2社間ファクタリングとは?その違法性や、3社間ファクタリングとの違いを徹底解説!

2社間ファクタリングとは

2社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者とファクタリング会社の2社間で契約するファクタリングです。

2社間ファクタリングの最も大きな特徴は、最短即日で入金されることです。

しかし、3社間ファクタリングと比べた場合、欠点もあります。

そこで本記事では、2社間ファクタリングとは何なのか?メリットデメリット共にその仕組みをわかりやすく解説します。

私は会計事務所で資金調達支援をしていますので、リアルな実体験と共に分かりやすく解説ました。

この記事を書いた人

経営・資金繰りの専門家です。
個人事業主・フリーランスの経営支援、および資金調達支援事業を行っています。

目次

2社間ファクタリングとは?その特徴を解説

2社間ファクタリングとは、ファクタリング利用者とファクタリング会社の2社間で契約するファクタリングです。

2社間ファクタリングの取引の流れは、下図のとおりです。

2社間ファクタリングの取引図

2社間ファクタリングは、ファクタリング会社とのやり取りだけで売掛債権を譲渡できます。

そのため、2社間ファクタリングには次のような特徴があります。

2社間ファクタリングの特徴
  • 申込から最短2時間、遅くても3日以内には入金が実行される。
  • 自社保管資料のみで申請手続きが行えるため、申請の手間がかからない。
  • 売掛先とは契約を結ばずに実行できるため、売掛先にファクタリングの利用がバレない。

2社間ファクタリングの最も大きな特徴は、最短即日で入金されることです。

その代わり、ファクタリング会社が「利用者から返金がされないリスク」を負担するため、手数料が高くなります。

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2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違い

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングとの違いは、次の通りです。

項目2社間ファクタリング3社間ファクタリング
入金スピード申請から即日
~翌々日
申請から3日
~1週間
審査時間短い長い
売掛先への通知なしあり
手数料高い安い
債権譲渡登記可能性がある無い

以下、それぞれ解説します。

入金スピードの違い

2社間ファクタリングは、申込から最短2時間、遅くても3日以内には入金が実行されます。

なぜなら、契約が「ファクタリング利用者」と「ファクタリング会社」の2社間契約で済むためです。

一方、3社間ファクタリングの場合、売掛先も含めた3社間で契約をするため、入金までに3日~1週間かかります。

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
売掛先への説明必要
承諾書の捺印必要

上記のような手続きの少なさから、2社間ファクタリングは3社間ファクタリングよりも入金スピードが早いです。

審査時間の違い

2社間ファクタリングは、審査が早く終わります。

なぜなら、2社間ファクタリングでは売掛先が契約当事者とならず、事前説明・承諾書の回収が不要になるからです。

一方、3社間ファクタリングでは売掛先も契約当事者となるため、売掛先への事前説明・承諾書の回収などの事務負担が増えます。

2社間ファクタリングなら、最短即日で審査が終わるため、長時間審査結果を待つ必要はありません。

売掛先への通知の違い

2社間ファクタリングでは売掛先が契約当時者にならないため、売掛先にファクタリングを利用することは通知されません。

そのため、「売掛先にファクタリングを利用したことがバレたくない」という方は、2社間ファクタリングを使っています。

一方、3社間ファクタリングでは売掛先も契約当事者となるため、売掛先にファクタリングを利用することが通知されます。

手数料の違い

2社間ファクタリングの手数料相場は10~20%、3社間ファクタリングの手数料相場は1~9%です。

2社間ファクタリングの手数料相場が高めに設定されるのは、売掛先が契約当事者として登場せず、ファクタリング会社側のリスクが大きいからです。

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社は次のようなリスクを負います。

ファクタリング会社側のリスク具体的な内容
架空取引であるリスクファクタリング会社は、売掛先から直接情報を入手しない。そのため、取引自体が偽装され、代金を持ち逃げされるリスクがある。
売掛金が使い込まれるリスク2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社がファクタリング利用者を介して売掛金を回収するため、ファクタリング利用者に資金を使い込まれてしまうリスクがある。
売掛金が二重譲渡されるリスク2社間ファクタリングでは売掛先を契約当事者に含めないため、同じ売掛金がすでに他のファクタリング会社に譲渡されている可能性がある。
売掛先が倒産するリスクファクタリング契約には償還請求権がないため、売掛先が倒産するとファクタリング会社は売掛金を回収できない。

