簿記2級を取ると年収は576万円になる!【職種別リサーチ結果報告】
公認会計士・税理士の藤沼です。
アカウントエージェント株式会社の調査によると、日商簿記2級を使って転職した際の「年収」は576万円です。
職種別の内訳は、以下の通りです。
| 職種 | 平均年収 | 求人数 |
|---|---|---|
| 経理 | 606 万円 | 1,123 件 |
| 会計事務所 | 532 万円 | 1,006 件 |
| コンサル | 570 万円 | 122 件 |
| 経営企画 | 787 万円 | 36 件 |
| 内部監査 | 603 万円 | 6 件 |
| 監査法人 | 718 万円 | 26 件 |
| (全体) | 576 万円 | 2,319 件 |
ただし、上記の年収はあくまで職種別の単純平均であり、「実務経験の有無」や「地域」によっても年収は異なります。
そこで本記事では、日商簿記2級を使って転職した際の「職種別」「地域別」「経験別」の年収データを紹介します。
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簿記2級の平均年収を職種別にリサーチした結果
簿記2級を使って転職した際の職種別平均年収は、以下の通りです。
| 職種 | 平均年収 | 求人数 | (参考)※ | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 経理 | 606 万円 | 1,123 件 | 486 万円 | 725 万円 |
| 会計事務所 | 532 万円 | 1,006 件 | 386 万円 | 678 万円 |
| コンサル | 570 万円 | 122 件 | 432 万円 | 707 万円 |
| 経営企画 | 787 万円 | 36 件 | 609 万円 | 965 万円 |
| 内部監査 | 603 万円 | 6 件 | 502 万円 | 705 万円 |
| 監査法人 | 718 万円 | 26 件 | 432 万円 | 1,003 万円 |
| (全体) | 576 万円 | 2,319 件 | 441 万円 | 710 万円 |
※ 求人データは「〇〇万円~〇〇万円」のように下限・上限として表示されるため、参考値として下限値の平均・上限値の平均データも併記しています。(以下同様)
簿記2級を活かせる仕事は全6種ありますが、求人の多くは「経理」「会計事務所」に集中しています。
以下、職種別に平均年収をさらに細かく分解して解説します。
簿記2級 × 経理|平均年収は606万円!残業が少なく福利厚生も整いやすい
| 地域 | 平均年収 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 東京 | 650 万円 | 619 件 | 519 万円 | 782 万円 |
| その他 | 551 万円 | 504 件 | 447 万円 | 656 万円 |
| (全体) | 606 万円 | 1,123 件 | 486 万円 | 725 万円 |
簿記2級 × 経理の平均年収は、606万円と高水準です。
日本の平均給与は4年連続で増加しており、直近のデータでは478万円(対前年比3.9%増)と統計開始以降で過去最高を記録しています。この傾向は、経理においても同様のようです。
給与所得者数は、5,137万人(対前年比1.2%増、60万人の増加)で、その平均給与は478万円(同3.9%増、180千円の増加)となっている。
引用:国税庁|令和6年分 民間給与実態統計調査
求人数も非常に多く、全職種の中で最も簿記2級取得者への引き合いが強い職種です。
また、東京都内とその他地域では年収に約100万円もの開きがあります。これは、東京都内に大企業が集中しており、その影響が給与水準にも反映されているものと考えられます。
経理は福利厚生なども充実しやすく、単純な年収には反映されない金銭的メリットが多いため、会計業界では1番人気の職種です。
ただし後述しますが、この経理求人の大半が「実務経験」を求める求人であり、未経験者による転職難易度は高めです。
未経験で経理に採用された人の共通点については、以下の記事で詳しく説明しています。
簿記2級 × 会計事務所|平均年収は532万円!全国的に給与水準が安定
| 地域 | 平均年収 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 東京 | 570 万円 | 360 件 | 414 万円 | 726 万円 |
| その他 | 511 万円 | 646 件 | 371 万円 | 651 万円 |
| (全体) | 532 万円 | 1,006 件 | 386 万円 | 678 万円 |
簿記2級 × 会計事務所の平均年収は、532万円です。
