

東京都内における経理の求人数が非常に多いのが特徴で、都内での転職を考える方は必ず利用すべきエージェントです。

利用可能な年齢層も20代~50代と非常に幅広く、第二新卒者向けの求人も多く公開されています。

経理の他にも、「会計事務所」「税理士法人」など会計系職種が全て揃っており、豊富な選択肢を得ることができます。

一方、東京都以外の経理求人は数が少ないため、東京都以外で転職を考えている方にはオススメできません。

東京都以外で経理への転職を考えている方は、2位で紹介するMS-Japanの方がオススメです。

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都内経理向け求人数No.1

2位 MS-Japanは管理部門全般に強いが特に経理求人が豊富

【2位】MS-Japan |専門特化・全国の経理に強い

公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/

MS-Japan の総合評価
  1. 求人数    :( 9/10)
  2. 情報の詳細さ :(10/10)
  3. サポート力  :(10/10)
  4. 対応スピード :(10/10)
  5. 評判・口コミ :( 9/10)
  6. 総合評価   :( 9/10)

 MS-Japanの評判・口コミ

経理の求人数約2,500件
専門分野経理を含む管理部門全般
対象年齢20代~50代
面談電話・オンライン・対面いずれも可
利用料無料
MS-Japanの評判・口コミを見る

良い評判

  • 経理の求人にかなり強いと感じた
  • キャリアカウンセリングが優秀
  • キャリアアドバイザーの質が高い
  • コンサルタントが優秀
  • 心のサポートまでしてもらえた
  • 他のエージェントより親身

悪い評判

  • 担当者の対応が少し遅いと感じた
  • 担当者がいきなり変わった

MS-Japanの評判・口コミ詳細を見る

MS-Japanは、管理部門に特化した大手転職エージェントです。

全国の経理の求人数が非常に多いのが特徴であり、経理の求人を探す方におすすめの転職エージェントです。

こちらもHupro同様、利用可能な年齢層は20代~50代と幅広く、既卒・第二新卒向けの経理求人が非常に多く掲載されています。

私も転職活動の際に利用しましたが、キャリアプランの提示がとても上手く、じっくり考えながら転職活動を進めることができました。

特に、会計系特化型エージェントの中では運営実績が30年と非常に長く、豊富な経験が蓄積されています。

利用者の評判も軒並み好評であることから、各コンサルタントの品質も安定して高いことが分かります。

ただし、「東京都内の経理求人数」に限っては、先述のヒュープロの方が多く検出されました。

東京都だけでなく全国での経理求人を探している方は、MS-Japanがオススメです。

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経理特化全国求人数多し \

3位 レックスアドバイザーズは会計士税理士向けの求人が中心

【3位】レックスアドバイザーズ |専門特化・士業に強い

公式サイト:https://www.career-adv.jp/

レックスアドバイザーズ の総合評価
  1. 求人数    :( 8/10)
  2. 情報の詳細さ :( 9/10)
  3. サポート力  :( 9/10)
  4. 対応スピード :(10/10)
  5. 評判・口コミ :( 9/10)
  6. 総合評価   :( 8/10)

 レックスアドバイザーズの評判・口コミ

経理の求人数約1,000件
専門分野士業(公認会計士・税理士)
対象年齢20代~30代
面談対面
利用料無料
レックスアドバイザーズの評判・口コミを見る

良い評判

  • キャリアカウンセリングが良かった
  • 会計業界に精通している
  • 求人情報が濃い・詳細である
  • 多くの求人を紹介して貰えた
  • いい求人を送ってくれた

悪い評判

  • 転職を急かされた
  • 自分の希望とは異なる求人を紹介された
  • 求人の質が悪く、2ヶ月で連絡が取れなくなった

レックスアドバイザーズの評判・口コミ詳細を見る

レックスアドバイザーズは、会計系に特化した大手転職エージェントです。

主に「有資格者」向けの求人が多いのが特徴です。

私も転職で利用しましたが、キャリアカウンセリングがとても上手く、会計業界への理解度が非常に高いと感じました。

公認会計士・税理士からの評判も高く、有資格者の方には非常にオススメの転職エージェントです。

ただし、士業以外の方向けの求人数は少ないため、士業以外の方は利用にはオススメしません。

【無料】レックスアドバイザーズを利用してみる

4位 ジャスネットキャリアは会計系の士業の求人メインで取り扱い

【4位】ジャスネットキャリア |専門特化・士業に強い

公式サイト:https://career.jusnet.co.jp/

ジャスネットキャリア の総合評価
  1. 求人数    :( 7/10)
  2. 情報の詳細さ :( 9/10)
  3. サポート力  :(10/10)
  4. 対応スピード :( 9/10)
  5. 評判・口コミ :( 8/10)
  6. 総合評価   :( 7/10)

