ファクタリング審査に落ちる理由10選+通らない場合の打開策10選
ファクタリングでは必ず審査が行われますので、どんな業者であっても、審査落ちしてしまうケースがあります。
しかし、実は「ファクタリングの審査に落ちるケース」にはパターンがあります。
- 売掛先が原因
- 売掛先が個人事業主
- 売掛先からの入金実績がない又は支払遅延がある
- 売掛先の貸倒可能性が極めて高いと判断された
- ファクタリング利用者が原因
- ファクタリング利用者の得意先が1社のみの場合
- ファクタリングの利用目的が曖昧
- 請求書に不備がある又は不自然な修正がある
- 利用者の財政状態が著しく悪い
- 利用者(または売掛先)が創業して間もない
- 売掛金が原因
- 売掛金の支払期日が長い
- 売掛金に担保が設定されている
上記のように、ファクタリングで審査落ちするケースは大きく3つに分けられ、細かく10パターンに分けられます。
しかし、原因が分かっても「対策法」が分からなければ審査に通すことはできません。
そこで本記事では、審査に通らない場合の打開策を10パターン紹介します。
ファクタリングの審査に落ちて困っている方は、ぜひ全てご参考ください。
1986年生まれ(38歳)
公認会計士・税理士
2014年 EY新日本監査法人 入社
2018年 中堅会計事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント株式会社 代表
経営・資金繰りの専門家です。
個人事業主・フリーランスの経営支援、および資金調達支援事業を行っています。
ファクタリングの審査に通らない時にやるべき打開策10選
ファクタリングの審査に通らない時にやるべき打開策は、次のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
【重要】審査の緩いファクタリング業者を複数社選んで併用する
おすすめ度 : ( 10/10 )
最も重要かつ効率的なのが、複数の「審査の甘いファクタリング業者」を選び、併用することです。
なぜなら、あれこれと手を尽くすよりも、審査の緩いファクタリング会社に複数同時申請してしまうのが1番効率的だからです。
なお、審査の甘いファクタリング業者の中でも、特におすすめは次の3社です。
審査の甘いファクタリング業者おすすめ3選
QuQuMo (ククモ) | PMG | 日本中小企業金融サポート機構 | |
---|---|---|---|
総合評価 | ( 9.6点 ) | ( 9.5点 ) | ( 9.3点 ) |
審査通過率 | 98% | 90%以上 | 非公開 |
手数料 | ~ 1% | 2%~ | 1.5%~ |
最短入金時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 |
必要書類 | 請求書 通帳 | 請求書 通帳 決算書 | 請求書 通帳 |
売掛先が個人 | 利用不可 | 利用不可 | 利用可 |
2社間契約 | 〇 | 〇 | 〇 |
3社間契約 | – | 〇 | 〇 |
設立年月 | 2017年年9月 | 2015年6月 | 2017年5月 |
ネット完結 | 〇 | 〇 | 〇 |
評判を見る | 口コミ評判 | 口コミ評判 | 口コミ評判 |
公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
上記は、審査通過の甘いファクタリング業者の中でも、特におすすめの業者です。
やや業者ごとに違いがありますので、上記比較表をご参考に、ご自身に合った業者を選んでください。
- 個人事業主なら、審査通過率98%のQuQuMoが1番おすすめ
- 法人なら「決算書」で審査を通過できるPMGが1番おすすめ
- 売掛先が個人なら、日本中小企業金融サポート機構が1番おすすめ
信用力の高い企業の請求書をファクタリング申請する|大口なら尚良し
おすすめ度 : ( 8/10 )
ファクタリングでは、売掛先の支払能力が最も重視されます。
このため、大企業に宛てた請求書を使ってファクタリングの申請をすることで、審査落ちの可能性を下げることができます。
あくまでも売掛金を支払うのは売掛先であるため、最も強く審査されるのは「売掛先」です。
そのため、請求書の宛先となる企業の組織規模が大きいほど(優良企業であるほど)審査の通過率が上がります。