これらの要因により、リスク見合いで売掛債権の買取手数料が高くなります。

債権譲渡登記の有無の違い

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング審査の結果により債権譲渡登記を求められることがあります。

2社間ファクタリング3社間ファクタリング
利用者が個人債権譲渡登記
不可
債権譲渡登記
不可
利用者が法人債権譲渡登記の
可能性あり
債権譲渡登記
不要

2社間ファクタリングで債権譲渡登記が求められる理由は、ファクタリング会社側に「二重譲渡」や「架空債権」のリスクがあるからです。

つまり、ファクタリング会社としては債権の所有権を第三者に主張できるようにするため、(審査の状況によって)ファクタリング利用者に債権譲渡登記を求めることがあるのです。

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2社間ファクタリングのメリット

2社間ファクタリングのメリットは次の通りです。

以下、それぞれ解説します。

入金が早い

2社間ファクタリングの1番大きなメリットが、ファクタリング申込から入金が早いことです。

ファクタリング会社にもよりますが、ファクタリング申込から最短2時間、遅くても3日以内には入金が実行されます。

支払期日よりも前に早期資金化が可能になるため、以下のような支払のタイミングでも直ぐに入金がされます。

支払タイミングの例
  • ゴトウ日(5日,10日,15日,20日,25日,30日)
  • 給料日(25日が多い)
  • 月末の総合振込による支払い

一方、金融機関からの資金調達だと、最短でも入金までに1週間から1ヶ月程度かかります。

資金調達手段入金スピード
2社間ファクタリング申請から即日~翌々日
3社間ファクタリング申請から3日~1週間
手形割引1週間程度
証書借入3週間から1ヶ月
手形借入1週間程度
当座借越3週間から1ヶ月

他の資金調達手段と比較しても、2社間ファクタリングのスピードは圧倒的です。

ファクタリングの利用が相手(取引先)にバレない

2社間ファクタリングを利用しても、売掛先にバレることはないです。

そのため、売掛先に「資金繰りが苦しくて倒産するのでは…?」という余計な心配を与えずに済みます。

売掛先が信用不安を感じると、売掛先からも「代金を支払っても、商品やサービスの提供を受けられないのではないか」と思われてしまいます。

これにより「発注がされなくなる」「発注の量が抑えられてしまう」など噂が広まり、今後の経営に支障が出る可能性があります。

この点、2社間ファクタリングは「ファクタリング利用者」と「ファクタリング会社」の2社間契約であり、売掛先への「事前説明」や「承諾書の回収」が不要です。

3社間ファクタリングと異なり取引先への通知が不要のため、取引先には債権を譲渡したことがバレないという大きなメリットがあります。

また、銀行借入や手形割引等と異なり「貸借対照表(B/S)の負債に計上されない」「決算書に注記が付かない」ため、決算書から2社間ファクタリングの利用がバレることはありません。

ただし、「ファクタリング会社に返金をしない」等のファクタリング契約違反の場合は、相手(取引先)に確認がなされる可能性があります。

また、公表する損益計算書(P/L)に開示義務がない「売掛債権譲渡損」の勘定科目を個別開示してしまうと、バレる可能性があります。

手間がかからない

2社間ファクタリングはファクタリング会社との2社間契約のため、売掛先に対する事前説明や承諾が必要ありません。

よって、売掛先を巻き込まないため、次のような手間を省略できます。

手間具体的な内容
ファクタリング申込手続3社間ファクタリングだと、契約にあたり「事前説明」「支払先の変更(利用者→ファクタリング会社)」「承諾書の回収」といった調整に時間がかかる。
一方、2社間ファクタリングではこれらの手間が不要。
ファクタリング審査3社間ファクタリングは、ファクタリング会社から売掛先へのヒアリング等の審査が実施されるため、その分の手間がかかる。
2社間ファクタリングでは「請求書」「請求書以外の根拠資料(契約書・発注書・検収書など)」「通帳」といった自社で備えている資料を提出するだけで、直ぐに審査結果が出る。