 ジャスネットキャリアの評判・口コミ

経理の求人数約500件
専門分野士業
対象年齢20代~30代
面談対面
利用料無料
ジャスネットキャリアの評判・口コミを見る

良い評判

  • 会計業界の専門知識が豊富だった
  • 会計系の求人が多かった
  • 面接で何を聞かれるのか、具体的に教えてもらえた
  • 親切に対応してくれた
  • ワークライフバランスの取れる会社に就職できた

悪い評判

  • あまり積極的に情報提供してもらえなかった
  • 転職を急かされた
  • ビジネスマナー等の信頼性に懸念を感じた
  • スカウトに応募した直後、お断りのメッセージを送られた
  • 派遣業でのトラブルがあった

ジャスネットキャリアの評判・口コミ詳細を見る

ジャスネットキャリアは、会計コンサル系に強い転職エージェントです。

どちらかというとコンサル求人が多いため、会計系・コンサル系への転職を考える方にはオススメです。

私も転職で利用しましたが、転職者のロールモデルの提示がとても上手く、分かりやすいと感じました。

ジャスネットキャリアは(会計系のエージェントの中では)大手であり、ロールモデルを数多く蓄積しています。

「周りの人はどんなキャリアを歩んでいるのか?」が気になる方は、利用してみると良いでしょう。

ただし、こちらも士業系の求人をメインに取り扱っている為、士業以外の方にはあまりオススメできません。

【無料】ジャスネットキャリアを利用してみる

5位 リクルートエージェントは利用者多いが経理の知識がやや不足

【5位】リクルートエージェント |総合型

公式サイト:https://www.r-agent.com/

リクルートエージェント の総合評価
  1. 求人数    :(10/10)
  2. 情報の詳細さ :( 6/10)
  3. サポート力  :( 7/10)
  4. 対応スピード :(10/10)
  5. 評判・口コミ :( 6/10)
  6. 総合評価   :( 6/10)
経理の求人数約1,000件
専門分野特になし
対象年齢20代~30代
面談対面またはリモート
利用料無料

リクルートエージェントは、ご存じ転職大手リクルートの運営する「総合系転職エージェント」です。

経理専門のエージェントではありませんが、高い市場シェアを獲得しており、経理の求人数は最多です。

しかしながら、やはり総合系エージェントは業界に特化していないため、特定の専門職に対する理解度が低く、情報量も少ないという欠点があります。

総合系の中では最も経理の求人数が多かったため、5位でご紹介します。

「経理の求人を網羅した上で、応募企業を選びたい」という方にはオススメです。

【ランク外】その他の転職エージェント・転職サイト

上記のほか、ランキング外となった「経理向け」の転職エージェント・転職サイトは、下記のとおりです。

その他の転職エージェント・転職サイト

いずれも経理の求人を取り扱っているも転職エージェントですが、「求人数が少ない」「税務系がメイン」「評判が悪い」など、複数のデメリットが散見されました。

原則、先述のランキング上位2~3社を選べば問題ありませんが、「他にも網羅的に転職エージェントを使いたい」という方は、上記ランキング外の転職エージェント・転職サイトもご参照ください。

【比較表】経理におすすめの転職エージェントを比較!

長くなったので、経理にオススメの転職エージェント3社を比較表としてまとめました。

ヒュープロ
(Hupro)
MS-Japanレックスアドバイザーズ
求人数約2,000件約2,500件約1,000件
対象年代20代~50代20代~50代20代~30代
対応エリア東京都内全国全国
設立2015年1990年2002年
資本金2億2740万円5億8600万円1億1360万円
得意領域経理
会計事務所
経理
内部監査
経営企画
公認会計士
税理士
特徴東京の経理に強い全国の経理に強い士業に強い
情報詳細度
サポート力
スピード
口コミ
総合評価
(10/10)

( 9/10)

( 8/10)
評判口コミ評判を見る評判を見る評判を見る
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

一番のおすすめはヒュープロですが、未経験での転職ならMS-Japanの方がおすすめです。

上記の比較表をご参考いただき、ご自身に合った転職エージェントを選んでください。

経理未経験者による転職エージェントの選び方

経理未経験者による転職エージェントの選び方

経理未経験者が転職エージェントを選ぶ際は、次の観点で選ぶべきです。

上記のうち、求人数の多い転職エージェントを選ぶという観点は必須です。

以下、それぞれ解説します。

【必須条件】「経理」の求人数が多い転職エージェントを選ぶ

これは必須条件ですが、未経験者が転職エージェントを選ぶ際は、必ず経理の求人数が多いエージェントを選んでください。

なぜなら、次のような大きなメリットが得られるからです。

求人数の多い転職エージェントを選ぶメリット
  • 応募できる求人が増えるため、内定可能性が上がる
  • 選択肢が増えるため、自分に適した求人が見つかりやすい
  • 複数社内定が出た場合、条件交渉を優位に進めることができる