例えば、「上場企業・老舗企業」や「信用調査機関からの評価が高い得意先」の売掛金をファクタリングすると、審査通過率が高くなります。
- 創業して20年以上が経過している老舗企業
- 上場企業
- 資本金額が1億円を超える企業
- 信用調査機関からの評価が高い企業
なお、信用調査機関からの評価が高い企業かどうかの調べ方はいくつかありますが、例えばR&I格付投資情報センターの公開する格付一覧での高ランクの企業が挙げられます。
また、申請金額が大きいほど「多額の取引ができる得意先」として評価されるため、この場合も審査通過率が上がります。
定期的に入金がある売掛先への請求書を使ってファクタリング申請する
おすすめ度 : ( 8/10 )
定期的に入金がなされる売掛先への請求書でファクタリング申請すると、審査落ちする可能性が下がります。
なぜなら、継続取引があり入金もなされている相手先であれば、将来も売掛金を回収できる確率が高いと判断されるからです。
通常、一般債権の回収可能性の判断ではこの「貸倒実績率法」が用いられます。
つまり貸倒実績率が低いほど売掛金の回収可能性が高いと判断されるため、過去の継続取引先からの入金が滞りなく行われれている売掛先であれば、ファクタリングの審査も通りやすいのです。
資金の利用目的を明確にする|一般的な理由を書くのがオススメ
おすすめ度 : ( 8/10 )
ファクタリングの申請の際に、「ファクタリングにより調達した資金の用途」を問われるケースが多いです。
この際は、あまり考えすぎず一般的な理由を述べたほうが良いです。(審査員も一般的な理由の方が通しやすい)
ファクタリングにより調達した資金の利用目的として、ごく一般的なものは以下の通りです。
- 毎月の運転資金の調達
- 従業員への給与・賞与の支給
- 社会保険料支払いのための資金
- 仕入代金の支払い
- 経費の支払い
- 売上の季節変動性の平準化 等
- 一時的な資金調達
- 設備投資のための資金
- 店舗の新規出店費用
- 法人税・消費税の支払のための資金 等
なお、利用目的が複数ある場合には、できれば上段の「運転資金」を理由にすることをオススメします。
なぜなら、「設備投資」など一時的な資金繰りのための利用の場合、ファクタリングのサービスを継続して利用されないと判断され、ファクタリングの審査で落とされる要因になるからです。
そのため、理由に悩んだときは「運転資金の確保」の中から一般的な理由を選び、回答することをオススメします。
支払期日が短い請求書から優先的にファクタリング申請する
おすすめ度 : ( 7/10 )
請求書の支払期日が短いほど、ファクタリング審査の通過率が上がります。
なぜなら、入金期日が伸びるほどファクタリング会社の回収リスクが高まったり、ファクタリング会社自身の資金回転率(経営効率)が下がるからです。
- 審査時点では利用者・売掛先の財務状況が良くても、支払期日が到来したころには財務状況が大きく悪化し、支払い不能に陥っている可能性が高まる
- 支払期日が長いとファクタリング会社側が資金を回収するまでの期間が長くなり、その間、他の売掛債権を買い取るための資金が減ってしまう
売掛金の回収サイクルは通常30~60日程度ですが、これを超えると「支払期日までの期間が長い」と判定され、審査で落とされるケースが増えます。
このため、極力審査通過率を上げたいのであれば、支払期日までの期間が60日以内の債権を使ってファクタリング申請すると良いでしょう。
法律に準拠したフォーマットで請求書を作成する|テンプレートDL可能
おすすめ度 : ( 7/10 )
提出書類関係で最も多いのが「請求書の不備」で審査落ちするケースです。
それもそのはず。
請求書は売掛金の実在性を裏付ける重要な書類ですから、これが法律に準拠して正しく作成されていない場合、売掛金の実在性を証明することができません。
一般的な会計ソフトから出力した請求書類であれば問題ありませんが、ネット上に落ちているテンプレートや古いもの(インボイス制度に対応していないもの)を利用してしまうと、ファクタリングの審査で落とされます。
そこで、弊所「藤沼会計事務所」が作成した最新版の請求書フォーマットを、以下にダウンロードできるようにしておきました。
上記のエクセルファイルをDLしていただき、黄色塗りの個所を埋めることで、法律(消費税法)に準拠した請求書が完成します。
その他の書類について不備を確認したい方は、以下の記事をご参照ください。
決算書を正確に作り直す|ただし虚偽の財務諸表を作ることは避ける!
