「会計事務所はやめたほうがいい」と言われる5つの理由【やばい事務所の特徴も紹介】

税理士所長の藤沼です。
残念なことに、「会計事務所はやめたほうがいい」という声を耳にすることがあります。
う~ん…確かにある意味では理解できる。
というのも、次のような理由で「会計事務所を辞めたい」という人が散見されるんですよね。
- 所長・上司・お局様によるいじめ(人間関係)
- 事務所の雰囲気が悪かった(環境)
- 精神的ストレスを感じる(心理的ストレス)
- 激務で体力的にきつい(体力的な負荷)
- 給料が上がらない(報酬への不満)
会計事務所は閉鎖的な組織であり、所長の権限が強くなりやすい、という特徴があるため、上記のような不満を感じやすいです。
しかし、それでも私は会計事務所をおすすめできます。
なぜなら、きちんと会計事務所を選べば、とても働きやすい環境が見つかるからです。
そこで本記事では、「会計事務所はやめたほうがいい」と言われる理由、それでも私が会計事務所をオススメする理由、そしてヤバい会計事務所の見分け方を解説します。
「会計事務所はやめたほうがいい」と言われる5つの理由

なぜ、「会計事務所はやめたほうがいい」と言われるのか?
理由をリサーチするために、「私自身の体験談」をまとめた上で、私の周りの税務スタッフから「会計事務所へのネガティブなイメージ」「今まで辞めたいと感じた経験」を聞き取り調査しました。
その結果、次の5つの理由が浮かび上がりました。
以下、それぞれ解説します。
所長・上司・お局様によるいじめ|ヤバい職員は本当にいる…
残念ながら、この業界ではイジメの噂を耳にすることがあります。
何なら私自身も、職員時代にイジメに近い被害を受けました。
- 自分ルールが強く、思い通りにいかないと怒る人
- 部下をストレスの捌け口にする人
- 嫉妬心から攻撃的になり、嫌がらせをする人
このように、少しおかしな方が多いのはこの業界の特徴です。
大きな組織であれば、社内通報によりパワハラを告発できるかもしれません。
しかし、組織規模が比較的小さい会計事務所では、組織が閉鎖的になりやすく、こうしたトラブルが起きやすい傾向にあります。
もちろん、全ての会計事務所がこういった環境下にあるわけではありません。
こうした現実に直面した人たちが、「会計事務所はやめたほうがいい」と言うのでしょう。
なお、入社前にあらかじめ「離職率」を聞いておくことで、このようなリスクは回避できます。
事務所の雰囲気が悪い|組織の小ささから閉塞感が生まれやすい
会計事務所での仕事は、一人で黙々とこなす作業が多く、どうしても会話が減りスタッフ同士のすれ違いが増えます。
職業柄仕方のないことですが、このような環境を変えるのが「所長」の力量です。
しかし会計事務所の所長も人間ですから、人と話すのが苦手な所長や、コミュニケーションに重きを置いていない所長もいます。
これにより、ギスギス・ピリピリとした雰囲気を醸成するというのが会計事務所のよくあるケースで、これに直面した人が「会計事務所はやめたほうがいい」と言うのでしょう。
ただし、このようなリスクはリモートワーク中心の会計事務所を選ぶことで回避できます。
最近では完全リモートの会計事務所も増えていますからね。
精神的ストレスを感じる|クライアントからのプレッシャー
会計事務所での仕事では、次のようなケースで精神的ストレスを感じることがあります。
- 税務申告の期限に追われることでのプレッシャー
- 小さなミスにより、クライアントの税金計算を間違えてしまう
- スタッフ同士のコミュニケーション不足
もちろん、「精神的ストレス」は会計事務所に限った話ではなく、どのような仕事にもあるでしょう。
しかし、会計事務所での仕事はクライアントからお金をもらう仕事です。
そのため、税法への正確な知識が要求されますし、期限内に仕事を終わらせるタイムマネジメント能力も必要です。
このような特性から、「精神的なストレスを感じる」という方も一定数います。
なお、組織の雰囲気については面接時に採用官の人柄から読みとる・所内を見学させてもらうことで、事前に知ることができます。
会計事務所によっては、非常に働きやすくやりがいのある組織も存在しますから、しっかりと自分で選ぶことが大切です。
激務で体力的にきつい|繁忙期は残業60時間を超える事務所がある
会計事務所の中には、残業時間が月60時間を超えるような「激務」な事務所も存在します。
会計事務所での仕事の内容は「楽しい」と感じるものが多いですが、これはあくまで精神面でのお話。
残業時間が長くなると、どうしても体力面での疲労が溜まります。
特に、会計事務所には「繁忙期」がありますので、この期間に体力的にダウンしてしまう方も少なからずいます。
そのため、毎年繁忙期になると「辞めたい」と感じ始める職員が増えます。
一般的に、会計事務所は残業時間が比較的多い傾向にあります。