求人数が多ければその分応募できる企業が増えるため、内定の可能性が上がります。

また、選べるカードが増えるという事は、自分が希望する条件にマッチした求人が見つかりやすいという事を意味します。

なお、経理の求人数を多い順にソートした結果は次の通りです。

経理特化のエージェント求人数比較

経理の求人数
ヒュープロ(Hupro)約2,000件
MS-Japan約2,500件
レックスアドバイザーズ約1,000件
ジャスネットキャリア約500件
人材ドラフト約300件

ヒュープロ・MS-Japanの2社は群を抜いて「経理」の求人が多いです。

いずれか一方でしか取り扱っていない求人もあるため、できれば2社に登録し、併用したほうが良いです。

会計業界に特化した「専門特化型」の転職エージェントを選ぶ

転職エージェントには、大きく「専門特化型」と「総合型」の2種類に分けられます。

経理業界への転職に強いエージェントを選ぶなら、絶対に「専門特化型」のエージェントを選んでください。

なぜなら、「専門特化型」の方がサービス品質が格段に高いからです。

特化型エージェント・総合型エージェントの違い

専門特化型総合型 
経理の求人数少~中
経理業界の知識
サービスの丁寧さ丁寧な対応機械的な対応
担当者のレベル総じて高いバラツキがある
職種の幅広さ経理業界に特化異なる職種もある

私自身も、転職の際に「専門特化型」と「総合型」の2種類の転職エージェントを利用しましたが、断然「専門特化型転職エージェント」のほうがサービスが良かったです。

なお、本記事で紹介しているおすすめの転職エージェントは、全て「専門特化型」の転職エージェントです。

また、総合型転職エージェントとしては、例えば以下のような転職エージェントがあります。

総合型エージェントの例
  • リクルートエージェント
  • マイナビエージェント
  • doda 等

利用者からの評判が良い転職エージェントを選ぶ

できれば、その転職エージェントを利用した人の声を聞き、評判の良い転職エージェントを選んでください。

なぜなら、いくら求人数が多く経理業界への高い知見を有していたとしても、サービス品質が低かったのでは意味がないからです。

ただし、全社の評判を一々収集するには多くの時間を要します。

そこで、過去に当サイトが実施した口コミ評価の比較を以下に掲載します。

経理に強い転職エージェントの口コミ評価比較

口コミ評価評判を見る
ヒュープロ(Hupro)
( 10/10 )
口コミ評判を見る
MS-Japan
( 9/10 )
口コミ評判を見る
レックスアドバイザーズ
( 9/10 )
口コミ評判を見る
ジャスネットキャリア
( 8/10 )
口コミ評判を見る
人材ドラフト
( 7/10 )
口コミ評判を見る

上記のとおり、「ヒュープロ」「MS-Japan」「レックスアドバイザーズ」の3社は、非常に評判の良い転職エージェントとして評価されていました。

実際、私自身も転職の際にこの3社を含めて20社以上のエージェントを利用しましたが、確かに上記3社は担当者の質が高く優秀であると感じました。

経理未経験者が求人を探すときのポイント3選

経理未経験者が求人を探すときのポイント

未経験者が経理の求人を探す際は、以下の4つのポイントに注意して下さい。

特に、最後の転職サイト(求人サイト)を使わないという点は一番重要です。

以下、それぞれ解説します。

経理チームの人数を確認し3人以下なら極力応募しない方が良い

経理求人を探す際は、できればチームメンバーが4人以上の組織を選ぶべきです。

なぜなら、経理チームが3人以下の場合、教えてくれる人がいない恐れがあるからです。

経理部の教育体制(例)

経理部長経理部全体を統括。基本教えてくれない。
経理課長経理部のマネージメント。教えてくれる機会はあるが、教育は平の経理部員に任せる。
経理部員A作業者。仕訳の起票など平常業務を担当。入社後はこの人たちに教えてもらう。
経理部員B

