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簿記2級を取ると年収は576万円になる!【職種別リサーチ結果報告】

公認会計士・税理士の藤沼です。

アカウントエージェント株式会社の調査によると、日商簿記2級を使って転職した際の「年収」は576万円です。

職種別の内訳は、以下の通りです。

職種平均年収求人数
経理606 万円1,123 件
会計事務所532 万円1,006 件
コンサル570 万円122 件
経営企画787 万円36 件
内部監査603 万円6 件
監査法人718 万円26 件
(全体)576 万円2,319 件
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ただし、上記の年収はあくまで職種別の単純平均であり、「実務経験の有無」や「地域」によっても年収は異なります。

そこで本記事では、日商簿記2級を使って転職した際の「職種別」「地域別」「経験別」の年収データを紹介します。

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この記事の執筆者
藤沼 寛夫

公認会計士・税理士

藤沼 寛夫›

藤沼会計事務所 所長
アカウントエージェント株式会社 代表取締役

2013年に公認会計士論文式試験に合格し、2014年にEY新日本有限責任監査法人に入所。上場会社・学校法人・上場準備会社の会計監査業務に従事し、2018年に東京共同会計事務所に転職。広くFASに関与し、2019年に藤沼会計事務所を独立開業。翌2020年にはアカウントエージェント株式会社を設立し、会計税務コンサルティング及び会計税務に関する転職支援サービスを提供している。

目次

簿記2級の平均年収を職種別にリサーチした結果

簿記2級を使って転職した際の職種別平均年収は、以下の通りです。

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職種平均年収求人数(参考)※
下限平均上限平均
経理606 万円1,123 件486 万円725 万円
会計事務所532 万円1,006 件386 万円678 万円
コンサル570 万円122 件432 万円707 万円
経営企画787 万円36 件609 万円965 万円
内部監査603 万円6 件502 万円705 万円
監査法人718 万円26 件432 万円1,003 万円
(全体)576 万円2,319 件441 万円710 万円
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簿記2級を活かせる仕事は全6種ありますが、求人の多くは「経理」「会計事務所」に集中しています。

以下、職種別に平均年収をさらに細かく分解して解説します。

簿記2級 × 経理|平均年収は606万円!残業が少なく福利厚生も整いやすい

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地域平均年収求人数(参考)
下限平均上限平均
東京650 万円619 件519 万円782 万円
その他551 万円504 件447 万円656 万円
(全体)606 万円1,123 件486 万円725 万円
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簿記2級 × 経理の平均年収は、606万円と高水準です。

日本の平均給与は4年連続で増加しており、直近のデータでは478万円(対前年比3.9%増)と統計開始以降で過去最高を記録しています。この傾向は、経理においても同様のようです。

給与所得者数は、5,137万人(対前年比1.2%増、60万人の増加)で、その平均給与は478万円(同3.9%増、180千円の増加)となっている。

引用:国税庁|令和6年分 民間給与実態統計調査

求人数も非常に多く、全職種の中で最も簿記2級取得者への引き合いが強い職種です。

また、東京都内とその他地域では年収に約100万円もの開きがあります。これは、東京都内に大企業が集中しており、その影響が給与水準にも反映されているものと考えられます。

経理は福利厚生なども充実しやすく、単純な年収には反映されない金銭的メリットが多いため、会計業界では1番人気の職種です。

ただし後述しますが、この経理求人の大半が「実務経験」を求める求人であり、未経験者による転職難易度は高めです。

未経験で経理に採用された人の共通点については、以下の記事で詳しく説明しています。

簿記2級 × 会計事務所|平均年収は532万円!全国的に給与水準が安定

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地域平均年収求人数(参考)
下限平均上限平均
東京570 万円360 件414 万円726 万円
その他511 万円646 件371 万円651 万円
(全体)532 万円1,006 件386 万円678 万円
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簿記2級 × 会計事務所の平均年収は、532万円です。

