「私の税理士事務所でのパート体験談」を紹介します。

「私の税理士事務所でのパート体験談」を紹介します。

公認会計士・税理士の藤沼です。

今回は、税理士事務所で働くパートさんの体験談記事です。

実際に税理士事務所で3年以上働いているパートさん(主婦の方)に体験談を執筆して頂きました。

※ 内容に齟齬がないか代表社員の藤沼が確認した上で、本記事を公開しています。

この記事の執筆者
Aさん(匿名)

年齢:40代前半
職業:主婦、パート

保有資格:簿記2級
会計事務所でのパート歴:4年
税理士資格の勉強中です。

この記事の監修者

1986年生まれ(38歳)
税理士・公認会計士

2014年 EY新日本監査法人 入社
2018年 中堅会計事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント㈱ 代表取締役


目次

税理士事務所のパートが楽しいと感じた出来事

税理士事務所でのパートが楽しいと感じた出来事は、3つあります。

体験談を交えて解説します。

専門的な知識が身に付き、お金の流れがわかる

税理士事務所のパート業務では、主に簿記の知識を活用します。

簿記とは、お金や商品などの一連の流れを帳簿に記録するための必要な技術です。

税理士事務所に勤めることで簿記の基本的な知識が身に付き、企業のお金の流れが分かるようになります。

企業のお金の流れが分かるようになると、経理などでも働けるようになるため、キャリアアップにもつながります。

また、会社の帳簿記録から経営の流れを読み取ることができるようになれば、財務分析・経営コンサルティング業務の補助もできるようになります。

常に会社経営に関わる業務であるため、経営者との関わりも多くなり、やりがいのある仕事だと感じるようになりました。

スタッフ同士で助け合いながら仕事ができる

税理士事務所のパート業務は、スタッフ同士のコミュニケーションや助け合いが求められます。

税理士事務所での業務は数字と関わることが多く、また経営に携わる業務のため、効率的な処理能力が必要です。

そのため、スタッフ同士で分担しながら行う作業が多くなります。

また、業務では数字を取り扱うことが多いため、一人だけで完結する仕事はうっかりミスにもつながってしまいます。

そのため、協力してダブルチェックを行う必要もあります。

税理士事務所の業務は、スタッフ同士での協力で成り立っており、相談や話し合いをしながら業務を行うことで、信頼関係を作りながら仕事に取り組めるのです。

自分自身への税金対策にも役立つ

会計事務所でのパート業務は、企業のお金の流れが分かるだけはありません。

自分の税金対策や、家計のお金の流れにも役立てることができます。

例えば、「ふるさと納税」は最も取り組みやすい税金対策です。

ふるさと納税を行うことで、住民税・所得税を控除することができます。

私自身、ふるさと納税は名前こそは聞いたことがあるけど仕組みがよく分かっておらず、会計事務所にパートとして働くまでは利用したことがありませんでした。

しかし今はふるさと納税の仕組みを理解でき、楽しみながら税金対策ができるようになりました。

また、簿記の知識を活かすことで、家計管理にも役立てることができます。

税理士事務所のパートを辞めたいと感じた出来事

税理士事務所にパート勤めすることは、決して良いことばかりではありません。

環境に合わない場合もありますし、新しい仕事への挑戦で疲れてしまうこともあります。

次は、税理士事務所にパート勤務中に「辞めたい」と感じた出来事について紹介します。

一つずつ順番にご紹介していきます。

資格の知識と実務の処理方法とのギャップに戸惑った

未経験者の方によくある体験ですが、簿記の資格を持っていても、現場でのやり方との違いにギャップを感じることがあります。

勉強してきた知識を活かすのは大切なことですが、事務所のルールは異なる場合があり、事務所のルールに沿った処理をする必要があるのです。

また、パソコンを使って作業をすることも多いため、ソフトの使い方に翻弄されてしまうこともあります。

パソコン操作は慣れれば簡単ですが、初めは処理に時間がかかってしまうことも多いです。

そのため、ストレスを感じることも多くなります。

しかし、一人で抱え込む必要はなく、周りの人に聞くようにしましょう。

最初はわからないことが多いので、質問が増えることは当たり前です。

職員は皆忙しそうにしているため聞きづらいかもしれませんが、気にせずに聞くことが大切です。

逆に、周りの人に聞かずに間違ったことをしていると、仕事の処理も2倍かかってしまい効率が悪いです。

