MS-Japanの利用を断られた!拒否理由と解決策を紹介します。

MS-Japanの利用を断られた!拒否理由と解決策を紹介します。

公認会計士・税理士の藤沼です。

私自身、転職活動でMS-Japanを利用しましたが、中には「利用を断られた」という方も多くいるようです。

そこで今回は、MS-Japanの利用を断られた理由(8パターン)と、その解決策を提示します。

特に、会計税務・人事業界への転職を考えている方には、きっと参考になるはずです。

この記事を書いた人

1986年生まれ(38歳)
公認会計士税理士

2014年 EY新日本監査法人 入社
2018年 中堅コンサル事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント株式会社 代表


目次

MS-Japanの利用を断られた理由【8選】

MS-Japanを断られた理由として、次の8パターンがあります。

※ 上記各項目をタップすると、各見出しにジャンプします。

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それぞれ、理由と対応策を解説します。

職歴がない

基本的に、MS-Japanは職歴のない方でも利用することができます。

ただし、希望する業界・職種などの条件によっては、そもそも求人がないケースがあります。

この場合の解決策は、2つあります。

解決策は2つ
  1. 希望条件を変える
  2. 希望する職種に強い転職エージェントを利用する

1つ目は、希望条件を変えるという選択です。

これは手っ取り早い反面、条件に妥協することになります。

2つ目は、その希望する職種に強い転職エージェントを利用するという解決策です。

MS-Japanは「管理部門全般に強い」というブランディングをしていますが、全方向に全て強いわけではありません。

職種別に見てみると、たとえば経理に強い転職エージェント会計事務所に強い転職エージェントなどは他にも沢山あります。

希望の職種が定まっている方は、更にその職種に特化した転職エージェントを使ったほうが、求人数も多いため希望通りの求人が見つかる可能性が高いでしょう。

未経験業種への転職を希望した

MS-Japanには、未経験者向けの求人も用意されています。

下記画像は、MS-Japanの求人検索システムにおける「こだわりで探す」メニューです。

未経験OKの求人

未経験者OKの求人があることが分かります。

しかし求人数は少なく、たとえば経理全体の求人数が2,373件であったのに対し、未経験OKの経理の求人数は211件と、全体の10%未満でした。

そのため、条件等によっては未経験者が利用するのは難しく、これが原因でMS-Japanから利用を断られた可能性があります。

代替的手段としては、2つあります。

代替的手段は2つ
  1. 似た業種で実務経験を積んでから、3年後に転職する
  2. その職種に強い転職エージェントを使う

1つ目は、(少し時間を要しますが)に他業種にまず転職をし、3年程度の実務経験を積んだ後、希望する職種へ転職(ジョブチェンジ)するという方法です。

最も一般的なケースとしては、経理志望の方が会計事務所に転職し、その3年後に経理職へジョブチェンジするケースです。

会計事務所と経理の仕事は異なりますが、似た部分が非常に多く、経理への転職時に「実務経験」として認められるケースがよくあるのです。

2つ目は、その職種に強いエージェントに切り替える、という方法です。こちらはすぐに実践可能です。

MS-Japanは「管理部門」の求人を幅広くそろえているものの、職種ごとに見ると、そこまで求人数は多くありません。

そのため、(既に希望の職種が決まっているのであれば)当該職種に強い転職エージェントを利用するのがベストです。

各職種に特化した転職エージェントでは、「未経験者向け」の求人もより多く扱っています。

40代以上である

MS-Japanでは、原則として利用者に年齢制限を設けていません。

これは、MS-Japan公式ページにも記載されています。(下記のとおり)

Q.サービスを利用するにあたり、年齢制限はありますか?

A.年齢制限はございません。
しかし、ご年齢やご経歴、ご志向等により求人のご紹介にお時間がかかる場合や、ご紹介が難しい場合もございますので、ご了承頂ければと思います。

(引用:MS-Japan「人材紹介会社について詳しくしりたい」より)

ただし、これはあくまで建前でしかありません。

というのも、そもそも我が国では雇用対策法により、求職者の募集・採用において年齢制限を設けることを禁止しているからです。

つまり、公には求職者の年齢に制限を課すことはできないものの、実態としては若い方の利用を積極的にサポートする傾向にあるのです。

また、この理由の1つに「そもそもMS-Japanは求人数がそこまで多くない」という理由があります。

すでに希望する職種が決まっているのであれば、その職種に強い転職エージェントを利用したほうが、求人数も多いため断られる可能性も低いでしょう。

地方での転職を希望している

MS-Japanで取り扱っている求人は、その大半が「東京都」「大阪府」「愛知県」「神奈川県」の4都市に集中しています。

具体的には、MS-Japanが保有している「経理・財務」の地域別求人数は、下記のとおりです。

MS-Japanが保有する「経理・財務」の求人数(地域別)