会計事務所の年収は、先述の「経理」に比べると控えめですが、それでも地域問わず全国で平均500万円を超えます。
更に、簿記2級を使って会計事務所に転職し、働きながら税理士科目の取得を目指すことで、どんどん年収を上げていくことが可能です。
1点注意すべきポイントとしては、会計事務所の中にはいわゆる「ブラックな会計事務所」が存在することです。
ブラックな会計事務所では、「残業代を払わない」「休日出勤が強要される」など、普通の会社では起こりえないトラブルが発生します。(もちろん、そういった事務所は多くありませんが…。)
ブラックな事務所の見分け方については、以下の記事で筆者の経験談と共にまとめています。
簿記2級 × コンサル|平均年収は570万円!バリバリ働きたい若手向け
| 地域 | 平均年収 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 東京 | 547 万円 | 46 件 | 429 万円 | 664 万円 |
| その他 | 584 万円 | 76 件 | 434 万円 | 735 万円 |
| (全体) | 570 万円 | 122 件 | 432 万円 | 707 万円 |
簿記2級 × コンサルの平均年収は、570万円です。
いわゆる会計系のコンサル職ですが、その多くは「残業代で稼ぐ」ことになります。つまり、激務です。
ただし、コンサル業務を通じて経理・会計事務所では得にくい「分析力」「提案力」といった専門スキルが身につくため、若いうちにコンサルで経験を積み、その後より働きやすい環境へキャリアチェンジするという選択肢もあります。
なお、簿記2級 × コンサルに関しては、その他地域(584万円)が東京(547万円)を上回っているのが特徴的です。
地方では会計系コンサルの人材が不足しやすく、良い条件の求人が出やすいことが背景にあると考えられます。
簿記2級 × 経営企画|平均年収は787万円!関連する経験がほぼ必須
| 地域 | 平均年収 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 東京 | 813 万円 | 30 件 | 626 万円 | 1,000 万円 |
| その他 | 657 万円 | 6 件 | 525 万円 | 788 万円 |
| (全体) | 787 万円 | 36 件 | 609 万円 | 965 万円 |
簿記2級 × 経営企画の平均年収は、787万円です。
年収水準が非常に高い経営企画ですが、経営企画系の実務経験がほぼ必須で求められます。
というのも、経営企画では簿記2級などの会計知識を活かせるシチュエーションが少なく、ビジネスに関する総合的なスキル・経験が必要になるからです。
そのため、「簿記2級を使って経営企画に転職した」という事例は滅多に見かけません。
あくまで参考値としてご確認ください。
簿記2級 × 内部監査|平均年収は603万円!ファーストキャリアには不向き
| 地域 | 平均年収 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 東京 | 634 万円 | 5 件 | 522 万円 | 746 万円 |
| その他 | 450 万円 | 1 件 | 400 万円 | 500 万円 |
| (全体) | 603 万円 | 6 件 | 502 万円 | 705 万円 |
簿記2級 × 内部監査の平均年収は、603万円です。
ただし、内部監査の求人数は東京5件・その他1件と非常に少なく、平均年収の振れ幅も大きいのが実情です。求人数が限られているため、上記の年収はあくまで参考値としてご確認ください。
また、内部監査は経理や会計監査の実務経験を積んだうえで、内部統制やリスク管理といった専門性を武器にキャリアを広げる職種です。
簿記2級 × 監査法人|平均年収は718万円!実は穴場でオススメ
| 地域 | 平均年収 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 下限平均 | 上限平均 | |||
| 東京 | 716 万円 | 25 件 | 429 万円 | 1,003 万円 |
| その他 | 750 万円 | 1 件 | 500 万円 | 1,000 万円 |
| (全体) | 718 万円 | 26 件 | 432 万円 | 1,003 万円 |
簿記2級 × 監査法人の平均年収は、718万円です。
一言に「監査法人」と言っても、業務内容や部署は求人によって異なるので注意が必要です。
いずれも、働き方が全く異なります。
監査法人のアドバイザリー部門で働く場合の年収水準が最も高いですが、非常に激務です。コンサルと同様、残業代で稼ぐようなイメージです。
筆者のオススメは、「監査アシスタント」です。監査アシスタントとは、監査法人内で公認会計士のサポートをする業務であり、年収水準が高いものの認知度が低く穴場のポジションです。
