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税理士補助はこんなに楽しい!仕事内容を所長がすべて解説します

税理士補助の仕事内容を解説します。【税理士所長による監修】

所長の藤沼です。

税理士補助とは、税理士の業務をサポートする仕事をいいます。

税理士業務は「税理士の独占業務」とも呼ばれ、税理士資格を有していない人は直接関与することはできません。

しかし、税理士補助はあくまで「税理士業務のサポート」であり、補助的な業務なら資格は必要ありません。

本記事では、そんな税理士補助の仕事内容と、楽しいと感じる瞬間をお話しします。

内容に自信あり。ぜひ最後まで読んでください。

この記事で分かること


  • 税理士補助は「税金のスペシャリスト」である
  • 税理士補助の仕事には、パズルのような面白さがある
  • クライアントからの感謝の声に、やりがいを感じる
  • クライアント経営者との対話から、ビジネス視点が養われる
  • 仕事がそのまま税理士受験の学習に役立つ
  • 税理士を目指さなくとも、税理士補助になって良い
この記事の執筆者
藤沼 寛夫

公認会計士・税理士

藤沼 寛夫›

藤沼会計事務所 所長
アカウントエージェント株式会社 代表取締役

2013年に公認会計士論文式試験に合格し、2014年にEY新日本有限責任監査法人に入所。上場会社・学校法人・上場準備会社の会計監査業務に従事し、2018年に東京共同会計事務所に転職。広くFASに関与し、2019年に藤沼会計事務所を独立開業。翌2020年にはアカウントエージェント株式会社を設立し、会計税務コンサルティング及び会計税務に関する転職支援サービスを提供している。


目次

税理士補助の仕事が「楽しい」と感じる瞬間【5選】

私の会計事務所の税理士補助スタッフたちに、この仕事が「楽しい」と感じた瞬間について、アンケート調査を実施しました。

結果、税理士補助の仕事が楽しいと感じるシチュエーションは、以下の5つに分けることができました。

以下、それぞれ解説します。

数値を合わせて決算書を仕上げていく工程の楽しさ|パズル感覚

税理士事務所には、1ヶ月ごとに顧問先から「領収書」や「カード利用明細書」、銀行口座の入出金明細書、買掛金・売掛金・売上の明細の写しなどの証憑類が届きます。

そして、この証憑類をもとに会計システムに入力し、問題がなければその月の試算表が完成します。

この毎月の工程が、税理士補助の仕事として楽しい部分です。

「作業工程がパズル感覚で楽しい」というアンケート回答
  • 合計値が合わないとき、エクセルを駆使して原因を特定できた時の「合った!」という瞬間が最高に気持ちいい。
  • 仕訳を一つずつ紐解いて、前年度からのズレを修正していく作業が楽しい。差額が0になった瞬間にパズル感覚の楽しさを感じる。
  • 前任者の仕訳を整理し、長年の積み残しがスッキリ解消された時。大掃除を終えた後のような清々しさがある。

人によっては「細かい」と感じる作業かもしれませんが、パズルを完成させているような楽しさがあります。

毎月1つのパズルを完成させるような楽しさは、「仕事」を越え、私自身も半分「趣味」のような感覚に陥ることがあります。

顧問先の要望に応えられたときの喜び|やりがいを感じる瞬間

税理士事務所での仕事は、「顧問先」のある業種であり、仕事はいわば「クライアントワーク」です。

そのため、例えば経理のような社内の事務作業に比べ「やりがい」を感じるシチュエーションが増えます。

「やりがいを感じた」というアンケート回答
  • クライアントから「今月の資金繰り改善のため、経費の内訳を見てほしい」と言われ、急遽分析したレポートを提出。「これなら対策が立てられる」と喜んでもらえた時はやりがいを感じた。
  • 給与に掛かる税・保険料を整理してほしいと依頼され、エクセルで自動計算シートを作成。「これで毎月の作業が3時間は短縮できる」と言われたときは嬉しかった。
  • 「インボイス制度の仕組みがイマイチ分からない」という社長に対し、図を使って丁寧に説明した。「初めて理解できた!」と喜んでもらえた時には達成感があった。