経理部は上記のような人員構成が取られ、未経験者が入社すると、平の経理部員(経理スタッフ)から教わるケースが大半です。

大企業であればweb研修が用意されるケースもありますが、中小企業なら原則OJTとなり、仕事をしながら教わります。

経理チームが3人だけだった場合、経理部員は1人しかおらず、平常業務を行う中で未経験者に指導しなければならないため、教える余裕がなくなります。

つまり、最低でも経理部が4名以上で構成されている求人を探すべきです。

経理チーム内で「今も未経験者が働いているか」を確認する

経理部内で今も実際に未経験者が働いているかを必ず確認してください。

なぜなら、現実に教育体制の仕組みが存在する裏付けになるからです。

「未経験歓迎」「未経験OK」といった文言が記載されている求人票は多いですが、教育体制が実在するかは別問題です。

人手が足りないから人事部が採用活動をしているだけで、未経験者を採用したらもっと人手不足になった…なんてケースはよくあります。

教育体制の整っていない経理に入社するリスク
  • 採用されても、誰も教えてくれない
  • 教えてくれる人はいるが、先輩たちが忙しくて聞くに聞けない
  • その後転職しようにも、スキルが身に付いていない為また未経験者として転職活動しなければならない

上記のように、教育体制のない会社に入社してしまうと、時間だけが無駄に過ぎてしまいます。

また、たまに「募集した背景を聞けば状況が分かる」と言う人がいますが、それは間違いです。

私も経営者なので募集する立場の気持ちが分かりますが、求人を出した背景を聞かれても、もっともらしいことを言い並べるだけです。とにかく人材が欲しいわけですから、自社に都合の悪いことはまず話しません。

そのため、「今、未経験者が経理部内で働いていますか?」「その方は何年目ですか?」といった事実に関する質問を投げかけてください。

リモート(在宅勤務)の会社は避けた方が良い!放置される危険性

経理未経験者の方は、できれば在宅OK(リモートワーク)の求人は避けた方が無難です。

なぜなら、リモートワークになると教育係となる上司とのコミュニケーションが疎遠になりやすく、次のような事態を招きやすいからです。

在宅勤務による弊害
  • 目の前に上司がいないため、聞きたくても聞けないケースがある
  • (上司からすると)目の前に部下がいないため、教育を放棄しやすい

これは経理に限った話ではなく、コロナ渦に入ったことで新人への教育が減り、すぐに会社を辞めてしまう職員が私の周りでも増えています。

経理の仕事は教わらなければ進みません。

スキルアップしやすい環境で働くために、できれば会社に出社して仕事ができる求人を選ぶことをオススメします。

転職サイト(求人サイト)ではなく「転職エージェント」を使う

転職サービスには、「転職エージェント」と「転職サイト(求人サイト)」の2種類があります。

経理未経験の方が転職サービスを利用するときは、転職サイトではなく、絶対に「転職エージェント」を使ってください。

転職エージェントと転職サイトの比較

転職エージェント転職サイト
(求人サイト)
求人数少~中
非公開求人ありなし
カウンセリングありなし
書類添削・面接対策ありなし
応募時の推薦文ありなし
企業とのやり取りエージェントが代行全て自分で行う
内定後の条件交渉エージェントが代行全て自分で行う
費用無料

転職エージェントでは、専任の担当者が付き、就活開始~内定まで全てをサポートしてもらえます。

また、書類添削・面接練習に加えて応募時に「推薦文」が書かれるため、内定可能性が上がります。

一方、転職サイト(求人サイト)では自ら求人に応募し、内定後の調整なども全て自分で行う必要があります。

また、転職エージェントの利用は全て無料です。

このため、経理未経験の方は絶対に転職エージェントの方を利用すべきです。

未経験者におすすめの経理求人の特徴3選

未経験者におすすめの経理求人の特徴

未経験者におすすめの経理の求人の特徴は、次の通りです。

未経験者におすすめの経理の求人の特徴

以下、それぞれ解説します。

大企業の経理は就職難易度が高いがファーストキャリアに最適

未経験で経理を志望する方は、できれば大企業を選ぶことをおすすめします。

大企業の経理と中小企業の経理の違い

大企業中小企業
教育環境整備されている企業による
経理規定精度の高い規程曖昧な規定あり
給与水準中~高
内部統制厳しい緩い
求められる水準厳しい大企業ほど厳しくない
経理の人数比較的多い少ない傾向
仕事内容細分化されている幅広く担当できる
転職難易度

大企業では作業がマニュアル化されているケースが多く、相談できる上司も多いでしょう。

もちろん、中小企業にも良い点・メリットは多くあります。

しかし、経理未経験者の方は特に「教育体制」を重視したほうが良いです。

教える人がいるかいないか。
これが経理での働き方を大きく左右します。

私も会計の世界に身を置いて10年以上たちましたが、新人の頃、教えてくれる先輩がおらず本当に苦労し困りました。

ファーストキャリアとして大会社の経理であるべき論を学べれば、その後のキャリアにもスキルが活かせます。

ただし、大企業は転職の難易度が高いため、30代以上になると(未経験では)採用されづらくなります。

あくまで「大企業の方が良い」というだけで、中小企業にも良い会社は多く存在します。

離職率の低い会社ならブラック率は低い!良い会社は人が辞めない

教育環境を重視すべきという話を散々していますが、これは「離職率の低さ」からも推察することができます。

良い会社は人が辞めません。
ヤバい会社はどんどん人が辞めていきます。

離職率が高い会社であれば、良い教育環境が確保されている可能性が高いです。

なお、通常「離職率」は求人票に記載されません。

また、企業に直接問い合わせても絶対に教えてくれません。

ではどうするか?