上表のとおり、多岐にわたる審査資料(事業計画、決算書、資金使途の説明など)を準備する銀行からの資金調達と異なり、2者間ファクタリングは手間がかかりません。

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2社間ファクタリングのデメリット

2社間ファクタリングのデメリットは次の通りです。

以下、それぞれ解説します。

手数料を高めに設定されやすい

2社間ファクタリングではファクタリング会社側のリスクが高いため、手数料が高めに設定されます。

具体的な理由は、次のとおりです。

2社間ファクタリングの手数料が高めに設定されやすい理由
  • 銀行借入と異なり、担保や保証人を設定しないため。
  • 売掛先に事実関係を確認しないため、売掛金の実在性ついて利用者からの提出資料を信じるしかない。
  • ファクタリング利用者を介して売掛金を回収するため、利用者に代金を持ち逃げされるリスクがある。

これらの要因により、リスク見合いで債権買取手数料が高くなってしまいます。

概ねの手数料の相場観は、次表の通りです。

手数料の相場
2社間ファクタリング買取債権の10%~20%
3社間ファクタリング買取債権の1%~9%
手形割引年利1.5%~5%程度
証書借入年利1.5%~5%程度
手形借入年利1.5%~5%程度
当座借越年利1.5%~5%程度
ノンバンク系年利2.5%~15%程度

なお、金融機関は担保や保証の有無、借入期間や審査結果により年利が増減します。

ファクタリングの手数料相場と、手数料を安くする方法について、詳しくは次の記事内で紹介しています。

債権譲渡登記を求められるケースがある

2社間ファクタリングでは、審査結果によっては「債権譲渡登記」が求められることがあります。

なお、債権譲渡登記をすると、次のような弊害が生まれます。

債権譲渡登記の弊害
  • ファクタリングの利用が売掛先や第三者に知られるリスクがある。
  • 登記にかかる登録免許税(7,500円)の実費負担がある。
  • 登記を司法書士に依頼した場合、依頼費用(4~8万円)がかかる。

債権譲渡登記がされると、登記簿は申請をすれば誰でも閲覧できるため、売掛先や第三者に知られるリスクがあります。

また、債権譲渡登記を行う場合、登記するための費用として登録免許税が7,500円、司法書士に登記を依頼する場合は追加で報酬が4~8万円かかります。

なお、登録免許税は登記の際に国に納めなければならない不可避の費用です。

一方で、司法書士を利用せず、自力で登記申請することも不可能ではありません。

しかし、申請書類に不備などがあると受理されず、債権譲渡登記が遅れることでファクタリング会社からの入金も先に延びてしまいます。

ただし、2社間ファクタリングで債権譲渡登記が求められることは稀です。

というのも、ファクタリング会社としても手間がかかり、通常、債権譲渡登記を留保するからです。

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2社間ファクタリングを利用する流れ

2社間ファクタリングを利用する流れは次の通りです。

以下、それぞれのstepを解説します。


STEP
商品の販売やサービスの提供

ファクタリングの対象になるのは、役務提供が完了した部分の営業債権です。

ファクタリングの対象になる営業債権
  • 商品であれば、納品を行い検収がされたもの。
  • サービスであれば、サービス内容の提供が完了したもの。
  • システム開発などの人工売りの場合は、作業した日数分について(未請求でも契約書でファクタリング可能)。

なお、通常「貸付債権」「固定資産の売却」などはファクタリングの対象になりませんが、これらの債権を買い取ってくれるファクタリング会社もあります。

また、売上先が「個人」の場合、請求書を買い取ってくれないファクタリング会社もあります。

STEP
売掛先への代金請求

商品やサービスの提供が完了し、請求書を発行します。

STEP
ファクタリングの申込

大半のファクタリング会社が「HPのフォームから申請」「LINE申請」などオンラインで申込可能です。

申込後、オンラインでの申請情報に基づき、電話ヒアリングや手続きの案内が行われます。

主な提出書類は、次のとおりです。

主な提出書類
  • 請求書
  • 請求書以外の売上取引の根拠資料
  • 通帳
  • 申請者の本人確認書類

資料については、メール、LINEでの提出が可能です。

なお、ファクタリングのための必要書類は各ファクタリング会社の方針によっても異なり、請求書・通帳の2点のみで良いケースや、別途「決算書」納税証明書」を求められるケースがあります。

