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監査アシスタントの志望動機の書き方+例文5パターン【元面接官が解説】

公認会計士の藤沼です。

会計・税務の転職相談室からのお問い合わせで多いのが、「志望動機を添削してほしい」というお声です。

そこで本記事では、BIG4出身で元面接官である筆者の経験も交えて、監査アシスタントの志望動機(例文・書き方)を紹介します。

筆者はBIG4時代に多くの監査アシスタントと共に仕事をしてきましたので、実務家としての視点も交えて解説します。

この記事の執筆者
藤沼 寛夫

公認会計士・税理士

藤沼 寛夫›

藤沼会計事務所 所長
アカウントエージェント株式会社 代表取締役

2013年に公認会計士論文式試験に合格し、2014年にEY新日本有限責任監査法人に入所。上場会社・学校法人・上場準備会社の会計監査業務に従事し、2018年に東京共同会計事務所に転職。広くFASに関与し、2019年に藤沼会計事務所を独立開業。翌2020年にはアカウントエージェント株式会社を設立し、会計税務コンサルティング及び会計税務に関する転職支援サービスを提供している。

目次

監査アシスタントの志望動機「例文」5パターン

監査アシスタントの志望動機の例文を、経歴パターン別に5つ用意しました。

いずれも履歴書・応募フォームでそのまま使える200〜300字で作成しています。下線部をご自身の経験・応募先に合わせて書き換えてください。

一般事務からの転職|事務経験は一番のアピール材料

監査アシスタントの求人で最も多い応募資格が「事務経験」です。一般事務の経験者は、以下のような志望動機の流れが最もスマートです。

例文一般事務からの転職

前職では建設会社の一般事務として3年間、請求書の処理やExcelでの資料作成、部署内のサポート業務を担当してまいりました。正確さが求められる書類仕事にやりがいを感じる一方で、より専門性の高い環境で事務スキルを磨きたいと考えるようになり、企業の決算を支える監査業務をサポートできる監査アシスタントを志望いたしました。細かな確認作業を苦にしない性格と、依頼の意図を汲む姿勢が、公認会計士の方々のサポートに活かせると考えております。

約213字|下線部はご自身の経験・応募先に合わせて書き換え
この志望動機が評価されるポイント
  • 事務経験を「請求書処理・Excel・サポート」と具体的に書いている
  • 「なぜ監査法人なのか」に専門性という軸で答えている
  • 自分の希望ではなく「貢献性」で締めくくっている

上記例文は文字数が若干少なめですが、前職経験・志望理由・貢献性をシッカリと詰め込んでおり、読み手にとっては「効率よく文章を作成できる能力」が伝わります。

コピペしてそのまま使っても構いませんが、あまり多くの方が使ってしまうと似通った志望動機になってしまうため、もう1文ほどご自身の特性をアピールできるような文章を追加することをオススメします。

経理・会計事務所の経験者|前職での業務内容を具体的かつ簡潔に書く

経理・会計事務所の経験者の場合、前職での業務内容を具体的かつ簡潔に書きましょう。

例文経理・会計事務所の経験者

前職では事業会社の経理として5年間、仕訳入力や月次決算の補助、請求書の処理を担当してまいりました。日々の業務で決算書が出来上がっていく過程に携わるうちに、その信頼性を支える監査という仕事に興味を持ち、会計実務の経験を最も活かせる監査アシスタントを志望いたしました。勘定科目や証憑の知識がありますので、資料の突合やデータ集計を作業の意図から理解し、正確かつスピーディーに監査チームをサポートできると考えております。

約206字|下線部はご自身の経験・応募先に合わせて書き換え
この志望動機が評価されるポイント
  • 経理経験を「仕訳・月次決算・請求書処理」と具体的に書いている
  • 「決算書を作る側」から「決算書を確かめる側」への自然な転職理由になっている
  • 勘定科目・証憑の知識という即戦力性を貢献につなげている

「経理経験者」「会計事務所経験者」の場合、具体的にどのような業務をしていたのか?に面接官の注目が集まります。必ず、どのような業務に従事したのか具体的かつ簡潔に書くようにしましょう。