税理士補助の仕事は、基本的には「仕訳の入力」がメインです。

しかし、時にはクライアントからの急な要望があり、それに応えるような機会があります。

イレギュラーな仕事は負担も大きいですが、その分クライアントも困っているため、応えることができると感謝されやすくやりがいも強く感じます。

顧問先とのコミュニケーションで信頼を得られたとき

顧問先とは基本メールでのやり取りですが、巡回監査や電話の際、顧問先の担当者・経営者と会話によるコミュニケーションの機会があります。

雑談により得られる信頼感や、雑談から仕事につながることもあり、税理士補助の仕事の面白さを感じます。

「顧問先とのコミュニケーション」に関するアンケート回答
  • 毎月の巡回で、経理担当の方と雑談を交えながら書類を確認していたところ、社内での(会計・税務以外での)悩み相談を受けるようになった。
  • 「いつも丁寧に説明してくれるから」と、新規顧問先を紹介してくれた。単なる仕訳入力だけでなく、人と人との繋がりを実感できた瞬間だった。
  • 家族経営の企業などは、経理担当が社長の奥様であることが多く、ご家族のことや趣味の話・休日の過ごし方などの雑談をしてくれ、信頼されていると感じる。

私の経験では、こうした「コミュニケーション」から新たな仕事につながるケースが多く、実は「雑談」は会計事務所の売上に繋がっていたりします。

事務所がチーム一丸となる高揚感|忙しい反面楽しさも感じる

税理士事務所での仕事は、チームで進めます。

このチームプレイは、特に事務所が忙しくなってきたタイミングで発揮されます。

「事務所が一体となる楽しさ」というアンケート回答
  • 新人の自分が複雑な仕訳で悩んでいたら、先輩が自分の仕事を置いてまで丁寧に教えてくれた。後日、同じような場面で後輩に教えられた時、事務所の温かな技術継承を実感した。
  • 忙しくなるほど結束力が高まり、遅くまで残業したときに皆で食べたピザが最高に美味しかった。
  • 決算がギリギリになると、誰も何も言わなくても自然と協力する流れになり、チームワークの凄さを感じた。

年末調整や法定調書、確定申告など年間の行事はたくさんありますが、そのたびに事務所がチーム一丸となって乗り越えていく楽しさがあります。

もちろん忙しく疲れはありますが、それ以上に達成感も感じます。

知識の習得・簿記学習の面白さ|会計・税務に詳しくなれる

税理士補助の仕事は専門職であり、具体的には「簿記」「税法」の知識を活用します。

学習したことがそのまま仕事に役立つため、ここに楽しさを感じる方は多いです。

「知識の習得・学習の面白さ」というアンケート回答
  • 簿記自体がパズルのようで面白いが、これを実務でそのまま活用できるのが楽しい。税理士試験のための勉強にも役立つし一石二鳥。
  • 法改正の勉強会で、所長が実例を交えて説明してくれる。教科書だけでは分からない実務的な判断基準を学ぶことができ、税務の奥深さに面白みを感じる。

また、実務・勉強で得た経験はそのまま他の職場(会計事務所・経理など)で活用できるため、スキルが無駄になりません。

税理士補助とはどんな仕事内容?