おすすめ度 : ( 6/10 )
ファクタリング業者の中には、審査書類として「決算書」の提出を求めるケースがあります。
この場合、(業績が好調であることを前提に)正確な決算書を作成すれば、審査に通過する可能性が高まります。
よくある決算書の作成ミス
未収収益の計上漏れ | 本来その年度の売上として計上すべき収益が、翌年度分として計上されている(期ズレ) |
---|---|
前払費用の計上漏れ | 本来は翌年度分として費用計上すべき金額が、当年度分として計上されている(期ズレ) |
ファクタリングの審査においては、利益金額が大きいほど審査に通りやすくなります。
上記のような内容は計上漏れが多く、かつ税務署に指摘されない項目なので、自分で気付く経営者は少ないのです。(税務署は利益を大きくする項目については指摘しない)
このため、ファクタリング業者に「決算書」を提出する場合は、特に上記の項目を見直して修正することで、審査通過率が上がります。
なお、決算書はいくらでも自分で作り込めてしまうため、虚偽の情報を含めないようにご注意ください。(いわゆる粉飾決算になる)
3社間ファクタリングを利用する|ただし取引先に通知されるため注意
おすすめ度 : ( 5/10 )
ファクタリング契約を「3者間ファクタリング」で締結することにより、審査落ちを防止することができます。
2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの違い
2者間ファクタリング | ファクタリング契約に得意先を含まない。そのため得意先の財務状況等を審査することができず、またファクタリング会社が債権を回収できないリスクが高いため、審査通過率が下がる。 |
---|---|
3者間ファクタリング | ファクタリング契約に得意先を含める。そのため得意先の財務状況等も含めて審査することができ、売掛先から代金を直接回収するため、審査通過率が上がる。 |
ファクタリング契約は大きく「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」に分けられます。
3者間ファクタリングによれば、ファクタリング会社は代金を売掛先から直接回収するため、回収不能となるリスクを軽減できます。
このため、3者間ファクタリングなら審査に落ちません。(厳密には、ファクタリング会社側から3者間契約を打診され、これに利用者・売掛先が合意した時点で審査通過です。)
ただし、3社間ファクタリングにはファクタリングの利用が売掛先にバレるという欠点があります。
また、手続きに手間がかかる(得意先への説明・契約などの事務処理がある)ため、入金までに最短3日は要します。
そのため、この方法は万人におすすめできる解決策ではありません。
債権譲渡登記ありでファクタリングを行う|ただし費用が大きい
おすすめ度 : ( 5/10 )
債権譲渡登記ありでファクタリングを行えば、審査通過率が上がります。
なぜなら、登記を行うことで「売掛金の譲渡」について法的により強固に保全することができ、ファクタリング会社にとって安全性が高まるからです。
この債権譲渡登記を行うと、ファクタリング会社としては「この売掛金は自分の物だ」と主張できるため、債権の二重譲渡を防止することができます。
このため、債権譲渡登記を行えれば審査通過率は上がります。
ただし!債権譲渡登記には「多額の費用がかかる」という大きな欠点があります。
債権譲渡登記にかかる費用
費用が生じる名目 | 費用 |
---|---|
債権譲渡登記にかかる登録免許税 | 7,500円 |
抹消登記にかかる登録免許税 | 1,000円 |
債権譲渡登記にかかる司法書士への報酬 | 40,000~80,000円 |
抹消登記にかかる司法書士への報酬 | 1,000~10,000円 |
ファクタリングで債権譲渡登記を行うと、大体5~10万円は追加でかかります。
また、上記に加えて「ファクタリングを利用した旨が第三者に知られるリスク」もあります。
そのため、この方法は万人におすすめできる解決策ではありません。
支払いを先延ばしするサービスを利用する|請求書カード払いに変更
おすすめ度 : ( 9/10 )
どうしてもファクタリングの審査に通らない場合は、審査なしで資金調達が可能な「請求書カード払い」サービスの利用を検討しても良いでしょう。
請求書カード払いサービスでは手数料がかかりますが、「3~4%」とファクタリングの手数料に比べて非常に安いのが特徴です。
請求書カード払いサービス主要3社