また、面接においても前職での経験を深掘りされるはずですので、自分がどのような業務をしてきたか整理しておく必要があります。

接客・営業からの未経験転職|経験の中の事務要素を切り出す

事務経験がない場合は、接客・営業の経験の中から「数字を扱った業務」や「誰かを支えた業務」を切り出して書くのがコツです。

例文接客・営業からの未経験転職

前職ではアパレル販売員として4年間勤務し、店長のサポート役として売上データの集計や在庫の管理も担当してまいりました。お客様の要望を正確に汲み取って動く仕事にやりがいを感じる一方、数字を扱う業務への適性を感じ、事務職への転身を考えるようになりました。中でも、チームで公認会計士を支える監査アシスタントの仕事に魅力を感じ、志望いたしました。現在は簿記3級の取得に向けて学習中です。持ち前の対応力と併せて、監査チームを支える存在になりたいと考えております。

約225字|下線部はご自身の経験・応募先に合わせて書き換え
この志望動機が評価されるポイント
  • 販売経験の中から「データ集計・在庫管理」という事務の要素を切り出している
  • 「なぜ事務職の中でも監査法人なのか」に答えている
  • 学習中の簿記資格で意欲を補強している

会計監査も販売・営業と同様「サービス業」ですので、実は販売・営業の経験は面接官(=管理職以上)に共感を生みやすいです。

ただし、あまりに販売・営業の経験だけを書きすぎると、事務職としての適性に疑問を抱かれかねないため、志望動機を書く上ではほどほどに(全体の2~3割程度に)抑えて書きましょう。

また、簿記資格は必ずしも必要とされませんが、事務未経験者の場合、「簿記を勉強中」の一文があるだけでも伝わり方が大きく変わります。

子育てからの復職|ブランクは正直に伝えて貢献意欲を示す

ブランクを取り繕う必要はありません。監査法人は産休・育休からの復帰が当たり前の職場であり、面接官もブランクのある応募者に慣れていますので、一番初めに堂々と触れたほうが良いです。

例文子育てからの復職・ブランクあり

出産・育児のため4年間仕事を離れておりましたが、子どもの小学校入学を機に、以前金融機関の事務として6年間培った事務処理の経験を活かして再び働きたいと考え、志望いたしました。貴法人を志望した理由は、正確性が重視される業務で専門的なチームを支えられることに加え、家事と両立する中で身につけた時間管理の力を活かせると考えたためです。ブランク期間の感覚を早く取り戻し、腰を据えて長く貢献したいと考えております。

約201字|下線部はご自身の経験・応募先に合わせて書き換え
この志望動機が評価されるポイント
  • ブランクの理由と期間を冒頭で簡潔に開示している
  • 復職の理由を過去の実務経験と接続している
  • 家事との両立経験を「時間管理力」という強みに転換している

子育てから仕事復帰すること自体は、勤労意欲が伺えるため評価されます。しかし、「うまく社会復帰できるか」という点で不安が生まれるのもまた事実です。

この点をケアするため、最後に一文で「長く貢献したい」という意思を表明するのがオススメです。

なお、時短や在宅勤務の希望は志望動機に書かず、条件面の確認の場で伝えるのが鉄則です。志望動機に混ぜると「条件で選んでいる」印象が生まれます。

パート・時短勤務での応募|時間の制約より処理能力を語る

パートへの応募であっても、志望動機は聞かれます。「家から近い」「時間が合う」だけでは、他の応募者と差が付かず、落とされる可能性が高まります。

例文パート・時短勤務での応募

週3日・10時から16時までの勤務が可能な事務職を探す中で、前職の医療事務で7年間培った正確な事務処理の経験を最も活かせるのが監査アシスタントの仕事だと考え、志望いたしました。限られた勤務時間で成果を出すため、優先順位を明確にして業務を進めることを常に心がけてまいりました。前職でも、月末の請求業務など期日の決まった業務を確実に仕上げることを得意としておりました。細かな確認作業に集中して取り組むことが得意ですので、繁忙期の監査チームを支える戦力として貢献したいと考えております。