資料提出後、当日~3日以内に審査結果が出ます。

STEP
2社間ファクタリング契約の締結

審査結果に基づき、売掛債権の「買取金額」「買取手数料」が決定されます。

ファクタリング会社の提示された条件に同意する場合、契約締結となりファクタリングが実行されます。

STEP
売掛債権の売却代金入金

売却した売掛債権の金額からファクタリング手数料を控除された金額が、ファクタリング会社から入金されます。

STEP
売掛先からの代金支払い

請求書の入金期日になると、売掛先から代金が入金されます。

この入金額は、ファクタリング会社に支払うためのお金です。

STEP
ファクタリング会社への返金

ファクタリングで売却した売掛債権が入金されたら、当該入金額をそのままファクタリング会社に支払ます。

以上でファクタリング取引は終了です。


※上記手続の流れは、ファクタリング会社によって異なる場合があります。

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2社間ファクタリングをした場合の仕訳

2社間ファクタリングをした場合、次の4段階で仕訳を起票します。

以下、それぞれ解説します。

2社間ファクタリングの仕訳
前提条件
  • 売上金額は100であり、ファクタリング対象の売掛金
  • 消費税は10%
  • 買取手数料は10
  • ファクタリングは非課税取引(消費税無し)
  • 消費税の課税事業者に該当
  • ファクタリングに買戻義務などの特約がない(ノンリコース)

STEP
ファクタリング契約の締結の仕訳
借方科目借方金額貸方科目貸方金額
未収入金110売掛金110

ファクタリングをしていない通常の売掛金と分けるため、ファクタリングする売掛金を未収入金へ振替します。

STEP
売掛債権の売却、ファクタリング会社からの入金の仕訳
借方科目借方金額貸方科目貸方金額
現金預金100未収入金110
売上債権売却損10

ファクタリング会社から手数料を差し引いた売却金額が入金されます。

手数料については「売上債権売却損」で記帳します。

STEP
売掛先からの入金の仕訳
借方科目借方金額貸方科目貸方金額
現金110預り金110

ファクタリング会社へ返還すべき債務として、「預り金」で入金処理をします。

入金消込時には他の入金と混同して、誤って他の支払い等の用途に使わないように注意しましょう。

STEP
ファクタリング会社への返金の仕訳
借方科目借方金額貸方科目貸方金額
預り金110現金110

ファクタリング会社へ返金を行い、「預り金」の消込をします。


以上で、2社間ファクタリングの仕訳は完了です。

なお、会計ソフトへの入力方法など、ファクタリングの仕訳に関する詳細は次の記事で解説しています。

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2社間ファクタリングがおすすめの人

2社間ファクタリングは、次の人におすすめです。

上記いずれかに該当する人には、2社間ファクタリングを利用すべきです。

以下、それぞれ解説します。

最短で資金調達を行いたい人

2社間ファクタリングは、すべての資金調達手段の中でも最速で資金調達することが可能です。

申込から最短2時間、遅くても3日以内に入金が実行されるため、最短で資金調達を行うことができます。

ファクタリングは借入などに比べて圧倒的に審査通過率が高いため、審査落ちする可能性が非常に低いです。

また、2社間ファクタリングなら審査を待つ時間が短く、入金までのスピードが早です。

資金ショートを起こすと、会社はつぶれます。
そのようなリスクは絶対に避けるべきであり、今すぐ資金が必要な方は絶対に2社間ファクタリングを利用すべきです。

売掛先にファクタリングの事実を知られたくない人

2社間ファクタリングは、ファクタリング会社との契約のみで済むため、売掛先にファクタリングの事実を知られたくない人におすすめです。

仮に、ファクタリングを利用していることが売掛先に知られると、次のような信用不安につながる可能性があります。

仕入先の不安
  • 資金繰りが厳しいのではないか…?
  • 経営状態は大丈夫だろうか…?
  • うちの取引先は倒産しないのか…?
  • 支払った代金分の役務提供を受けられるだろうか…?