支払い.com | INVOY | DGFT | |
---|---|---|---|
実行日 | 最短翌日 | 最短3営業日 | 最短3営業日 |
手数料 | 4% | 3% | 3% |
利用の限度額 | クレジットカードの限度額まで | ||
支払延長期日 | 最大60日 | ||
利用対象 | 法人・個人事業主 | ||
ポイント | 溜まる | ||
評判・口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
クレジットカードさえあればだれでも利用でき、審査もないため、ファクタリングよりも手軽に利用できる資金調達手段です。
ただし、他社から振り出された請求書がなければ利用できないので、今すぐ誰でも利用できるサービスではありません。
ファクタリング審査に落ちる理由10選
ファクタリングの審査基準は多岐に渡りますが、大きく分けると「売掛先が原因のケース」「ファクタリング利用者が原因のケース」「売掛金が原因のケース」に分けられます。
それらを更に細かく分けると、ファクタリングの審査に落ちる代表的な原因は以下の10パターンに分けられます。
- 売掛先が原因のケース
- ファクタリング利用者が原因のケース
- 売掛金が原因のケース
以下、それぞれ解説します。
売掛先が個人事業主|法人よりも信用度が低いため審査落ちしやすい
売掛先が個人事業主となる請求書でファクタリング申請すると、審査通過率が下がります。
なぜなら、個人は法人に比べて信用力が低く、債権を回収できないリスクが高いからです。
- 「資本金」がないため、回収のあてになる金額が不明確
- 「決算公告」がなされないため、財政状態・経営成績の把握が不可能
- 商業登記がなされないため、事業の実態をつかむことが難しく、実在性の確認も困難
- 一般に組織規模が法人よりも小さいと推定されるため、代金支払い能力が低いと推定されやすい
このため、「売掛先が個人」の売掛金は、そもそも受け付けていないファクタリング会社が多いです。
ただし、一部では個人宛ての売掛金を買い取っているファクタリング会社も存在します。
詳細は、以下の記事内で紹介しています。
売掛先からの入金実績がない又は支払遅延がある|過去の継続取引は重要
売掛先からの入金実績がない場合、審査で落とされる可能性が高いです。
なぜなら、ファクタリング会社側が「次回も債権を回収できる」と自信をもって判断できないからです。
なお、「支払遅延」がある場合にも審査落ちする可能性が高まります。
これも当然、ファクタリング会社側にとっては債権の回収リスクが高いと判断されるからです。
- 遅延理由について合理的な説明を用意しておく
- 入金遅延に対する売掛先からの謝罪メールを残しておく(反省の様子が見られれば問題なしとされるケースがある為)
売掛先の貸倒可能性が極めて高いと判断された|実質的な回収不能債権
売掛先の支払能力は、審査でも特に重視される審査基準です。
なぜなら、売掛先の支払能力がないとファクタリング会社は代金を回収できず、貸倒れになるからです。
- 通帳を閲覧することで、ファクタリング利用者への支払実績を確認
- 帝国データバンクなどの与信調査機関の評価レポートを閲覧し、支払能力を評価
ファクタリング利用者の得意先が1社のみの場合|財務基盤が弱い
ファクタリング利用者の得意先が1社のみの場合、審査落ちする可能性が高まります。
なぜなら、1社のみに依存した財務基盤は脆く、契約が終了すると急な資金難に陥るケースがあるからです。
ファクタリングの審査では通帳を見せることになるため、入金記録から取引先の数を確認され、ここで取引先の数がある程度バレます。
このため、得意先が1社のみの方がファクタリングを利用する場合は、複数のファクタリング業者を併用するしかありません。
ファクタリングの利用目的が曖昧|資金洗浄・マネーロンダリングの疑い
ファクタリングの利用目的が曖昧な場合、審査落ちする可能性が上がります。
- ファクタリングで得た資金を持ち逃げされる可能性がある
- 資金洗浄・マネーロンダリングを目的とした犯罪組織に利用される可能性がある
上記のように、利用目的が曖昧な場合ファクタリング会社側のリスクが大きいため、審査落ちするケースが増えます。
なお、「ファクタリングの利用目的のヒアリング」は基本的な審査方法であり、原則どのファクタリング会社でも実施されます。
請求書に不備がある又は不自然な修正がある|架空取引の疑惑
請求書に不備がある場合や不自然な修正がある場合、ファクタリング審査に落ちる可能性があります。