監査アシスタントの仕事について、詳しくは以下の記事内で解説しています。
簿記2級 × 実務経験なしで転職したときの平均年収は514万円
実務経験なしで簿記2級を使って転職したときの平均年収は、514万円です。
職種別の内訳は、以下の通りです。
簿記2級取得者が「実務経験なし」で転職した際の平均年収
| 職種 | 未経験者 | 求人数 | (参考) | |
|---|---|---|---|---|
| 実務経験者 | 全体 | |||
| 経理 | 461 万円 | 56 件 | 613 万円 | 606 万円 |
| 会計事務所 | 500 万円 | 241 件 | 542 万円 | 532 万円 |
| コンサル | 557 万円 | 41 件 | 577 万円 | 570 万円 |
| 経営企画 | 551 万円 | 4 件 | 817 万円 | 787 万円 |
| 内部監査 | – | – | 603 万円 | 603 万円 |
| 監査法人 | 843 万円 | 13 件 | 592 万円 | 718 万円 |
| (全体) | 514 万円 | 355 件 | 587 万円 | 576 万円 |
注目すべきポイントは、「経理」と「会計事務所」の年収です。
一般的に、会計事務所の平均年収は経理よりも低いです。しかし、「未経験者」になるとこれが逆転しています。
実は、この現象の背景には会計事務所業界の深刻な人手不足があります。
このため、簿記2級 × 実務経験なしで転職をする場合、会計事務所は非常にオススメできる職種です。
簿記2級 × 実務経験なしでの転職について、詳しくは以下の記事で解説しています。
簿記2級の「資格手当」の相場は月額2000円~5000円
簿記2級の資格手当の相場は、月額2,000円~5,000円です。(情報源:筆者周辺の経理・会計事務所職員(または代表)へのアンケート調査結果)
年収に換算すると、2.4万円~6万円ほどです。
しかし、簿記2級は非常に汎用性の高い資格であり、ご自身のキャリアを広げるという点ではとても有用な資格です。
もし社内で簿記2級の取得を推奨するような制度がある場合には、チャンスと捉え、積極的に合格を目指すことをオススメします。
高卒で簿記2級を取ったら年収はいくらになる?

厚生労働省の調査によれば、高卒者の初任給は大卒者の初任給に比べて約55,000円低くなっています。
そのため、上記の年収から66万円(=55,000円×12ヶ月)低く見積もった数値が、高卒の方の年収であると推定されます。
以上を踏まえると、高卒の方(簿記2級取得者)の職種別年収は以下のようになります。
高卒(簿記2級取得者)の職種別年収
| 職種 | 未経験 | 実務経験あり |
|---|---|---|
| 経理 | 395 万円 | 547 万円 |
| 会計事務所 | 434 万円 | 476 万円 |
| コンサル | 491 万円 | 511 万円 |
| 経営企画 | 485 万円 | 751 万円 |
| 内部監査 | – | 537 万円 |
| 監査法人 | 777 万円 | 526 万円 |
| (全体) | 448 万円 | 521 万円 |
未経験者であっても、概ね400万円以上の年収は実現可能です。
また、会計・税務業界では実務経験が高く評価されますから、その後経験を積んだ上で転職することで、年収を大きく上げることは可能です。
もちろん、学歴フィルター等もあり応募できる求人が少なくなるのは事実です。しかし、転職エージェントから定期的に求人を入手していれば、応募できる求人はすぐに見つかります。
【参考】簿記2級と簿記1級の平均年収を比較した結果
簿記2級と簿記1級の平均年収を、職種別に比較しました。
| 職種 | 簿記1級 | 簿記2級 | 差分(1級 – 2級) | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 平均年収 | 求人数 | 平均年収 | 求人数 | 平均年収 | 求人数 | |
| 経理 | 646 万円 | 721 件 | 606 万円 | 1,123 件 | + 40 万円 | – 402 件 |
| 会計事務所 | 543 万円 | 554 件 | 532 万円 | 1,006 件 | + 11 万円 | – 452 件 |
| コンサル | 680 万円 | 86 件 | 570 万円 | 122 件 | + 110 万円 | – 36 件 |
| 経営企画 | 829 万円 | 23 件 | 787 万円 | 36 件 | + 42 万円 | – 13 件 |
| 内部監査 | 637 万円 | 6 件 | 603 万円 | 6 件 | + 34 万円 | 0 件 |
