残業なしの会計士向け転職先【失敗しないキャリア選定】

残業なしの会計士向け転職先【失敗しないキャリア選定】

公認会計士・税理士の藤沼です。

転職をお考えの会計士の方へ。
残業なしの会社をお探しですか?

最近、忙しさから転職を考えるシニアマネージャーの会計士の方が増えているそうです。

でもきっと、やりたいこともあるはずですよね。
例えば、税務をやりたいけど残業はしたくない、とか。

そこで今回は、会計士の転職先として、残業なしの会社はあるのか?
業種別にご紹介したいと思います。

私自身が転職活動をした上で、この記事を書いておりますので、きっと参考になると思いますよ。

本記事の想定読者

・そこまでバリバリ仕事をしたくない方
・年次としては、スタッフ~マネージャーの方

この記事を書いた人

1986年生まれ(37歳)
公認会計士税理士

2014年 EY新日本監査法人 入社
2018年 中堅コンサル事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント株式会社 代表

目次

【会計士の転職事情】残業なしの転職先はどのくらいある?

ちなみに、本記事の筆者も公認会計士であり、転職を経験しています。

転職活動に多くの時間をかけ、求人情報は300社ほど吟味しました。

業種もほぼ全て見ましたから、そのような経験も含めて、残業なしの会社をご紹介します。

残業の有無を業種別にご紹介

残業の多さは、業種によって異なります。

そこで、残業の少ない業種を順番にご紹介したいと思います。

事業会社

残業度:★★☆☆☆

まず残業時間の少ない求人として紹介されるのが、事業会社の経理です。
残業なし、という会社が最も多いのが事業会社です。

転職エージェントから求人を多く貰いましたが、多くが残業時間「10~20時間」というものでした。

国内で完結する経理職であれば、平均このくらいです。

税務・財務・予算管理などが勉強でき、かつ残業が少ないので、個人的に非常におすすめの転職先です。

ただし!IFRS対応英語を使う仕事になると、残業が増える傾向にあります。(監査法人勤務の方なら、想像に容易いかと思いますが。)

ちなみに、会社の規模はあまり関係なかったりします。
私の友人で超大企業の経理に就職した会計士がいますが、ほぼ残業なしで割と良いお給料・ホワイトだそうです。

むしろ大きな会社になるほど、エージェントから貰える求人表の「残業時間」と実際の残業時間とのズレが少なくなる傾向にあります。

小さい会社になると、少しイレギュラーな事が起きるとすぐに残業時間が増えますからね。

また、内部監査部門も残業が少ない部署の1つです。(仕事が面白いかは別にして。)

事業会社のデメリットとしては、年収が下がる傾向にあることが挙げられます。

私の例になりますが、年収700万の頃に転職活動をして、提示される事業会社の年収は500~550万程度でした。

もちろん残業分が増えるのですが、仮に1ヶ月20時間の残業としても、大体600万くらいになります。
年収100万ダウンですね。

会計事務所

残業度:★★★☆☆

次に残業時間が少ないのが、会計事務所(税理士事務所)です。

事務所にもよりますが、平均残業時間は20~30時間程度です。

そもそも小さな事務所が多いため、あまり残業をさせられないのが理由です。
確定申告の時期(1~3月)になると少し忙しくなりますが、それでも60時間くらいが最大でした。

私の友人で税理士事務所に勤めている会計士がいますが、彼も月に10時間程度の残業です。
残業なしを謳っている会計事務所も、わりと多いかと思います。

デメリットとしては、規模が小さいため人間関係で悩むと辛いことが挙げられます。あとは人数が少ないので、話せなくてつまらない・・・という話も聞きます。

また、コンサルや監査に力を入れている会計事務所は、少し忙しい傾向にあるので注意です。

コンサルティング会社

残業度:★★★★☆

次にコンサルティング会社です。

こちらは、激務の業界として有名ですね。
残業なしという会社は、非常に限られます。

コンサルにも種類があり、戦略系・FA系などなどあります。
このうち会計士と最も親和性の高いのが、FA系になります。

余談ですが、私もFA系のコンサルに転職しました。

FA系も忙しいのですが、戦略系は更に忙しいです。
単純に残業時間の少ないコンサルを選ぶのであれば、FA系一択かと。

FA系のコンサルの中で、数少ないですが、残業なしというコンサルも実在しました。

その会社には私もカジュアル面談に行きましたが、残業ゼロというのは本当のようです。
監査法人で疲弊した方が多く来る、と言っていました。

なので、コンサルだから激務だろうと決めつけず、選択肢の一つには入れておいても良いかもしれません。

ベンチャー企業

残業度:★★★★★

最後に、ベンチャー企業への転職です。

こちらは、残業なしという会社はほぼありません。

求人案件によっては残業時間20~30時間という会社もあるのですが、それは単なる過去情報です。鵜呑みにしてはいけません。

これから成長するぞ!という会社で、残業なしで帰るという空気はまず有り得ません。

また、会社規模がとても小さいため、突発事項が頻発します。
たとえば、他部署を兼務することになった等。
そんな時に残業が増えるのは、想像に容易いですよね。

とはいっても、スタートアップから会社の成長を見れるのは、非常に良い経験であることに間違いはないです。

穴場の転職先

残業度:★☆☆☆☆

私のオススメの転職先を、1つご紹介します。

それは、「学校法人の経理部員」です。

私は監査法人時代に、いくつかの学校法人の監査をすることがありました。
そちらの経理の方々は、非常にのびのびと仕事をされている方が多かった印象があります。

監査で遅くまで残っていても、学校の方は先に帰っていたりしますからね。
繁忙期も早く上がれてしまうのです。

学校法人の監査に携わった方なら分かると思いますが、学校法人は平均してゆったり仕事をできる環境にあります。

朝が少し早いのがデメリットですが、逆に夜も早く帰れますし、残業は少ないです。
年間を通して残業なし、という法人も多いです。

実は、大学職員って新卒の採用倍率が非常に高いです。
理由は上述のとおりです。

経理職は中途しか採用しない、という学校が多い印象なので、会計士にとっては良い案件かなと思います。

オススメの転職方法

残業なしの会社を洗い出すには、転職エージェントを利用すると効率的です。

会計士の利用率が最も高いのが、マイナビ会計士です。

理由はかんたんで、非公開求人を大量に保有しているからです。
彼らを積極的に利用することで、一般の人たちが知り得ない情報をえられます。

特に、残業なしの転職先は人気です。
早めにエージェントへ登録しておくことで、人気案件を先取りできますね。

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