転職エージェント経由で聞くのです。

転職エージェントはできるだけ求職者に応募してほしいため、離職率に関する質問を投げてくれますし、企業側もエージェントとの付き合いがあるため回答してくれるケースが多いです。

公開されて間もない求人は誰も目を付けていないお宝求人の可能性

公開されて間もない求人は、誰も目を付けていないお宝求人の可能性があります。

採用活動は早いもの勝ちですから、一番乗りで応募できれば採用される確率は上がります。

逆に、いつまで経っても募集を続けているような求人には要注意。

以下のような特徴があるため、避けた方が良いです。

ずっと求人を出している企業の特徴
  • 常に人手が足りず忙しい&残業が多い企業
  • 採用してもすぐ人が辞めるブラックな企業
  • 採用ハードルが高すぎるため、誰も内定しない企業

このような企業を避けるためにも、積極的に「新着求人」には目を通した方が良いです。

なお、新着求人を受け取るには、あらかじめ転職エージェントに登録しておく必要があります。

まず転職エージェントに登録し、新着求人をすぐに受け取れるような仕組みを作っておくことが大切です。

未経験者が経理に応募する際に必ず確認すべき項目

未経験者が経理に応募する際、必ず確認すべき項目

経理求人の探し方としては、次の軸を目安にすると良いでしょう。

それぞれ、簡単に解説します。

年収|基本給だけでなく残業代・賞与・福利厚生も確認しておく

各求人の年収は、転職エージェントから入手する求人票に記載されています。

しかし、特に「経理」として見るべきポイントは他にもあります。

年収以外に見るべき項目
  • 平均的な残業代
  • 平均的な賞与および支給回数
  • 福利厚生

経理は(会計事務所などに比べると)福利厚生が充実する傾向にあり、賞与も支給されるケースが多いです。

基本給が低くても、福利厚生を含めると意外と良い年収になることがあります。

なお、資格別の経理未経験者の年収は以下のとおりです。

保有資格年収
簿記1級517万円
簿記2級470万円
簿記3級425万円

転職時に年収を一度下げてしまうと、戻すまでに何年も要してしまうケースがありますから、できる限り従来よりも年収を上げるような転職が望ましいです。

経理の年収について、詳しくは次の記事内で詳細に公開しています。

業種|未経験者は知らない!業界の選び方とは?

同じ経理でも、その会社の業種によって働き方が大きく異なります。

例えば、以下のような業種にはそれぞれ特徴があります。

業種特徴
建設業未だにブラックな組織が多い
飲食業残業が多い傾向にある
金融業セキュリティ意識が非常に高い
水産業出社時間が早い
学校法人かなりホワイトで緩いが倍率は高い

業種によって、求められる会計・税務の知識も異なります。

また、何より「自分が興味を持てるビジネス」に携わることで、やりがい・モチベーションが得られます。

経理は専門職として自らの専門性を探求することが面白味の1つですが、ルーティンワークもあり、飽きてしまうケースがあるのも事実です。

そのため、できる限り自分が興味をもてるかという視点で業種を選ぶことをオススメします。

組織規模|大会社と上場会社の違いにより働き方も変わる

「組織規模」で求人を探す視点も大切です。

といっても、単純な従業員数というわけではありません。

たとえば、次のような大手企業には、それぞれ法律上の制限が加わります。

要件義務(一例)
大会社決算書上の資本金が5億円以上、または負債の額が200億円以上ある会社(会社法2条6号会社法上、公認会計士等の監査を受けなければならない。
上場会社証券取引所に株式上場している会社金商法上、四半期決算および公認会計士等の監査を受けなければならない。
また、内部統制(J-SOX)構築義務が課される。

「大会社」であれば、四半期決算は必要とされないものの、公認会計士による外部監査を受ける義務があるため、経理書類の作成は(中小企業に比べて)より精緻・厳格になります。

また「上場会社」であれば、四半期に一度の決算作業が加わるため大会社よりも忙しい時期が増えますが、あるべき会計処理・内部統制を知ることができるため、成長機会が多いでしょう。