このため、売掛先に心配をかけたくない、ファクタリングの事実を知られたくない場合、売掛先に通知がされない2社間ファクタリングをすべきです。

複数取引先の売掛債権をファクタリングしたい人

複数取引先の売掛債権をファクタリングしたい場合、2社間ファクタリングがおすすめです。

3社間ファクタリングでは、契約当事者に取引先(売掛先)が入ってくるため、ファクタリングに手間がかかります。複数社の売掛債権をファクタリングする場合、さらに手間は増えるでしょう。

一方、2社間ファクタリングならファクタリング会社との2者間契約のため、手間がかかりません。

したがって、複数取引先の売掛債権をファクタリングしたい場合、手続の負担が少ない2社間ファクタリングがおすすめです。

3社間ファクタリングで売掛先との調整が困難な人

売掛先との調整が困難な場合、2社間ファクタリングがおすすめです。

3社間ファクタリングは契約当事者に売掛先が含まれるため、売掛先が同意してくれない場合、そもそもファクタリング契約が締結できません。

この点、2社間ファクタリングならファクタリング会社との契約のみで完結するため、第三者との調整は不要です。

売掛先との調整が難しい場合、2社間ファクタリングの利用をすべきです。

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2社間ファクタリングに関するよくある疑問・回答

2社間ファクタリングに関するよくある疑問・回答をまとめました。


2社間ファクタリングは違法ですか?

いいえ、2社間ファクタリングは違法ではありません。

2社間ファクタリングの法的根拠は、民法第555条及び特例法第4条1項です。

民法では「債権を売買することができる」と明文化されています。

ただし、次のようなファクタリング業者は違法業者である可能性が高いため注意して下さい。

違法業者である可能性が高いケース
  • 20%以上のファクタリング手数料
  • 遡及義務がある(債権を担保とした貸付であり、無登録は貸金業法違反)
  • 買取手数料ではなく「利息」となっている
  • 「債権譲渡契約」ではなく「金銭消費貸借契約」になっている
  • 実態が債権譲渡ではなく、債権を担保とした金銭消費貸借契約となっている(無登録で貸金業を行っている場合、貸金業法違反)
  • 給与ファクタリング(貸金業であり、無登録であれば貸金業法違反)
  • ファクタリング会社への返金が「分割払い」となっている(ファクタリングは融資ではないため、一括払いになる)

2社間ファクタリングの手数料はいくらですか?

2社間ファクタリングの手数料相場は、10%~20%です。

手数料の相場
2社間ファクタリング買取債権の10%~20%
3社間ファクタリング買取債権の1%~9%
手形割引年利1.5%~5%程度
証書借入年利1.5%~5%程度
手形借入年利1.5%~5%程度
当座借越年利1.5%~5%程度
ノンバンク系年利2.5%~15%程度

ただし、ファクタリング会社の審査結果次第で、これより低くなることもあります。

3者間ファクタリングとは?

3社間ファクタリングとは、「ファクタリング利用者」「ファクタリング会社」「売掛先」の3社間で契約するファクタリングです。

3社間ファクタリングの特徴は、次のとおりです。

3社間ファクタリングの特徴
  • 申込から3日~1週間程度で入金が実行される。
  • 売掛債権の買取であるため、受取手形が無くても実行できる。
  • 売掛先が債権譲渡通知の承諾書を出すため、審査が通りやすい。
  • 売掛先から直接ファクタリング会社に返金が行われるため、手数料が低い。
  • 売掛先とも契約を結ぶため、売掛先にファクタリングの利用がバレる。
  • 売掛先に説明したり、承諾書の捺印が必要になるため、申込の手間がかかる。

ファクタリングで返済しないとどうなる?

速やかに返金を行わないと、留保されていた「債権譲渡通知」がファクタリング会社から売掛先へ発送されます。

この結果、ファクタリングの利用が売掛先にバレてしまいます。

以下、債権譲渡通知から督促までの流れになります。

債権譲渡通知から督促までの流れ
  1. ファクタリング会社は、買取した「売掛債権の保全」と「売掛金入金の事実を確認」するために債権譲渡通知を行います。
  2. ファクタリング会社が売掛先に連絡した結果、売掛先から利用者に支払がされていたら、利用者に督促を行う流れになります。

損害賠償請求などのトラブルの原因となるため、返金は必ず直ぐに行いましょう。

最悪の場合は、詐欺罪や横領罪の刑事罰になる可能性があります。

ファクタリング会社からの返金にかかる事務連絡等を取り損ねないように注意です。

「2者間」と「2社間」の違いとは?