MS-Japanが保有する「経理・財務」の求人数(地域別)
都道府県求人数求人数割合
東京都1,548件65.2%
大阪府255件10.7%
愛知県188件7.9%
神奈川県115件4.8%
京都府52件2.2%
兵庫県52件2.2%
埼玉県21件0.9%
静岡県16件0.7%
岐阜県15件0.6%
千葉県12件0.5%
三重県11件0.5%
福岡県10件0.4%
その他78件3.3%
(合計)2,373件100%
(MS-Japan求人検索システムより抽出・集計した。)

(2024年4月1日現在のデータ)

上記のとおり、MS-Japanの保有する経理・財務の求人のうち、約90%が「東京都」「大阪府」「愛知県」「神奈川県」の4都市における求人です。

つまり、上記の都心部以外の地方で転職活動を行う場合、MS-Japanでの登録を断られるケースがあります。

元々、MS-Japanは都心部に強い転職エージェントとして有名でした。

そのため、地方での転職活動をされる方は、地方にも強い転職エージェントを活用すると良いでしょう。

転職回数が多い

転職回数が4回以上あると、MS-Japanの利用を断られるケースがあります。

ただし、これはMS-Japanの営業力の低さの裏返しでもあると言えます。

たとえば、私の知人には会計・税務業界で6回転職をしている人物がいます。

彼も普通に転職エージェントを使って転職しており、単純に「転職回数が多い」ということだけで利用を断ってしまうのは、営業力の低さを自ら示しているようにも感じます。

特に、会計・税務業界では転職は多くなる傾向にあり、5回転職されている方も少なくありません。

転職回数が多い方は、希望する職種に強い転職エージェントを利用することで解決できるはずです。

転職の意識が低いと判断された

MS-Japanは、求職者を転職成功させることで利益を得る「転職エージェント」です。

そのため、「今は転職するつもりがない」と断言してしまうと、利用を断られてしまうケースがあります。

転職の意識が低いと判断されてしまうと、「やっぱり転職したいです」とは中々言い出すことができません。

そのため、この場合にも他社転職エージェントを利用するのが早いでしょう。

パート・アルバイトを希望した

MS-Japanは、そもそもアルバイト・パート求人を保有していません。(ゼロではないものの、ほぼ正社員案件のみに特化しています。)

そのため、パート・アルバイト求人を求めた際、MS-Japanの利用を断られるケースがあります。

アルバイト・パートの求人を探している方は、各分野に強い求人サイトや、アルバイト求人を扱っている転職エージェントを利用しましょう。

たとえば、ヒュープロは会計事務所・経理の求人数がNo.1であり、且つアルバイト・パート求人も多く保有しています。

そのため、MS-Japanを断られたからと言って、さほど落胆する必要はないでしょう。

人材派遣を希望した

MS-Japanは人材派遣会社ではありません。(参照:労働者派遣事業-許可・届出事業所の検索

そのため、人材派遣の求人を求めた場合、MS-Japanの利用を断られるでしょう。

人材派遣を希望する方は、人材派遣専門のサイトを利用しましょう。

なお、「会計・税務系での人材派遣」として最も有名なのは、ジャスネットスタッフです。

【職種別】MS-Japanに代わるおすすめの転職エージェント

MS-Japanは「管理部門」に強い転職エージェントですが、「職種別」に見れば、もっと良いエージェントは存在します。

ここでは、各職種に強い転職エージェントを比較形式で紹介します。

「経理」に強い転職エージェント

「経理」に強い転職エージェントは、MS-Japan以外にもあります。

経理に強い転職エージェント【TOP3】

ヒュープロMS-JapanREX
求人数約 2,000 件約 2,500 件約 1,000 件
対象年代20代~50代20代~50代20代~30代
対応エリア東京都内全国全国
設立2015年1990年2002年
資本金2億2740万円5億8600万円6000万円
得意領域・会計事務所
・経理   
・経理  
・人事  
・内部監査
・公認会計士
・税理士  
総合評価
評判口コミ評判をみる評判をみる評判をみる
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
経理に強い!おすすめの転職エージェント【比較20社】より)