一方、組織規模が大きくなるほど、担当する勘定科目の数が減るため、会社の歯車になりやすい傾向があります。(もちろん全てがそうではありません)

また、IPO準備会社(近々上場を控えている会社)の経理は、四半期決算に加えて上場準備のためのブラッシュアップがめまぐるしく、非常に忙しくなります。

組織規模は一概に「大きければ良い」「小さいほうが良い」など言えませんが、少なくとも、上記の傾向は知っておくべきです。

残業時間|年間平均だけでなく繁忙期・閑散期の存在も確認する

残業時間の長さは、忙しさの度合いを判断するためだけでなく、ブラック企業か否かの判断材料になります。

経理は基本ホワイトな職場が多いですが、業種によってはブラックな経理チームもあります。

残業時間は求人票に記載されないケースが大半ですが、転職エージェントの担当者経由で質問し、回答してもらう事が可能です。

なお、よくありがちなのが「年間平均残業時間」だけを聞いて判断してしまうケース。
これは失敗に繋がります。

というのも、経理部には「繁忙期」があるからです。

経理部(3月決算の中小企業)の繁閑例

1月繁忙期(年末調整など)
2月閑散期
3月~5月繁忙期(年度決算)
6月~11月閑散期
12月繁忙期(年末調整など)

※ 上記はほんの一例で、繁忙期は企業によっても異なります。

年間平均でならすと月20時間の残業時間だったとしても、繁忙期だけで見ると月60時間の残業…なんてことも十分あります。

このため、繁忙期・閑散期それぞれの平均残業時間を聞くことをオススメします。

離職率|良い会社は人が辞めない!組織の大きな判断材料になる

良い会社なら、人は辞めません。

私は多くの会社を見てきましたが、これだけは断言できます。

離職率の高い企業の特徴
  • 残業時間が長く、サービス残業が発生している
  • 未経験者に教える環境が整備されておらず、適切な指示なく丸投げされる
  • 年収に見合わない仕事量
  • パワハラ・セクハラが横行している
  • 入社した人がすぐ辞める

離職率の高い会社は、百害あって一利なしです。

余程の理由がない限り、経理未経験者の方は離職率の低い会社を選ぶべきです。

なお、離職率については求人票に記載されることはないため、転職エージェントの担当者から聞き出しましょう。

ポジション・経理部員の員数|直属の上司は誰?教える人はいる?

未経験者の場合はスタッフ職での採用となるはずですが、念のため採用ポジションの確認はしておきましょう。

また、経理部員の人数も必ず確認してください。

なぜなら、「教えてくれる人」が存在しない可能性があるからです。

怖い話ですが、教えるマンパワーが無いのにもかかわらず、求人を出している会社が存在します。

経理の仕事は専門性の高い仕事であり、上司からの指導がなければ仕事は進みません。

入社後の仕事内容|具体的な業務は何?

入社後、どのような仕事を任されるのかは必ず確認すべきです。

経理での一般的な仕事内容は「会計ソフトへの入力」などですが、具体的な仕事内容は企業によって大きく変わります。

なお、具体的には次のような聞き方で確認されると良いでしょう。

仕事内容の聞き方
  • 定常業務(毎日の仕事)では具体的に何をするのか?
  • どのような勘定科目を担当するのか?

あまり具体的すぎても理解できないと思いますので、少なくとも上記のような質問をされると良いでしょう。

なお、経理での一般的な仕事内容について、詳しくは(未経験者の方向けに)次の記事で解説しています。

欲しいスキルが身に付くかどうか|自分のニーズに合ってる?

その経理部において「自分が欲しいスキルが身に付くかどうか」も視野に入れ、求人を選ぶと良いでしょう。(優先度としては低めですが)

各社によって異なるスキルが身に付く

上場経理上場企業では、特有の処理(四半期・半期決算や金商法基準での会計処理)の経験が身に付く
外資系企業外資系企業であれば、経理でも英語を使うケースが多い
メガベンチャーM&A(合併など企業を統合すること)が繰り返される組織では、M&Aの知識が養われる
IPO準備会社上場を目指している会社では、上場準備(IPO)特有の作業が発生する