遠慮して聞かないよりも、聞いて解決しながら進んでいく方がスムーズに進みます。

繁忙期で終わらない仕事にプレッシャーを感じた

税理士業界には繁忙期があります。

繁忙期の時期は、12月頃から3月中旬までで、特に忙しい時期は2月中旬から3月中旬までの確定申告の時期です。

確定申告の時期は、多くのフリーランス・個人事業主からの依頼が殺到するため、通常の何倍もの仕事量になります。

締切までに確定申告を終えなければ、クライアントは延滞税などの余分な税金を払わなければならないため、間に合うようスケジューリングしなければなりません。

締切に追われることもあり、確定申告時期は事務所内がピリピリとした空気になることも多いです。

この時期はどうしても様々な要因でストレスを感じることが多く、仕事へのプレッシャーが重くのしかかります。

普段からのスケジュール管理や、仕事の割り振りを考えながら、事務所内のスタッフ同士で助け合いながら処理していくことが重要です。

税理士事務所の繁忙期について、詳しくは次の記事内で解説しています。

顧客とのやり取りで思うように進まずストレスが溜まった

会計事務所でのパート勤務では、内勤の仕事がメインですが、時にはお客さんとのやり取りも出てくることがあります。

お客さんとのやり取りは、主に経営者や経理担当者とのやり取りになります。

小さな会社では社長自身が経理処理をすることもあり、社長と直接やり取りをするケースもあります。

また、連絡のやり取りをしても、なかなかこちらの意図が伝わらず仕事が中々進まないこともあります。

自分ひとりでの力ではどうしようもできないこともあるので、できる限り、所内の担当者や所長に相談しながら処理を進めていくようにしましょう。

税理士事務所のパートの仕事内容

税理士事務所でのパートの仕事内容を紹介します。

会計事務所でのパート業務はデスクワークが多く、椅子に座っての作業がほとんどです。

ここでは、パートとして従事するメインの仕事3つを紹介します。

なお、更に詳しい仕事内容については会計事務所でのパートって難しい?仕事内容を税理士が全て解説します。の記事で解説しています。

では、一つずつ解説していきます。

簿記を使った仕訳作業

会計事務所での主な仕事は、簿記を使った仕訳作業です。

仕事は簿記の知識が必須ですので、最低限、簿記3級程度の知識があると良いでしょう。

作業のかんたんな流れは、次のとおりです。

  1. 顧客から預かった資料を取引ごとに分ける
  2. 資料を見ながらパソコンに仕訳入力

最初に顧客から預かった資料を元に、入力しやすいよう整理します。

主な資料は次のとおりです。

  • 通帳
  • レシートや領収書
  • 売上のための請求書
  • 支払いのための請求書
  • その他必要書類

これらの資料をまとめたら、次は会計ソフトへ仕訳入力します。

仕訳作業は一番時間のかかる作業ですが、慣れれば数時間で入力できます。

不足資料の洗い出しや気になる点を網羅して担当者へ伝達する

税理士事務所のスタッフには、税理士以外に「税理士補助」と呼ばれる人がいます。

税理士補助は税理士のような独占業務はできませんが、税理士の指示のもと、集計作業や資料作成・申告書作成といった業務を遂行します。

税理士事務所のパートの仕事は、彼らと連携をとりながら仕事を進めていくことが大切です。

そのため、パート業務の一環として、スタッフ同士での打ち合わせも多くなります。

不足資料の洗い出しや気になる点の共有など、税理士や税理士補助の方を通して確認することも多くあります。

余談ですが、スタッフの中にはパート勤務でも税理士補助のポジションで活躍している人もおり、スキルアップを目指したい方は活躍の場を増やすことができます。

税理士補助の仕事内容について、詳しくは次の記事内で解説しています。

その他事務的作業

税理士事務所でのパートの仕事には、事務的な作業も多いです。

事務作業の例をあげると次のとおりです。

  • 訪問者への応対や電話・メール対応
  • 資料の作成
  • 資料のコピー作業
  • 書類の保管作業

お客さんからの相談は税務的な相談が多いので、担当者に繋ぐまでが仕事になります。

しかし、中には会計事務所のスタッフならだれでもお金の相談はわかるだろうと思い、質問を投げかけてくる人もいます。

そんな時は分かる範囲で回答しつつも、分からないことは絶対に答えず、担当者に正確に伝える必要があります。(分からないことにまで回答してしまうと、問題になる可能性があるからです。)