約240字|下線部はご自身の経験・応募先に合わせて書き換え
この志望動機が評価されるポイント
  • 希望する勤務条件を冒頭で明示してミスマッチを防いでいる
  • 「時間が短い」ことを「時間内で成果を出す力」に転換している
  • 繁忙期に触れて仕事への理解を示している

パートの場合、例文のように勤務条件を冒頭で伝えてしまっても問題ありません。採用側もシフトの組みやすさを最初に確認したいため、むしろ親切な書き方と言えます。

監査アシスタントの志望動機の書き方のポイント

監査アシスタントの志望動機の書き方のポイントは、次の3つです。

以下、それぞれ解説します。

「なぜ一般企業の事務ではなく監査法人なのか」に答える

面接官が志望動機で一番知りたいのは、なぜ監査アシスタントなのか?なぜ一般企業の事務職に行かないのか?です。

事務職の求人は世の中にいくらでもあります。そのため、監査法人を選ぶ理由が書かれていない志望動機は「どこでも良いのでは?」と受け取られる恐れがあります。

これに対する回答としては、以下のようなもので十分です。

「なぜ監査法人なのか」の回答例
  • 専門性の高い環境で事務スキルを磨きたい
  • 公認会計士というプロフェッショナルをチームで支える働き方がしたい
  • 数字と正確性が求められる仕事に適性がある
  • 企業の決算・監査という社会的意義のある業務に関わりたい
  • 知人が監査アシスタントとして働いており、とても働きやすそう

特に、一番最後の「知人が働いている」という理由は意外と効果的です。

「監査アシスタントとして働いている知人から内情を聞いて興味を持った」という動機は説得力があり、内情を理解しているためアンマッチが生じにくい(=採用してもすぐには辞めない)可能性が高いからです。

会計・税務の転職相談室では筆者(公認会計士)が直接監査法人での働き方をお話ししていますが、その会話の中で監査アシスタントに興味を持ち、それをそのまま面接で伝えて合格された方もいます。

「なぜ監査法人なのか」という問いに対する回答は、監査現場の実務を知らなければ中々思いつきません。

知人に公認会計士がいれば、内情を聞いてみると良いでしょう。

結論→根拠→貢献の順で組み立てる

志望動機の書き方の鉄則は、①結論(なぜ志望するか)→②根拠(それを裏付ける経験)→③貢献(入社後どう役立つか)の順で組み立てることです。

特に重要なのが③です。

「学ばせていただきたい」ではなく、貢献で締めることを意識してください。監査アシスタントは即戦力の中途採用が中心のため、受け身の姿勢はマイナス評価に直結します。

書類に志望動機を書く際のボリュームは、200~300文字が最適です。100文字前後では意欲を疑われ、400文字を超えると結論が薄れます。

プロに添削してもらう|第三者の客観的な視点で補正する

ある程度の志望動機が完成したら、応募前にプロに添削をしてもらいましょう。

一番手っ取り早いのは、監査アシスタントに強い転職エージェントを複数社使い、それぞれ担当コンサルタントに添削させることです。

転職エージェントは、数をこなすために多くの求人に応募させようとしてきます。しかし、「志望動機」は書類通過の合否を分ける重要なファクターですので、必ず応募前に添削をさせましょう。
転職エージェントは無料で利用できますが、どうせ使うなら上手に使いましょう。

自分では完璧だと思っていても、第三者の視点で見ると思考に偏りが見えたり、表現が冗長であったり等、新たな発見があります。

監査アシスタントの志望動機は(基本的には)どの監査法人でも使いまわしができますので、「1つの完璧な志望動機」を完成させることが大切です。

監査アシスタントの面接で落ちる可能性のあるNG志望動機

元面接官の視点から、監査アシスタントの面接で評価されないNG志望動機を紹介します。

NG志望動機面接官の受け取り方
残業が少なく働きやすそうだから条件しか見ていない
簿記の知識で監査業務がしたい仕事内容を誤解している
学ばせていただきたい貢献のイメージが湧かない

「働きやすさ」は本音としては構いません。ただし志望動機の一本目に置いてはいけません。「長く腰を据えて働きたい」という表現に言い換えましょう。

また、「監査業務がしたい」と書くのも危険です。監査の実施主体はあくまで公認会計士であり、監査アシスタントはそのサポート職です。仕事内容を誤解したまま応募しているものと受け取られます。