会計事務所の年収は、先述の「経理」に比べると控えめですが、それでも地域問わず全国で平均500万円を超えます。

会計業界全体に言えることですが、ここ数年で年収水準が大きく上がっています。

更に、簿記2級を使って会計事務所に転職し、働きながら税理士科目の取得を目指すことで、どんどん年収を上げていくことが可能です。

1点注意すべきポイントとしては、会計事務所の中にはいわゆる「ブラックな会計事務所」が存在することです。

ブラックな会計事務所では、「残業代を払わない」「休日出勤が強要される」など、普通の会社では起こりえないトラブルが発生します。(もちろん、そういった事務所は多くありませんが…。)

ブラックな事務所の見分け方については、以下の記事で筆者の経験談と共にまとめています。

簿記2級 × コンサル|平均年収は570万円!バリバリ働きたい若手向け

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地域平均年収求人数(参考)
下限平均上限平均
東京547 万円46 件429 万円664 万円
その他584 万円76 件434 万円735 万円
(全体)570 万円122 件432 万円707 万円
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簿記2級 × コンサルの平均年収は、570万円です。

いわゆる会計系のコンサル職ですが、その多くは「残業代で稼ぐ」ことになります。つまり、激務です。

コンサルはやりがいはあるものの、体力的な負担が大きくなるため、バリバリと働きたい若手向けの職種です。

ただし、コンサル業務を通じて経理・会計事務所では得にくい「分析力」「提案力」といった専門スキルが身につくため、若いうちにコンサルで経験を積み、その後より働きやすい環境へキャリアチェンジするという選択肢もあります。

なお、簿記2級 × コンサルに関しては、その他地域(584万円)が東京(547万円)を上回っているのが特徴的です。

地方では会計系コンサルの人材が不足しやすく、良い条件の求人が出やすいことが背景にあると考えられます。

簿記2級 × 経営企画|平均年収は787万円!関連する経験がほぼ必須

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地域平均年収求人数(参考)
下限平均上限平均
東京813 万円30 件626 万円1,000 万円
その他657 万円6 件525 万円788 万円
(全体)787 万円36 件609 万円965 万円
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簿記2級 × 経営企画の平均年収は、787万円です。

年収水準が非常に高い経営企画ですが、経営企画系の実務経験がほぼ必須で求められます。

というのも、経営企画では簿記2級などの会計知識を活かせるシチュエーションが少なく、ビジネスに関する総合的なスキル・経験が必要になるからです。

そのため、「簿記2級を使って経営企画に転職した」という事例は滅多に見かけません。

あくまで参考値としてご確認ください。

簿記2級 × 内部監査|平均年収は603万円!ファーストキャリアには不向き

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地域平均年収求人数(参考)
下限平均上限平均
東京634 万円5 件522 万円746 万円
その他450 万円1 件400 万円500 万円
(全体)603 万円6 件502 万円705 万円
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簿記2級 × 内部監査の平均年収は、603万円です。

ただし、内部監査の求人数は東京5件・その他1件と非常に少なく、平均年収の振れ幅も大きいのが実情です。求人数が限られているため、上記の年収はあくまで参考値としてご確認ください。

また、内部監査は経理や会計監査の実務経験を積んだうえで、内部統制やリスク管理といった専門性を武器にキャリアを広げる職種です。

簿記2級だけでいきなり内部監査へ転職するケースは極めて少ないため、まずは経理や会計事務所で実務経験を積んでからのキャリアチェンジを検討したほうが良いです。

簿記2級 × 監査法人|平均年収は718万円!実は穴場でオススメ

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地域平均年収求人数(参考)
下限平均上限平均
東京716 万円25 件429 万円1,003 万円
その他750 万円1 件500 万円1,000 万円
(全体)718 万円26 件432 万円1,003 万円
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簿記2級 × 監査法人の平均年収は、718万円です。

一言に「監査法人」と言っても、業務内容や部署は求人によって異なるので注意が必要です。

簿記2級で働ける監査法人のポジション

いずれも、働き方が全く異なります。

監査法人のアドバイザリー部門で働く場合の年収水準が最も高いですが、非常に激務です。コンサルと同様、残業代で稼ぐようなイメージです。

筆者のオススメは、「監査アシスタント」です。監査アシスタントとは、監査法人内で公認会計士のサポートをする業務であり、年収水準が高いものの認知度が低く穴場のポジションです。