「2者間」と「2社間」に違いはありません。

法人の場合「2社間」、個人事業主の場合「2者間」といった、言葉使いだけの問題です。

2社間ファクタリングは即日入金が可能ですか?

はい。2社間ファクタリングは最短即日で入金が可能です。

特に入金スピードの早いファクタリング会社では、最短2時間で入金されます。

即日審査・即日入金が可能なファクタリング業者は、次の記事で全て紹介しています。

2社間契約とは?

2社間契約とは、ファクタリングにおける「2社間ファクタリング」のことを指します。

2社間ファクタリングは、「ファクタリング利用者」と「ファクタリング会社」との2社の間で締結する契約です。

審査が緩い個人事業主向けのファクタリング会社はありますか?

はい、あります。

確かに、個人事業主がファクタリングを利用する場合、ファクタリングの審査基準がやや厳しくなります。

しかし、ファクタリング会社の中には審査が非常に甘く、審査通過率98%のファクタリング会社も存在します。

審査が緩いファクタリング会社については、次の記事にまとめています。

個人給料はファクタリング可能ですか?

個人給料のファクタリング(以下、給与ファクタリング)は、利用すべきではありません。

なぜなら、給与ファクタリングを提供している事業者はヤミ金業者の可能性が高く、暴利で金銭を貸し付けられる可能性があるからです。

(参考:金融庁「給与の買取りをうたった違法なヤミ金融にご注意ください!」「ファクタリングの利用に関する注意喚起」)

二者間契約と三者間契約の違いは何ですか?

「二者間契約」は「2社間ファクタリング」、「三者間契約」は「3社間ファクタリング」を指します。

二者間契約と三者間契約の違いは、ファクタリング契約の当事者に売掛先を「含むか」「含まない」かになります。

具体的な違いは前述のとおりです。


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【比較表】2社間ファクタリングにおすすめの業者【厳選5社】

2社間ファクタリングにおすすめのファクタリング会社を、5社厳選しました。

スクロールできます
QuQuMo
(ククモ)
ビートレーディングアクセルファクター日本中小企業金融サポート機構ベストファクター
1位2位3位4位5位
QuQuMo(ククモ)ロゴビートレーディングロゴアクセルファクターロゴ日本中小企業金融サポート機構ロゴベストファクターロゴ
総合評価
( 9.6点 )

( 9.3点 )

( 8.5点 )

( 8.3点 )

( 7.8点 )
審査通過率
・買取率
98%98%93%以上95%以上92.25%
利用枠1円~1円~30万円~初回は8万円以上30万円~
初回利用制限なしなしなし8万円~なし
最短入金時間2時間2時間2時間3時間即日
支払手数料1%2~12%1~10%1.5%~2~20%
必要書類2つ2つ以上3つ以上2つ3つ
売掛先が個人利用不可利用可利用不可利用可利用不可
2社間契約
3社間契約
スポット取引利用可利用可利用可
設立年月2017年年9月2012年4月2018年10月2017年5月2017年1月
ネット完結
口コミ評価
( 10/10 )

( 10/10 )

( 7/10 )

( 7/10 )

( 8/10 )
評判を見る評判・口コミ評判・口コミ評判・口コミ評判・口コミ評判・口コミ
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2社間ファクタリングは、審査・入金までのスピードが早いという特徴があります。

しかし、必要書類が多かったり、審査落ちしてしまうと、現金化するまでに時間がかかってしまいます。

ファクタリングは相見積もりが可能ですので、上記をご参考に、2~3社のファクタリングサービスに申請することを強く推奨します。

見積もりなら無料ですから、審査後、より条件の良いファクタリング会社を使うとお得ですよ。

この記事の監修者

上場会社で経理部長として決算財務全般・資金調達を行っていました。
現在は経理支援会社を運営しています。

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