未経験の方にとってはややハードルが高いですが、何かしらの目標を作ることが長期的なキャリア形成に役立ちます。

未経験者が経理への転職を成功させるための重要事項4選

未経験者が経理への転職を成功させるための重要事項4選

未経験者が経理に転職する際は、やや難易度が上がります。

しかし、下記のポイントを実践することで内定率を高めることができます。

それぞれ解説します。

簿記2級を取得しておく!実務経験のなさを資格でカバーする

経理は、(新卒者を除けば)未経験者が就職するにはやや難易度の上がる職種です。

そのため、できれば未経験者の方は「日商簿記2級」を取得することをオススメします。

これは私の主観ではなく、実際に転職エージェントの求人を調査してみると、「簿記2級取得者」の求人数は「無資格者」の求人数の2倍以上の求人募集が見つかります。

求人数比較

求人数
無資格者612 件
日商簿記2級取得者1,532 件
(ヒュープロの公開求人を集計)

当然、求人数が多ければ選択できるパイが増えますから、より自分の条件に合った経理を選ぶことができますし、内定可能性も上がります。

日商簿記2級は(知識ゼロの状態からだと)取得までに4ヶ月~6ヶ月程度かかります。

しかし、その期間を要してでも取得する価値は十分にあると思います。(上記のとおり、市場価値がグンと上がります)

志望動機の添削・面接対策は万全にする!事前準備で9割決まる

経理の転職活動では、面接対策が超重要です。

なぜなら、経理ではコミュニケーション能力が見られる職種だからです。

そのため、面接時の応対をよく観察されます。

そして面接対策を行う際は、一般的な問答ではなく、その企業に特化した面接対策を行うべきです。

企業ごとに聞かれやすい質問は、転職エージェントが握っているため、応募時に必ず聞き出すようにしましょう。

面接でいかにスムーズな回答ができるかが勝敗を分ける、と言っても過言ではありません。

いくら人柄が良くても、回答が的を得ていなかったりすると、「自分の下では使いたくない」と思われてしまうケースも往々にしてあります。

くどいようですが、絶対に企業ごとに面接対策をしておきましょう。

また、「志望動機」の作成も超重要です。

こちらも転職エージェントからサポートしてもらえますが、自分で考えたい方は次の記事内で例文付きで詳細解説しています。(丸パクリOK)

会計事務所も視野に入れる!年齢の壁を越えることが可能

希望の経理職から中々内定が出ない…という方は、「会計事務所」への転職も視野に入れるべきです。

なぜなら、会計事務所での経験を一定年数(一般には3年)以上積むことで、経理への転職の際に「実務経験」として認められるケースがあるからです。

ただし、会社法上の大会社および上場会社は、実務経験と認められないケースが多いです。これは、会計処理を行う上で準拠する基準が異なるケースが多いからです。(会計事務所では税法基準に準拠しますが、大会社・上場会社では企業会計基準に準拠します)

そのため、例えば次のようなキャリアアップが想定できます。

会計事務所から経理に転職するキャリア(例)
  1. まず会計事務所に転職し、3年の経験を積む
  2. 次に非上場会社の経理に転職し、数年の経験を積む
  3. 上場経理に転職する

いきなり②をすっ飛ばして上場経理に転職できている方も見かけますが、上記のステップが基本だと思います。

上場企業の経理を目標に見据えている方は、ぜひ参考にしてください。

必ず経理に強い転職エージェントを使う!2社の併用がおすすめ

未経験の方にとって最も重要なのが、経理に強い転職エージェントを使うことです。

なぜなら、経理は専門性の高い職業であり、業界・求人企業での働き方・キャリアなど、エージェント自身にも高い専門知識が求められるからです。

私も転職した際にエージェントを20社近く使いましたが、エージェント毎に、知識の有無が歴然と分かりました。

それも踏まえた上で、上記のおすすめエージェントランキングを作成しています。

業界に疎いエージェントを使ってしまうと、企業への誤った理解のまま転職してしまい、転職に失敗する可能性さえあります。

未経験の方は必ず、経理に強い転職エージェントを使うべきです。

経理に転職して後悔した事例3選

「現状を好転させたい」

皆さんそう考えて転職するはずです。しかし、残念ながら転職したことで逆に「後悔」してしまうケースがあります。

ここでは、特に経理に転職して後悔した代表例を3つ紹介します。

経理に転職して後悔してしまった代表例3選
  1. 転職先の人間関係が非常に悪かった
  2. 転職先の業種を軽視していた
  3. 想像していた仕事内容と違った

いずれも、本当によくあります。(私自身も…)

経理は社内のコミュニケーションが求められるため、社風・経理部内の人間関係でストレスを感じるケースが多いです。特に、激務の会社ではストレスが増えることから、経理部内の雰囲気が悪いケースが多いです。

また、「業種」も重要です。特定の業種に属する企業の経理を担当するため、知識はその企業の業種に関連する会計基準・税法に触れやすく、知識が偏りやすいでしょう。

その後の転職などキャリアアップを考えた場合には、それらの知識を活かすべく同業種での転職を検討しますが、そもそもその業界に興味がないような場合、全く異なる業種の経理にキャリアチェンジしなければなりません。