筆者も監査法人時代に監査アシスタントと共に仕事をしていましたが、とても働きやすそうでした。

監査アシスタントの仕事について、詳しくは以下の記事内で解説しています。

簿記2級 × 実務経験なしで転職したときの平均年収は514万円

実務経験なしで簿記2級を使って転職したときの平均年収は、514万円です。

職種別の内訳は、以下の通りです。

簿記2級取得者が「実務経験なし」で転職した際の平均年収

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職種未経験者求人数(参考)
実務経験者全体
経理461 万円56 件613 万円606 万円
会計事務所500 万円241 件542 万円532 万円
コンサル557 万円41 件577 万円570 万円
経営企画551 万円4 件817 万円787 万円
内部監査––603 万円603 万円
監査法人843 万円13 件592 万円718 万円
(全体)514 万円355 件587 万円576 万円
ヒュープロの公開求人を弊社で独自に集計

注目すべきポイントは、「経理」と「会計事務所」の年収です。

一般的に、会計事務所の平均年収は経理よりも低いです。しかし、「未経験者」になるとこれが逆転しています。

実は、この現象の背景には会計事務所業界の深刻な人手不足があります。

筆者の会計事務所もそうですが、人手は足りないものの、どれだけ人員を募集しても「実務経験のある方」が来ないのです。つまり、経験の有無で選んでいる場合ではなくなっているのです。

このため、簿記2級 × 実務経験なしで転職をする場合、会計事務所は非常にオススメできる職種です。

簿記2級 × 実務経験なしでの転職について、詳しくは以下の記事で解説しています。

簿記2級の「資格手当」の相場は月額2000円~5000円

簿記2級の資格手当の相場は、月額2,000円~5,000円です。(情報源:筆者周辺の経理・会計事務所職員(または代表)へのアンケート調査結果)

年収に換算すると、2.4万円~6万円ほどです。

近年では資格手当を支給せず、そもそも取得を義務付ける企業も増えているため、簿記2級に対する資格手当はあまり期待できません。

しかし、簿記2級は非常に汎用性の高い資格であり、ご自身のキャリアを広げるという点ではとても有用な資格です。

もし社内で簿記2級の取得を推奨するような制度がある場合には、チャンスと捉え、積極的に合格を目指すことをオススメします。

高卒で簿記2級を取ったら年収はいくらになる?

厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査(10)新規学卒者の学歴別にみた賃金
出典:厚生労働省|令和7年賃金構造基本統計調査(10)新規学卒者の学歴別にみた賃金

厚生労働省の調査によれば、高卒者の初任給は大卒者の初任給に比べて約55,000円低くなっています。

そのため、上記の年収から66万円(=55,000円×12ヶ月)低く見積もった数値が、高卒の方の年収であると推定されます。

以上を踏まえると、高卒の方(簿記2級取得者)の職種別年収は以下のようになります。

高卒(簿記2級取得者)の職種別年収

職種未経験実務経験あり
経理395 万円547 万円
会計事務所434 万円476 万円
コンサル491 万円511 万円
経営企画485 万円751 万円
内部監査–537 万円
監査法人777 万円526 万円
(全体)448 万円521 万円
ヒュープロの公開求人を弊社で独自に集計

未経験者であっても、概ね400万円以上の年収は実現可能です。

また、会計・税務業界では実務経験が高く評価されますから、その後経験を積んだ上で転職することで、年収を大きく上げることは可能です。

もちろん、学歴フィルター等もあり応募できる求人が少なくなるのは事実です。しかし、転職エージェントから定期的に求人を入手していれば、応募できる求人はすぐに見つかります。