管理部門に特化したMS-Japanは、経理の求人数が全エージェント中No.1です。

しかし、ヒュープロの求人数も非常に多く、また東京都の求人に限ってはヒュープロの方が求人数は多いです。

そのため、MS-Japanを断られた方は、ヒュープロを利用すべきでしょう。

なお、レックスアドバイザーズも求人数は多いですが、会計士・税理士向けのエージェントですので断られてしまう可能性があります。

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「会計事務所」に強い転職エージェント

「会計事務所」に強い転職エージェントは、MS-Japan以外にもあります。

会計事務所に強い転職エージェント【TOP5】

スクロールできます
ヒュープロMS-Japan人材ドラフトジャスネット
キャリア
マイナビ税理士
求人数約 5,500 件約 1,300 件約 1,000 件約 800 件約 600 件
対象年代20代~50代20代~50代20代~50代20代~30代20代~30代
設立2015年1990年2000年1996年1973年
資本金2億2740万円5億8600万円3400万円3800万円21億210万円
得意領域・会計事務所
・経理   
・経理  
・人事  
・内部監査
会計事務所士業全般税理士
特徴求人数No.1管理部門に強いややマイナー士業向け税理士向け
総合評価
評判・口コミ評判をみる評判をみる評判をみる評判をみる評判をみる
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
会計事務所に強い!転職エージェント【比較20社】より)

(2024年4月1日現在のデータ)

上記のとおりですが、会計事務所への転職ならむしろヒュープロのほうがオススメです。

なぜなら、ヒュープロは会計事務所に特化しており、会計事務所の求人数が全エージェント中No.1だからです。

そのため、MS-Japanを断られた方は、ヒュープロを利用すべきです。

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「人事」に強い転職エージェント

「人事」に強い転職エージェントは、MS-Japan以外にもあります。

人事部に強い転職エージェント【TOP3】

リクルート
エージェント
JAC
リクルートメント
MS-Japan
 
求人数約 4,000 件約 500 件約 1,500 件
対象年代20代~50代20代~50代20代~50代
対応エリア全国全国全国
設立1977年1988年1990年
資本金400億3800万円6億1900万円5億8600万円
得意領域全般ハイクラス・経理  
・人事  
・内部監査
総合評価
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

人事の求人については、リクルートエージェントが求人数No.1でした。

また、次点としてはJACリクルートメントがおすすめです。ハイクラス向けですが、高年収帯の求人が非常に多い傾向にありました。

MS-Japanを断られた場合によくある疑問

その他、MS-Japanを断られた場合によくある疑問をまとめてみました。


dodaはどうでしょうか?

私の経験則もありますが、Dodaは絶対に辞めておいた方が良いです。

特に職種にこだわりがないのであれば良いかもしれませんが、「経理」「会計事務所」など、専門性の高い職種を考えている方は、Dodaだけは辞めたほうが良いです。

私自身、公認会計士として転職活動をした際にDodaを利用しましたが、正直酷いものでした。

具体的には、専門用語を並べるだけで業界を理解していないとハッキリ分かったからです。

もちろん、偶然その担当者の質が悪かったのかもしれませんが、私の周りでもほとんど良い評判を聞きません。

あまり言うとクレームが来そうなので書けませんが、このブログを読んでくれている方には察して頂ければと思います。

「キャリアスタート」の評判はどうですか?

「キャリアスタート」は、キャリアスタート株式会社が運営する既卒・第二新卒者向けの転職支援サービスです。

信頼できる情報ソースとして「Googleビジネスプロフィール」の口コミを参照したところ、寄せられる評判は一見すると良いものが多いように見えました。

しかし、よく見ると高評価コメントの中にはレビュー1件のみのものが複数あり、また文章構成が非常によく似ているため、業者アカウントによるレビューである可能性を捨てきれませんでした。(下記参照)

「キャリアスタート」のGoogle口コミ
(Googleビジネスプロフィールより転載)
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MS-Japanの組織情報

運営会社株式会社MS-Japan
設立年月日1990年4月26日
資本金586百万円
本社〒102-0071
東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム4F
代表取締役社長有本 隆浩
会社区分東京証券取引所プライム市場上場
分類転職エージェント
求人数多い
強み管理部門(特に会計・税務系に強い)
利用料金無料
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