しかし、中には(正社員でも)残業がほとんどない会計事務所もたくさんあります。
実際、私の会計事務所では繁忙期もほぼノー残業です。
残業時間を少なく抑えたい方は、応募する前に繁忙期・閑散期それぞれの平均残業時間数を確認すると良いですよ。
給料が上がらない|所長がケチだと中々昇給してくれない
「給料が上がらない」という声も、たまに耳にします。
会計事務所の年収は比較的高い方ですが、中には相場よりもだいぶ安くスタッフを雇っている会計事務所もあります。
年収の低い会計事務所の特徴としては、「地方の事務所である」「ごく一般的なサービスしか提供していない」等が挙げられます。
また、所長がケチだと従業員への給与を中々上げてくれないケースがあります。
会計事務所の給与水準は、その事務所ごとによって大きく異なります。
月収・想定年収は会計事務所に応募する際に確認できますが、一点注意。
それは、「残業代を払わない」という悪質な会計事務所が存在することです。
お金のプロである税理士が、従業員に対してお金を払わない(何かと理由を付けて、残業として認めない)ケースがあるのです。
このようなケースを回避するために、転職エージェント経由で応募することをオススメします。
採用活動に第三者を介在させることで、こうした悪質な会計事務所を排除できるからです。
私が「会計事務所はやめとけ」と思う人の特徴3選

以下の特徴に当てはまる人は、会計事務所を選ぶのはやめた方が良いです。
以下、それぞれ解説します。
うつ病経験者|絶対に会計事務所・税理士補助はやめとけ!
うつ病経験者の方は、会計事務所は選ばない方が良いです。
なぜなら、再発する可能性があるからです。
私は会計事務所業界に10年以上身を置いていますが、うつ病を再発されている方を何人も知っています。
具体的な理由は分かりませんが、おそらく
- 人間関係での精神的ストレスから再発する
- 肉体的な疲れから再発する
上記のいずれかが作用しているのだろう、と感じます。
会計事務所が割の良い仕事であることは間違いありませんが、精神的な疾患を抱えてまでやるべき仕事ではないと思います。
実は、私自身も精神的な疾患を発症したことがあるので、その経験からも、うつ病経験者の方は会計事務所・税理士事務所は避けた方が無難だと思います。
仕事が雑な人|細やかさが求められる税理士事務所には不向き
会計事務所の仕事内容は「細やかさ」が求められます。
そのため、仕事が雑な人は会計事務所・税理士事務所はやめた方が良いです。
- 全ての領収書の数値を正確に会計ソフトに入力する
- 内容によっては、様々な税法を調べた上で処理する
- 確定申告・源泉徴収など、絶対に守るべき「期日」がある
会計事務所では、クライアントが納付すべき「税金」を計算するため、細やかさが求められます。
また、税金計算には法律上の期日が設けられているため、スケジュール管理は必須です。
このため、仕事が雑な人は会計事務所はやめておいた方が良いです。
体力が極端にない人|残業の少ない事務所を探すならアリ
会計事務所の繁忙期は、(最長で)12月~5月です。
もちろん事務所によってはもっと少ない会計事務所もありますが、多かれ少なかれ、残業は発生します。
- 12月
- 1月
- 2月
特に、会計事務所での仕事は「期限」がありますから、必ず間に合わさなければなりません。
一時的とはいえ残業が増えるため、たまに体を壊してしまう方もいます。
そのため、極端に体力のない方には、会計事務所はおすすめしません。
その他、会計事務所に向いている人・向かない人の特徴は、以下の記事内で紹介しています。
それでも私が会計事務所をおすすめする理由
先述ではネガティブなお話がメインでしたが、会計事務所には当然「良い点」もありますし、むしろ私は会計事務所というキャリアをおすすめしています。
- 就職・転職がしやすい
- 税理士にキャリアチェンジできる
- キャリアの選択肢が増える
- 年収が比較的高い
会計・税務の転職市場では慢性的な人手不足にあるため、求人がかなり多く、就職・転職がしやすいです。
また、働きながら税理士を目指すことができ、キャリアチェンジが可能ですし、最終的には「独立開業」という選択肢も見えてきます。
年収水準も比較的高く、「現状を変えたい」「一発逆転したい」という方から人気です。
私自身も税理士として独立していますが、文字通り良い意味で人生が180度変わりました。
ここまで人生を変えられる職業は、かなり珍しいと思います。
他にも、会計事務所で働くメリットは多くあります。(もちろん、デメリットも。)
会計事務所で働くメリット・デメリットについて、詳しくは次の記事内で解説しています。
会計事務所で働く際のよくある疑問・回答
会計事務所で働く際のよくある疑問・回答をまとめました。
ブラックな税理士事務所の見分け方はありますか?