税理士補助の主な仕事内容は、4種類あります。

税理士補助は税理士の監督の下、上記の業務を行います。

なお、上記以外にも雑多な事務作業が発生します。

会計事務所・税理士法人においても一般的な組織と同様「経理」「総務」「人事」といった仕事がありますが、こと「税理士補助」と表現した場合、それらの事務作業は(基本的には)含まれません。

税理士補助の主な仕事はいわゆるクライアントワークであり、1人10社~20社のクライアントを担当し、作業に従事します。

そのため、本記事では「事務作業(いわゆる一般事務)」は取り上げず、ここではクライアントワークとしての税理士補助について解説します。

ただし 会計事務所によっては、求人票に「税理士補助を募集」と書いてあっても、実際には事務作業も一緒に担当させるケースがありますから、この点は面接時に所長に直接確認するなどのケアが必須です。

少し話が逸れましたが、以下、税理士補助の仕事内容についてそれぞれ解説します。

記帳代行|税理士補助のメイン業務!クライアントの仕訳を入力する

記帳代行とは、クライアントが行った日々の取引について、会計ソフトに仕訳入力する作業(の代行作業)をいいます。

記帳代行の具体的な作業内容
  • クライアントから取引に関する証憑類(請求書・契約書など)を入手する
  • 入手した証憑類を確認し、税法(主に法人税法)に基づき取引を会計ソフトに入力する
  • 以下、この繰り返し

記帳代行は、会計事務所でのメインとなる仕事の1つであり、この作業だけに特化している会社もあります。

また 後述しますが、記帳代行をほぼ受けずに月次監査(クライアントに記帳してもらったものをチェックする仕事)をメインにする会計事務所もあります。

「記帳代行」自体は税理士資格を必要とせず、(専門知識さえあれば)誰でも従事することができます。

そのため 記帳代行を受けている会計事務所では、税理士補助スタッフが記帳代行業務を行い、できあがったものを税理士・所長がレビューするという形式が一般的です。

巡回監査(月次監査)|クライアントへの指導・アドバイス

巡回監査(月次監査)とは、クライアント企業(または個人事業主)が会計ソフトに入力した取引について、その正しさをチェックする業務をいいます。

会計ソフトへの入力をクライアント自身が行うため、先述の「記帳代行」は行わず、記帳された仕訳の確からしさを確認するのが仕事です。

巡回監査(月次監査)の具体的な業務内容
  • クライアント先に訪問し、仕訳処理の正しさを確認する
  • 月次の試算表の正しさを確認する
  • 領収書・請求書など証憑類の整理・確認
  • クライアントからの税務相談対応

記帳代行とは違い、すでに入力された仕訳をチェックする作業がメインになるため、(記帳代行に比べれば)本質的な業務です。

なお、クライアント先へ訪問(オンラインのケースもありますが)するため、経営者から直接「税務」に関する相談を受けることがあります。

無資格者の方はその場で回答することができませんが、一般的な回答は必要になりますので、ある程度の税務知識が必要になります。

決算・税務申告|1年間の総仕上げ!確定申告書を作成して完了!

決算業務とは、税務申告書を作成する前段階の準備作業であり、1年間の取引・事象を整理し、決算書を作成する作業をいいます。

決算・税務申告の流れ(大まかなイメージ)
  1. 毎月の会計ソフトへの仕訳入力
  2. 年度末における特殊な仕訳(主に決算整理仕訳)の入力
  3. 仕訳をもとに残高試算表を作成し、決算書を出力
  4. 決算書をベースに確定申告書を作成

会計税務の世界では、日々の取引を会計ソフトに入力するだけではなく、年度末に発生する特殊な事象についても会計ソフトに入力する必要があります。

この点でも、簿記に関する知識が求められます。

また、決算業務においても、税理士補助スタッフがまず仕訳入力を行い、それを税理士・所長がレビューするというフローが通常です。

そして、できあがった決算書類をもとに確定申告書類を作成します。

確定申告書類は(上記の作業が適切に行われていれば)自動でできあがるケースが多く、決算業務と一体となって実施されます。

とはいえ、できあがった確定申告書類に異常値・エラーがある場合には修正が必要となることから、確定申告書類の確認作業も税理士補助スタッフの仕事です。

確認した確定申告書類を、上長・税理士・所長のレビューに回し、確定した税金をクライアントが納めることになります。

給与計算・年末調整|給料明細・源泉徴収票を作成する仕事も請け負う

会計事務所では、税務申告・会計ソフトへの入力等に付随して、クライアントの給与計算・年末調整も請け負います。

給与計算の具体的な業務内容
  • クライアント従業員の給与情報を、給与計算ソフトに入力する
  • 賞与があればそれも入力
  • 社会保険料・住民税等に誤りがないか確認
  • 源泉徴収票の作成