| 監査法人 | 773 万円 | 20 件 | 718 万円 | 26 件 | + 55 万円 | – 6 件 |
| (全体) | 612 万円 | 1,410 件 | 576 万円 | 2,319 件 | + 36 万円 | – 909 件 |
「会計事務所」では、企業会計よりも税法の知識が求められるため、年収の増加幅は約11万円と微増です。
「経理」などでは企業会計の知識を活かせるため、全体として年収は40万円以上増加します。
簿記1級になると求人数は減り、むしろ需要が小さいことが分かります。
確かに簿記1級で年収は上がるものの、その増加幅は(難易度に比べると)小さく、かつ求人を見つけるのが難しくなるという現状があります。
簿記1級の年収は実務経験の有無にも大きく左右されますので、詳細は以下の記事にて解説しています。
簿記2級で年収600万円を目指すのは意外と簡単
簿記2級資格があれば、年収600万を達成するのは比較的容易です。
先述の通り、経理の平均年収がちょうど600万円程度だからです。
もちろん、未経験でいきなりこの水準を達成するのは難しいため、段階を踏む必要があります。
年収600万円を目指すプランには、大きく以下の3つのパターンがあります。
| プラン | 説明 |
|---|---|
| 経理→経理 | 経理(年収461万円)で3年間働き、その実務経験をもって他社経理(年収613万円)へ転職 |
| 会計事務所→会計事務所 | 会計事務所(年収500万円)で3年間働き、その実務経験をもって会計事務所(年収532万円)へ転職し、4.4%(※)の昇給率で昇給しながら3年間働く(年収605万円) |
| 会計事務所→経理 | 会計事務所(年収500万円)で3年間働き、その実務経験をもって経理(年収613万円)に転職 |
会計事務所→会計事務所のプランでは、年収600万円達成までに6年の期間を要しますが、最も達成可能性の高いプランです。
なぜなら、未経験者でも採用している求人が多いからです。いきなり経理に転職するプランもありますが、人気職種のため他にアピールのできる経歴やスキルがなければ難しいです。
なお、上記以外のプランとしては「税理士を目指す」というのもオススメです。
年収が上がるのは勿論のこと、士業としてのキャリアが開けるのは他の資格にない魅力です。
まずは会計事務所で働きながら年収を上げつつ、実務に役立つ税理士試験科目を取得していくと、今まで見えなかった選択肢が見えてくるはずです。
【比較表】簿記2級保有者に強い!おすすめの転職エージェント
簿記2級保有者に強い転職エージェント5社を、以下にまとめました。
| レックスアドバイザーズ | ヒュープロ | MS-Japan | 人材ドラフト | ジャスネットキャリア | |
|---|---|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ||||
| 総合評価 ※1 | 4.50 / 5.00 | 4.39 / 5.00 | 4.21 / 5.00 | 3.62 / 5.00 | 3.92 / 5.00 |
| 求人数 ※2 | 4,000 件~ | 6,400 件~ | 4,000 件~ | 2,100 件~ | 2,000 件~ |
| 得意領域 | 会計事務所/税理士 | 会計事務所/経理 | 管理部門 | 会計系 | 士業系全般 |
| 強み | 利用者満足度が高い | 求人数No.1 | 業界の老舗 | – | – |
| サービス開始 | 2004年 | 2016年 | 1995年 | 2001年 | 1998年 |
| 利用対象者 | 20~50代 | 20~50代 | 30~40代 | 20~50代 | 20~50代 |
| 対象エリア | 全国 | 全国 | 関東/関西/東海 | 全国 | 全国 |
| 料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 評判/口コミ | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る | 評判を見る |
| 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
- 総合評価の算出方法:コンテンツ制作ポリシー「転職エージェントの評価基準」に基づき算出しています。
- 求人数の集計対象:各社の経理・会計事務所・監査法人・コンサルの求人数を集計しています。 (2026年10月1日時点)
会計・税務の分野で転職する場合、求人数の多いヒュープロ・利用者満足度の高いレックスアドバイザーズの2社がおすすめです。
この2社は、会計事務所・経理への交渉力が強く、年収交渉によって更に年収をUPさせることも可能です。
上記比較表をご参考に、ぜひご自身に合った転職エージェントを使ってください。