そのため、できる限り自分の興味ある業界・企業を選ぶべきです。(後から気付いても取り返しがつかなくなる可能性があります)

最後に、未経験者に多いのが「仕事内容」を未然に理解できていないケースです。

経理の仕事内容は、一般的には「仕訳の起票」とか「他部署からの資料集め」と言われますが、これは単なる一般論です。

例えば大企業の経理への転職になると、担当する勘定科目が細分化され、極端なケースでは「一生、固定資産のみを担当する」ようなケースもあります。

このようなケースでは、企業会計の全体像がずっと分からぬまま経験を積むことになるため、他社で汎用できるスキルが身に付きづらいでしょう。

そのため、必ず応募前に「具体的な仕事内容」「入社後1年目の仕事内容」を細かく聞くべきです。

経理への転職に関するよくある疑問

その他、経理への転職に際してよくある疑問をまとめました。


40代におすすめの経理に強い転職エージェントは?

経理専門の転職エージェントはいくつかありますが、「40代」に強いのは次の2社です。

対象年齢専門領域
ヒュープロ20~50代経理・会計事務所
MS-Japan20~50代管理部門全般

いずれも利用社からの評判が良く、私自身も使用しておすすめできると感じた2社です。

「経理だけはやめとけ」と言われましたがなぜですか?

確かに、一部で経理以外の職種を勧める方がいるようです。

その理由として、最も大きな理由は「AIによって仕事がなくなる可能性」でしょう。

しかし、結論としては(少なくとも20年先は)経理の仕事がなくなることはありません。

というのも、AIだけでは解決できない問題があまりに多いからです。

AIによって解決できない課題(例)
  • 各書類のフォームは企業によって様々
  • AIによる識別結果をヒトがレビューする必要性
  • 社内・社外への説明責任をAIに負わせることは不可能
  • そもそもAI技術の進化が遅い

私は実務家として企業会計・税務に携わっていますが、現場レベルにおいて、AIに仕事を奪われる実感は全く湧きません。

経理人材がいなくなることは、有り得ないでしょう。

40代でも未経験で経理に転職できますか?

残念ながら、突出したスキル・知識・経験などがない限り、未経験で経理に転職することは難しいです。

なお、突出したスキル・知識・経験とは、例えば次のようなものを指します。

  • 公認会計士(監査経験3年以上)
  • USCPA(監査・コンサル経験3年以上)
  • 税理士(税務経験5年以上)
  • 銀行員としての経験5年以上・マネジメント経験あり

経理は非常に専門性の高い知識を要求される仕事であり、また(簿記などの座学だけでなく)実務を通じて身に付くスキル・経験が多いです。

また、40代以降ではそれらの経理部員をまとめるマネジメントスキルも求められます。

そのため、40代の方が全くの未経験から経理に転職することは、難易度が非常に高いです。

40代未経験者が会計系の専門職として働きたい場合には、会計事務所への転職のほうがオススメです。

経理未経験者を採用する場合に不安要素はありますか?

私が未経験者の経理スタッフを採用する場合、先ず次の要素を見ます。

  • 細かいことまで分からないことを全て質問できるか
  • 全て聞くわけではなく、適切な情報源を探し、自分で考えた上で質問ができるか
  • 時間管理・スケジュール管理が徹底しているか
  • 経理部内や他部門の職員と円滑なコミュニケーションができるか

経理未経験者が「簿記」「税務」に関する知識を持っていない事は初めから分かっているため、この点に不安要素は感じません。

しかし、適切に調べた上で質問できるかチーム内や他の部署としっかりコミュニケーションできるか、といった面はしっかり見ます。

なぜなら、経理にはコミュニケーション能力が必須であり、いかに人と良好な関係を築けるかがパフォーマンスに影響するからです。

また、月次決算・年度決算など、経理の仕事は締め日のある仕事ですから、スケジュール管理しながら複数のタスクを進めることのできる能力(マルチタスク)も見ます。

もしこれから未経験で経理に就職される方は、これらの能力向上に努めると良いでしょう。

経理職に何年で慣れますか?

経理職に慣れるまでには、3年かかります。

年次説明
1年目決算までの一連の流れを知ることができますが、自分の作業で精いっぱいでしょう。
2年目1年間の流れを知った上で作業ができますが、まだミスが発生するレベルです。
3年目3年目が終わるとようやく部下に指導できるレベルに到達します。

石の上にも三年と言われますが、経理職においても同じことが言えます。


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監修者

前職では上場会社の経理部長として勤務し、現在は経理・財務支援サービス会社を経営しています。

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