簡単に言えば、毎月の給与明細、年度末の源泉徴収票を作成する作業です。

こちらも基本的には税理士補助スタッフが資料作成を行い、上長・税理士がレビューするというフローが通常です。

以上まとめると、ほぼ全ての業務において、税理士補助が作業を行い→税理士・所長がレビューを行うというフローは共通しています。

税理士補助の仕事内容に関するよくある疑問

その他、税理士補助の仕事内容に関するよくある疑問をまとめてみました。

なぜ「税理士補助はやめとけ」と言われるのでしょうか?

一番多い理由は、精神的ストレスでしょう。

税理士補助はいわゆる「会計事務所」での仕事ですが、会計事務所は組織規模が小さく閉鎖的です。

閉鎖的な環境では外部の目が行き届かないため、(一部の悪質な会計事務所では)パワハラ等が発生します。

やめとけと言われる具体的要因について、詳しくは次の記事内で解説しています。

税理士補助の仕事は未経験だときついですか?

はい、最初の1年はきついと感じやすいです。

簿記・税法の知識を実務で使いながら覚える必要があり、繁忙期も重なるからです。

ただし、仕事は毎年同じ流れの繰り返しなので、1年目を乗り切れば慣れていきます。

未経験者がきついと感じる理由と対策は、以下の記事で解説しています。

税理士を目指さないのに税理士補助になっても良いですか?

はい、税理士を目指さなくても税理士補助になって問題ありません。

税理士補助の業務に資格は不要であり、税理士を目指さずに長く働いているスタッフも多いからです。

税理士を目指さない場合の働き方は、以下の記事で解説しています。

税理士補助の年収は平均どのくらいですか?

会計事務所に転職した際の平均年収は583万円です。

ただし、簿記や税理士科目の合格など、保有資格によって年収は大きく変わります。

資格別の年収は、以下の記事で解説しています。

税理士補助を一生続けることは可能ですか?

はい、可能です。

税理士補助は無資格でも続けられる仕事であり、ベテランの税理士補助として長く働く人も多いからです。

年収を上げたい場合は、税理士科目に合格して担当できる業務を広げてください。

税理士補助をやるために必要な資格はありますか?

いいえ、必要な資格はありません。

ただし、日商簿記2級を持っていると採用で有利になり、税理士科目に合格していれば年収も上がります。

会計事務所で役立つ資格は、以下の記事で解説しています。

【比較表】税理士補助の求人に強い転職エージェント

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レックスアドバイザーズヒュープロMS-Japan人材ドラフトマイナビ転職税理士
レックスアドバイザーズヒュープロMS-Japan人材ドラフトマイナビ転職税理士
総合評価 ※1
4.50 / 5.00

4.39 / 5.00

4.11 / 5.00

3.92 / 5.00

3.87 / 5.00
求人数 ※22,000 件~3,000 件~1,800 件~1,800 件~1,200 件~
得意領域会計事務所/税理士会計事務所/税理士管理部門会計系税理士
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サービス開始2004年2016年1995年2001年2015年
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会計事務所に強い転職エージェントの選び方は、以下の記事で解説しています。

上手なエージェントの使い方

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会計事務所は、組織によって大きく雰囲気が異なり、(残念なことに)ブラックな会計事務所も存在します。

質の低い転職エージェントを選んでしまうと、内部情報が分からないまま、労働環境の悪い会計事務所に転職してしまう恐れがあります。

転職は人生を大きく左右する大切なイベントです。

ぜひ、ご自身に合った転職エージェントを選び、失敗を避けることをオススメします。

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