監査アシスタントが辛いと言われる6つの理由|きつい職場を避ける方法も解説
公認会計士の藤沼です。
監査アシスタントとして働いていると、辛い・きついという声をたまに聞きます。
公認会計士に比べれば責任が軽く残業も少ない監査アシスタントですが、実際に働いている方に聞いてみると、多少の不満もあるようです。
本記事では、そんな監査アシスタントが辛いと言われる6つの理由を紹介し、併せてきつい職場を避ける方法も解説します。
監査アシスタントが辛い・きついと言われる6つの理由
監査アシスタントが辛い・きついと言われる理由は、次のとおりです。
いずれも、筆者の周囲にいる監査アシスタントや、会計・税務の転職相談室に寄せられた実際の声です。
以下、それぞれ解説します。
配属される監査チームの当たり外れが激しい|通称「チームガチャ」
監査アシスタントの働きやすさを最も左右するのが、配属される監査チームです。
現役・元アシスタントの声として最も多かったのが、「一緒に働く人によって環境が全く違う」という声でした。
- 仕事の進め方・任される業務の難易度
- 作業の指示の分かりやすさ
- 在宅勤務の可否・往査の頻度
- 残業時間・繁忙期の負荷
- 会計士たちの人柄
配属される監査チームは、ほぼ法人の意向で決まります。
良いチームに当たれば働きやすい職場になり、悪いチームに当たれば働きにくい職場になります。これは「チームガチャ」と呼ばれ、結局どの法人かよりもどのチームかで働きやすさが変わります。
同じ法人・同じ職種でも、感想・評価が真っ二つに割れる理由がこれです。
コミュニケーションの難しい公認会計士がいる
作業自体は難しくないが、指示をうける公認会計士とのコミュニケーションが難しかった、という声も上がっています。
- 指示が大雑把で、質問しても具体的な答えが返ってこなかった
- 「前期調書を見ておいて」と丸投げされた
- 質問すると嫌な顔をされ、聞きづらくなった
こうした事例は、筆者が若手会計士だった頃にも感じていました。
この背景には、公認会計士側の余裕のなさがあります。監査業務に日々追われる中で、アシスタントへの説明・教育まで手が回らないケースがあるからです。
また、自らの出世だけを考え、初めから教えることを放棄している公認会計士もいます。(もちろん少数派ですが)
アサイン日程が細切れになると監査チームとの関係性が薄くなる
監査アシスタントのアサイン日程(いつ・どのチームに手配されるか)は、チームの需要や空き状況によって異なります。
部署やグループなどの方針にもよりますが、大規模監査チームの固定メンバーにならない限り、数多くのチームにアサインされることになります。
この場合、アサイン先の監査チームで関係構築をしても2週間ですぐ別の監査チームに行くことになり、チームとの親睦がなかなか深まりません。
監査アシスタントには固定のチーム・席があるわけではなく、この点が一般的な事務職と大きく異なる点です。
教育・研修が薄く「いきなり実務」になりやすい|OJTが基本
「事務職だから丁寧に教えてもらえるだろう」という期待は、入社後のギャップになりやすいです。
入社時研修のあるBIG4でも、配属後は基本的にOJTで進めます。結局のところ、作業内容はチームによって変わるからです。
常に公認会計士の指示を的確に理解し、分からないことは質問する姿勢が大切です。
仕事が単調で成長を実感しにくい|つまらないと感じる人もいる
監査アシスタントの仕事内容は、基本的に単調なルーティンワークです。
初めのうちは新しいことが多く新鮮さを感じますが、慣れてくると同じ作業の繰り返しになりやすく、飽きてくる方もいます。
このため、自身の成長を実感しにくい・つまらないという声が上がることがあります。
一方、監査アシスタントには裁量や判断を求められないということは、責任が軽いというメリットの裏返しでもあります。
やりがい・成長を仕事に求める方ほど、この点が辛さにつながります。
繁忙期は残業が多くなる|4月~5月は休暇が取りづらい
監査法人には繁忙期があり、特に4月~5月に業務が集中します。
平時は残業をさせないチーム・法人であっても、繁忙期だけは残業をしてもらうケースが大半です。
そのため、少なくとも繁忙期中に有給休暇を取ることは、現実的に難しいです。
もし4月~5月にどうしても休暇を入れる必要がある場合には、事前に理由とともに伝えておく必要があります。
監査アシスタントが辛い・きつい職場を避ける3つの方法
監査アシスタントへの応募に際して、きつい職場を避ける方法は次のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