なぜなら、「架空取引」を疑われる可能性があるからです。
請求書は自分で作成できる書類ですので、偽造することができ、これを悪用してファクタリング会社側を騙す利用者も少なからずいるようです。
このため、正しいフォーマットで請求書を作成し、疑いの余地を残さないことが大切です。
なお、請求書の偽造はいわゆる「私文書偽造」であり、電磁的記録不正作出罪が適用されます。(刑法162条の2)
れっきとした犯罪ですから、くれぐれも虚偽の請求書を作成するようなことは避けましょう。
利用者の財政状態が著しく悪い|赤字・税金滞納・債務超過の場合は注意
ファクタリング利用者の財政状態が著しく悪い場合、ファクタリングの審査に落ちる可能性が上がります。
なぜなら、(ファクタリング会社側にとっては)資金を利用者に持ち逃げされる可能性があるからです。
- 税引後当期純利益が3期連続で赤字
- 法人税・住民税・事業税・消費税などを滞納している
- 社会保険料の支払いを滞納している
- 債務超過(総資産を負債総額が上回っている状態)に陥っている
ファクタリングは銀行融資・ビジネスローン等に比べれば審査は甘いですが、それでも上記のように経営状態が著しく悪い場合は、審査落ちするケースが増えます。
利用者(または売掛先)が創業して間もない|開業・設立直後は厳しい
ファクタリング利用者または売掛先が創業して間もない場合(開業・設立から半年以内の場合)、審査落ちする可能性が高いです。
なぜなら、創業間もない個人事業主・法人では「事業活動の実態」や「事業実績」が分からず、支払能力を十分に審査することができないからです。
ただし、例外的に次のような個人事業主・法人では、創業間もなくても審査に悪影響を与えません。
- 大会社の100%子会社
- 知名度の非常に高い企業(著名人が代表などのケース)
- 政府系機関との取引がある企業または個人
売掛金の支払期日が長い|審査時点から入金までに状況が変わりやすい
売掛金の支払期日が長いと、審査落ちする可能性が上がります。
なぜなら、支払期日が長いほど「代金回収までの環境変化」や「想定外のトラブル発生」の機会が増え、ファクタリング会社の代金回収リスクが高まるからです。
- 代金回収までに環境が変化しやすい
- 想定外のトラブルが発生しやすい
このため、通常は支払期日が(申請日時点から)2ヶ月を超えてくると、審査通過率が徐々に下がり始めます。
売掛金に担保が設定されている|権利行使されると回収できない
売掛金に担保が設定されている場合、ファクタリングの審査通過率は大きく下がります。
なぜなら、売掛金に対する担保権が実行された場合、ファクタリング会社は売掛代金を回収することができないからです。
このため、ファクタリングする売掛金に担保がある場合、ほぼ審査は落ちると考えた方が無難です。
ファクタリングの審査に通らない場合のよくある疑問・回答
ファクタリングの審査に通らない場合のよくある疑問・回答を、以下にまとめました。
即日審査なしで利用できるファクタリングはどこ?
審査なしで利用できるファクタリング業者は存在しません。
ただし、審査の緩い即日ファクタリングなら存在します。
審査の緩い即日ファクタリングおすすめ3社
その他、即日入金が可能なファクタリング会社は、以下の記事内で紹介しています。
ラボルで審査落ちしたら何をすべきですか?
ラボルで審査落ちした場合、最も手っ取り早いのは「他の審査が緩いファクタリング業者」を利用することです。
ラボルと同様に、土日も利用できるファクタリング業者の中でも特におすすめは以下の3社です。
土日の申請 | |
---|---|
PMG | 〇 |
QuQuMo | 〇 |
日本中小企業金融サポート機構 | 〇 |
上記のほか、ラボルで審査落ちした場合の対策法については、以下の記事内で具体的に解説しています。
ペイトナーファクタリングで審査落ちしたら何をすべきですか?
ペイトナーファクタリングで審査落ちした場合、最も手っ取り早いのは「他の審査が緩いファクタリング業者」を利用することです。
なおペイトナーファクタリングと同様に、個人事業主向けのファクタリング業者のうち特におすすめは次の3社です。
審査通過率 | |
---|---|
QuQuMo | 98% |
日本中小企業金融サポート機構 | 非常に高い |
ビートレーディング | 非常に高い |
上記のほか、ペイトナーファクタリングで審査落ちした場合の対策法については、以下の記事内で具体的に解説しています。
QuQuMoで審査落ちしたら何をすべきですか?