ブラックな税理士事務所は、次のような点で見分けられます。
- 繁忙期以外も残業時間が極端に多い
- みなし残業の時間が多い
- 所長がワンマン
- どんどん人が辞めていく
- 残業代が出ない
特に離職率は求人票に載らないため、転職エージェントを通じて確かめましょう。
12の特徴と見分け方は、以下の記事で解説しています。
会計事務所でついていけない場合どうしたら良い?
会計事務所でついていけない場合、すぐに転職活動を始めたほうが良いです。
会計事務所は、組織によって「育成」に関する方針が大きく異なります。
放置するような会計事務所はさっさと辞め、しっかりと教育環境の整っている会計事務所へ移ったほうが良いです。
その方が時間もムダになりませんし、成長も早く、より早く一人前になれます。
会計事務所を1年で辞めるのはキャリア上問題ありますか?
キャリア上の大きな問題にはなりませんが、私はおすすめしません。
会計事務所で基礎的なレベルに到達し、転職時に「実務経験」として認められるには、少なくとも3年かかるからです。
ただし、いじめや強い精神的ストレスなど、やむを得ない理由がある場合は無理をせず辞めてください。
税理士事務所の事務の仕事はきついですか?
最初の1年はきついと感じることがありますが、2年目からは楽になります。
簿記や税法は日常生活で使わない知識であり、初めのうちは覚えることが多いからです。
税理士事務所の仕事は毎年同じ作業の繰り返しなので、1年目を乗り切れば同じルーティンで進められます。
事務の具体的な仕事内容は、以下の記事で解説しています。
【比較表】「会計事務所・経理に強い」おすすめの転職エージェント
| レックスアドバイザーズ | ヒュープロ | MS-Japan | 人材ドラフト | マイナビ転職税理士 | |
|---|---|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ||||
| 総合評価 ※1 | 4.50 / 5.00 | 4.39 / 5.00 | 4.11 / 5.00 | 3.92 / 5.00 | 3.87 / 5.00 |
| 求人数 ※2 | 2,000 件~ | 3,000 件~ | 1,800 件~ | 1,800 件~ | 1,200 件~ |
| 得意領域 | 会計事務所/税理士 | 会計事務所/税理士 | 管理部門 | 会計系 | 税理士 |
| 強み | 利用者満足度が高い | 求人数No.1 | 業界の老舗 | – | – |
| サービス開始 | 2004年 | 2016年 | 1995年 | 2001年 | 2015年 |
| 利用対象者 | 20~50代 | 20~50代 | 30~40代 | 20~50代 | 20~40代 |
| 対象エリア | 全国 | 全国 | 関東/関西/東海 | 全国 | 関東/関西/東海 |
| 料金 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 評判・口コミ | 評判・口コミ | 評判・口コミ | 評判・口コミ | 評判・口コミ | 評判・口コミ |
| 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
- 総合評価の算出方法:コンテンツ制作ポリシー「転職エージェントの評価基準」に基づき算出しています。
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