求人票で「配属先」と「働き方の条件」を確認する|監査チーム配属かデリバリーセンター配属か
求人票から、ある程度の条件が推察できます。
- 配属先(「監査チーム配属」なのか「デリバリーセンター配属」なのか)
- 在宅勤務の条件(「週2日まで」なのか「在宅中心」なのか)
- 残業時間の記載(月平均の数字と、繁忙期の扱いが書かれているか)
- 時短勤務・フレックス制度の有無
- 入社時研修の有無と、配属後のフォロー体制の記載
一番目の配属先には、特に注意が必要です。
なぜなら、配属先によって仕事内容が異なり、大変さの種類が人によって変わるからです。
| 項目 | 監査チーム配属 | デリバリーセンター配属 |
|---|---|---|
| 主な業務 | 会計士の指示で監査手続きを補助する(確認状の発送・回収、調書の整理など) | 複数チームから集まる定型作業を処理する(データ入力・加工、書類整理など) |
| 一緒に働く人 | 配属チームの会計士。チームが変わるたびに顔ぶれも変わる | アシスタント同士と管理者。会計士との接点は少ない。 |
| 往査・在宅 | クライアント先への往査あり。在宅の可否はチーム次第。 | 往査なし。在宅中心の求人が多い。 |
| 辛さの出やすい点 | チームガチャ、アサインの細切れ、繁忙期の負荷。 | 作業の単調さ。 |
コミュニケーションを取りながら会計監査に従事したい人は、監査チーム配属の方が向いています。一方、決まった作業を淡々とこなしたい方は、デリバリーセンター配属の方が向いている可能性があります。
なお、残業時間の多さについては監査チームによって異なりますので、面接時または面接後にエージェントを通じて確認した方が良いです。
面接でアサインの単位と往査の頻度を質問する
求人票に記載されていない情報は、面接で確認しましょう。
- アシスタントは何チームくらいを掛け持ちしますか?
- アサインはどれくらいの期間で入れ替わりますか?
- クライアント先への同行(往査)はどの程度ありますか?
- 入社後の研修と、配属後に質問できる相手はいますか?
例えば、加入するチームの数が多くなると、頻繁にチームを移動するため関係性構築に時間がかかります。(もちろん、どちらが良いという話ではありませんが)
ただし、条件面についてあまり聞きすぎると悪い印象を与えるケースがあるため、聞きづらい質問は転職エージェントにまず聞いておくようにしましょう。
「離職率」を転職エージェント経由で確認する
最も効果的なのが、「離職率」を確認することです。
なぜなら、良い法人は人が辞めないからです。
必ずしも離職率の高い法人が悪だとは言いませんが、一方で離職率の低い法人はホワイトな傾向にあります。
チームガチャの多いBIG4の離職率はあまりアテになりませんが、中小監査法人は組織風土が各監査チームにも浸透しているケースが多いため、かなり参考になる指標です。
【比較表】監査アシスタントに強い!転職エージェント3社
監査アシスタントに強い転職エージェントは、以下の3社です。
| JACリクルートメント | レックスアドバイザーズ | MS-Japan | |
|---|---|---|---|
![]() | |||
| 求人数 ※1 | 多 | やや多め | やや多め |
| 得意領域 | ハイクラス全般 | 監査法人/公認会計士 | 管理部門全般 |
| 強み | 求人数が非常に多い | 利用者の満足度が高い | 管理部門全般に強い |
| 対象年齢 | 20代~50代 | 20代~50代 | 30代~40代 |
| 対象エリア | 全国 | 全国 | 関東/関西/東海 |
| 運営開始 ※2 | 1997年 | 2004年 | 1997年 |
| 利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 評判・口コミ | 評判・口コミ > | 評判・口コミ > | 評判・口コミ > |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
- 求人数の集計対象:各社の監査法人の求人のみを集計し、その多さを記載しています。 (2026年10月1日時点)
- 運営開始:職業紹介事業の許可届出受理年度を運営開始年度としています。
監査アシスタントに一番おすすめの転職エージェントは、JACリクルートメントです。
また、「レックスアドバイザーズ」は転職経験のない方にはオススメです。筆者もレックスアドバイザーズを利用して転職しましたが、カウンセリングが非常に上手く、キャリア選びの際に重宝しました。
ぜひ上記比較表をご参考に、ご自身に合った転職エージェントを使ってください。