QuQuMoで審査落ちした場合、最も手っ取り早いのは「他の審査が緩いファクタリング業者」を利用することです。
なおQuQuMoと同様に、必要書類の少ないファクタリング業者のうち、特におすすめは次の3社です。
必要書類数 | |
---|---|
日本中小企業金融サポート機構 | 2点のみ |
ビートレーディング | 2点~ |
PMG | 3点 |
上記のほか、QuQuMoで審査落ちした場合の対策法については、以下の記事内で具体的に解説しています。
ビートレーディングで審査落ちしたら何をすべきですか?
ビートレーディングで審査落ちした場合、最も手っ取り早いのは「他の審査が緩いファクタリング業者」を利用することです。
なおビートレーディングと同様に、フリーランス向けファクタリング業者のうち特におすすめは次の3社です。
売掛先が個人の利用 | |
---|---|
日本中小企業金融サポート機構 | ファクタリング可能 |
事業資金エージェント | ファクタリング可能 |
ペイトナーファクタリング | ファクタリング可能 |
上記のほか、ビートレーディングで審査落ちした場合の対策法については、以下の記事内で具体的に解説しています。
みんなのファクタリングで審査落ちしたら何をすべきですか?
みんなのファクタリングで審査落ちした場合、最も手っ取り早いのは「他の審査が緩いファクタリング業者」を利用することです。
なお、みんなのファクタリングと同様に、オンライン完結型ファクタリングの中でも特におすすめは次の3社です。
契約方法 | |
---|---|
QuQuMo | オンライン完結 |
日本中小企業金融サポート機構 | オンライン完結 |
ビートレーディング | オンライン完結 |
上記のほか、みんなのファクタリングで審査落ちした場合の対策法については、以下の記事内で具体的に解説しています。
アクセルファクターで審査落ちしたら何をすべきですか?
アクセルファクターで審査落ちした場合、最も手っ取り早いのは「他の審査が緩いファクタリング業者」を利用することです。
なおアクセルファクターと同様に、手数料の安いファクタリングの中でも特におすすめは次の3社です。
手数料率 | |
---|---|
QuQuMo | 1%~ |
日本中小企業金融サポート機構 | 1.5%~ |
PMG | 2%~ |
上記のほか、アクセルファクターで審査落ちした場合の対策法については、以下の記事内で具体的に解説しています。
【比較表】個人事業主でもファクタリング審査が緩い激甘業者
個人事業主でも利用可能な審査激甘のファクタリングは、以下の5社です。
QuQuMo (ククモ) | PMG | 日本中小企業金融サポート機構 | ビートレーディング | アクセルファクター | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
総合評価 | ( 9.6点 ) | ( 9.5点 ) | ( 9.3点 ) | ( 8.8点 ) | ( 8.5点 ) |
審査通過率 | 98% | 90%以上 | 非公開 | 非公開 | 93%以上 |
手数料 | ~ 1% | 2~11% | 1.5%~ | 2~12% | 1~10% |
利用枠 | 1円~ | 30万円~ | 1円~ | 1円~ | 30万円~ |
最短入金時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 |
必要書類 | 2つ | 3つ | 2つ | 2つ以上 | 3つ以上 |
売掛先が個人 | 利用不可 | 利用不可 | 利用可 | 利用可 | 利用不可 |
土日営業 | × | 〇 | × | × | × |
2社間契約 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
3社間契約 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ネット完結 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
評判を見る | 口コミ評判 | 口コミ評判 | 口コミ評判 | 口コミ評判 | 口コミ評判 |
公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
一部、審査通過率を「非公開」としているファクタリング業者もありますが、実際に公式HPを見に行けば高い審査通過率が公開されています。
ただし、上記のようにファクタリング業者によって特徴は大きく異なります。
ぜひ上記比較表をご参考に、ご自身に合ったファクタリングサービスを使ってください。
1988年生まれ
公認会計士・税理士
2014年 EY新日本監査法人 入社
2021年 ニューラルグループ株式会社 入社
2024年 太田昌明公認会計士事務所 開業
2024年 ARMS会計株式会社 代表取締役
上場会社で経理部長として決算財務全般・資金調達を行っていました。
現在は経理支援会社を運営しています。