【参考】簿記2級と簿記1級の平均年収を比較した結果

簿記2級と簿記1級の平均年収を、職種別に比較しました。

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職種簿記1級簿記2級差分(1級 – 2級)
平均年収求人数平均年収求人数平均年収求人数
経理646 万円721 件606 万円1,123 件+ 40 万円– 402 件
会計事務所543 万円554 件532 万円1,006 件+ 11 万円– 452 件
コンサル680 万円86 件570 万円122 件+ 110 万円– 36 件
経営企画829 万円23 件787 万円36 件+ 42 万円– 13 件
内部監査637 万円6 件603 万円6 件+ 34 万円0 件
監査法人773 万円20 件718 万円26 件+ 55 万円– 6 件
(全体)612 万円1,410 件576 万円2,319 件+ 36 万円– 909 件
ヒュープロの公開求人を弊社で独自に集計

「会計事務所」では、企業会計よりも税法の知識が求められるため、年収の増加幅は約11万円と微増です。

「経理」などでは企業会計の知識を活かせるため、全体として年収は40万円以上増加します。

簿記1級になると求人数は減り、むしろ需要が小さいことが分かります。

これこそが「簿記1級はオーバースペックだ」と言われる理由です。

確かに簿記1級で年収は上がるものの、その増加幅は(難易度に比べると)小さく、かつ求人を見つけるのが難しくなるという現状があります。

簿記1級の年収は実務経験の有無にも大きく左右されますので、詳細は以下の記事にて解説しています。

簿記2級で年収600万円を目指すのは意外と簡単

簿記2級資格があれば、年収600万を達成するのは比較的容易です。

先述の通り、経理の平均年収がちょうど600万円程度だからです。

もちろん、未経験でいきなりこの水準を達成するのは難しいため、段階を踏む必要があります。

年収600万円を目指すプランには、大きく以下の3つのパターンがあります。

プラン説明
経理→経理経理(年収461万円)で3年間働き、その実務経験をもって他社経理(年収613万円)へ転職
会計事務所→会計事務所会計事務所(年収500万円)で3年間働き、その実務経験をもって会計事務所(年収532万円)へ転職し、4.4%(※)の昇給率で昇給しながら3年間働く(年収605万円)
会計事務所→経理会計事務所(年収500万円)で3年間働き、その実務経験をもって経理(年収613万円)に転職
※ 昇給率4.4%の根拠:厚生労働省|賃金の改定額及び改定率(2025年中に実施された賃金の改定率)

会計事務所→会計事務所のプランでは、年収600万円達成までに6年の期間を要しますが、最も達成可能性の高いプランです。

なぜなら、未経験者でも採用している求人が多いからです。いきなり経理に転職するプランもありますが、人気職種のため他にアピールのできる経歴やスキルがなければ難しいです。

また、会計事務所から経理に転職するプランも要注意。会計事務所での実務経験を「経理の実務経験」と同様に評価してくれる経理部門は少ないため、経験を積んでも転職・就職できないリスクがあります。

なお、上記以外のプランとしては「税理士を目指す」というのもオススメです。

年収が上がるのは勿論のこと、士業としてのキャリアが開けるのは他の資格にない魅力です。

まずは会計事務所で働きながら年収を上げつつ、実務に役立つ税理士試験科目を取得していくと、今まで見えなかった選択肢が見えてくるはずです。

【比較表】簿記2級保有者に強い!おすすめの転職エージェント

簿記2級保有者に強い転職エージェント5社を、以下にまとめました。

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レックスアドバイザーズヒュープロMS-Japan人材ドラフトジャスネットキャリア
レックスアドバイザーズヒュープロMS-Japan人材ドラフトジャスネットキャリア
総合評価 ※1
4.50 / 5.00

4.39 / 5.00

4.21 / 5.00

3.62 / 5.00

3.92 / 5.00
求人数 ※24,000 件~6,400 件~4,000 件~2,100 件~2,000 件~
得意領域会計事務所/税理士会計事務所/経理管理部門会計系士業系全般
強み利用者満足度が高い求人数No.1業界の老舗––
サービス開始2004年2016年1995年2001年1998年
利用対象者20~50代20~50代30~40代20~50代20~50代
対象エリア全国全国関東/関西/東海全国全国
料金無料無料無料無料無料
評判/口コミ評判を見る 評判を見る 評判を見る 評判を見る 評判を見る
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上記比較表をご参考に、ぜひご自身に合った転職エージェントを使ってください。

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