他には、資料の作成や顧客から預かった資料のコピーの作成などの仕事があります。

また、空いた時間などを使って書類の保管作業をすることもあります。

このように、会計事務所でのパートの仕事は事務的な仕事が多いです。

税理士事務所のパートが主婦に向いている理由

主婦は、税理士事務所のパート勤務が向いています。

その理由は、大きく3つあります。

順番に解説します。

休みがとりやすい

税理士事務所のパートは休みがとりやすいため、主婦に向いています。

先述の通り、税理士事務所でのパートの仕事は一人だけで抱える仕事は少なく、周りのスタッフとの連携をとりながら仕事をすることが多いです。

このため、スケジュールも立てやすく、サポートしながら仕事を組み立てることができます。

また、パート勤務は「週3勤務」や「時短勤務」での希望が出せますから、休みがとりやすいのです。

子どもの急な早退などでも臨機応変に対応してくれる

税理士事務所の仕事は、臨時の休みにも快く対応してくれることが多いです。

主婦は、家庭や子どものことなど何かと忙しいものです。

お子様が小さい頃は、子供の発熱による早退や欠席など臨時で休まなければならないこともあるでしょう。

そんな時、スケジュール的に余裕のあるメンバーがサポートに入ってくれるため、主婦の働きやすい職場と言えます。

ただし、繁忙期などは臨時の休みがとりづらい時期もあります。

在宅勤務が対応可能な事務所もある

近年、クラウド化が進んだことやコロナ禍の関係で、在宅勤務を取り入れている事務所も多くなりました。

主婦にとっては、家で子供の面倒を見ながら在宅勤務ができるのでおすすめです。

週に数日間の勤務をし、あとは在宅勤務で事務処理をすることができるため、近年は会計事務所の人気が高まっています。

パソコンを使って会計ソフトに仕訳を入力作する業が大半のため、家で仕事ができる点は主婦にとって大きなメリットでしょう。

税理士事務所のパートでついていけない人の特徴

税理士事務所のパートでついていけない人の特徴は、次のとおりです。

  • デスクワークが苦手な人
  • 椅子に長時間座れない人
  • パソコンが苦手な人

税理士事務所のパートの仕事は、パソコンを使った仕訳入力作業が中心です。

そのため、長時間座りながらパソコンを目の前にしての作業が多くなります。

ワードやエクセルなどのソフトを使うことも多いため、ブラインドタッチができない人は作業が苦痛になるでしょう。(ただしすぐ慣れます)

税理士事務所のパートに受からない人の特徴

税理士事務所でパートとして勤めることを考えて面接を受けてみたいと考えている人もいらっしゃるでしょう。

最後に、税理士事務所の面接で受からない人の特徴をご紹介します。

面接で落ちてしまう人の特徴として、数字に不得意な人は受かりにくいです。

税理士事務所で働くには、どうしても電卓を使う作業があります。

仕事では、数字を使って考える作業もあるため、数字が苦手な方は不向きです。

面接では、簡単な仕訳や電卓での作業をテストすることもあります。

反対に、数字に得意な方や簿記に興味がある方は、面接でアピールすると良いでしょう。

税理士事務所では、パート募集をしているところが多くあります。

募集を希望されている場合は、簿記やパソコンの知識があると有利です。

特に簿記の知識は、他の企業でも求められている分野なので、面接前に資格取得を目指すのも良いでしょう。

これから面接を受けてみたいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。

税理士事務所でのパートは未経験でも可能?

はい、可能です。

未経験で税理士事務所のパートになる方はおられます。

実際に求人を探してみると、むしろ「未経験者歓迎」のパート求人のほうが多いことが分かります。

特に、税理士事務所は主婦の方が働きやすいため、主婦の方が未経験で始められるケースが多いです。

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税理士事務所でのパートに関するよくある疑問

その他、税理士事務所でのパートに関するよくある疑問をまとめました。


税理士事務所はいつが忙しいですか?

税理士事務所が忙しいのは、12月~5月です。

ただし、クライアントに小規模事業者や個人事業主が多い税理士事務所では、11月~3月頃までが繁忙期のケースもあります。

税理士は何歳まで働けますか?

税理士には定年という概念がなく、基本的に何歳まででも働けます。

税理士の平均年齢は60歳以上と非常に高齢化しており、70歳を超えてもなお働いている税理もたくさんいます。

税理士のパートの時給相場はいくらですか?

税理士事務所のパートの時給相場は、約1,000円/時です。

税理士はどんな人が向いていますか?

税理士に向いている人の特徴は、次のとおりです。

  • 勉強を苦にしない人
  • 細かな作業が得意な人
  • コミュニケーションが好きな人
  • 経営に興味がある人

特にコミュニケーション能力が高い方は、税理士として開業した後に非常に強いです。

会計事務所の平均月収はいくらですか?

会計事務所の平均月収は、正社員の場合、約30万円~35万円+残業代です。

パート職員の場合は、時給1,000円で計算した場合、約15万円~20万円です。

会計事務所の年収について、詳しくは次の記事で解説しています。

税理士事務所でパートから正社員になることは可能?

はい、可能です。

なお、パートから正社員になれる税理士事務所を探す場合は、必ず、応募前に「パートから正社員になった職員がいるかどうか」を確認しましょう。

なぜなら、口だけで「正社員登用もある」と言っておきながら、実際は正社員にする気のない所長もいるからです。

税理士事務所って休めないの?

いいえ、そんなことはありません。

繁忙期以外の時期であれば、通常は休むことができます。

一方、繁忙期は休みは取りづらく、予め休めないものと考えておくべきです。(休んでしまうと、他のスタッフが忙殺される)

税理士事務所のパートってミスが許されない?

いいえ、そんなことはありません。

特に未経験者にはミスが付きものです。

ただし、ミスを隠したり放置したりした場合、後々大変なことになります。

税理士事務所の仕事はクライアントのお金を計算する仕事ですので、クライアントに迷惑をかけないよう、ミスがあった時は必ずすぐに先輩職員に報告すべきです。

会計事務所は40代・未経験でもパートで働ける?

はい、可能です。

本記事の筆者の方も、40代・未経験で会計事務所でのパートを始めました。

ただし求人数は少ないため、会計事務所に特化した求人サイトを使うべきです。

税理士事務所のパートは50代でもできる?

はい、できます。

求人数は少ないですが、50代でパートとして働かれる方もいます。

ただし、事務経験・パソコンスキル・簿記の知識は問われます。


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