面接官の立場では、「仕事内容を誤解して入社し、その後早期離職すること」を一番恐れています。仕事への正しい理解を示すだけで、他の応募者と大きく差が付きます。

監査アシスタントの仕事内容について、詳しくは以下の記事で解説しています。

監査アシスタントの面接でアピールすべき高評価ポイント

監査アシスタントが面接でアピールすべき高評価ポイントは、以下の3点です。

監査アシスタントが面接でアピールすべき高評価ポイント
  • 正確さ
  • 細やかさ
  • 簿記を学習中であること

この3つは鉄板です。確実に評価されます。

必ず、面接の際に積極的に伝えましょう。

特に「正確さ」「細やかさ」については、単に「正確な作業が好きです」「細かな作業が得意です」と伝えるだけでは信ぴょう性に欠けます。ご自身の経験に紐づけて、体験談としてアピールすることで説得力が生まれます。

この辺りの自己PRの作りこみは、監査実務の現場を知らなければ難しいはずです。会計・税務の転職相談室ではいつでも無料でご相談を受けていますので、お気軽にご相談ください。

一方、以下の能力も高く評価されますが、敢えてアピールすべきではありません。

敢えてアピールすべきではない能力
  • コミュニケーション能力
  • 優先順位を付けて仕事をこなす能力

上記のスキルは、監査現場でも非常に役立つため評価されます。

しかし、これらは自らアピールするような能力ではなく、受け手側が判断して評価する能力です。

書類で志望動機に含めて記載する分には問題ありませんが、面接において自らの口でアピールすることは避けた方が無難です。(コミュニケーション能力の高い人は、自ら進んで「コミュニケーション能力が高いです」とはアピールしません)

自分の口で明言せず、対話の中で相手に「コミュニケーション能力が高そうだな」「仕事が効率的にできそうだな」と評価させてこそ意味があります。

志望動機に書くべきことと面接で話すべきことには若干の違いがありますので、注意すべきです。

監査アシスタントの志望動機に関するFAQ

最後に、監査アシスタントの志望動機に関するよくある質問に回答します。

監査アシスタントの志望動機は何文字くらいが良いですか?

200〜300字が最適です。

履歴書の志望動機欄であれば150〜250字(欄の8割以上)、面接で話す場合は300字前後(約1分)が目安です。

簿記の資格がなくても志望動機は書けますか?

はい、問題ありません。監査アシスタントの求人の大半は簿記資格を必須としていません。

無理に資格に触れるよりも、事務経験と正確さをアピールしましょう。簿記を学習中の場合のみ、最後に1文添えると意欲が伝わります。

面接では志望動機以外に何を聞かれますか?

繁忙期の残業可否や勤務日数などの条件確認、Excelの使用経験、これまでの事務経験の具体的な内容が中心です。

志望動機とあわせて、仕事内容への理解を示せるように準備しておきましょう。

【比較表】監査アシスタントに強い!転職エージェント3社

監査アシスタントに強い転職エージェントは、以下の3社です。

スクロールできます
JACリクルートメントレックスアドバイザーズMS-Japan
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求人数 ※1多やや多めやや多め
得意領域ハイクラス全般監査法人/公認会計士管理部門全般
強み求人数が非常に多い利用者の満足度が高い管理部門全般に強い
対象年齢20代~50代20代~50代30代~40代
対象エリア全国全国関東/関西/東海
運営開始 ※21997年2004年1997年
利用料金無料無料無料
評判・口コミ評判・口コミ >評判・口コミ >評判・口コミ >
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト

監査アシスタントに一番おすすめの転職エージェントは、JACリクルートメントです。

JACリクルートメントはハイクラス求人に特化しており、BIG4/中小監査法人のアシスタント求人を幅広く網羅しています。監査アシスタントに応募する際は、利用が必須です。

また、「レックスアドバイザーズ」は転職経験のない方にはオススメです。筆者もレックスアドバイザーズを利用して転職しましたが、カウンセリングが非常に上手く、キャリア選びの際に重宝しました。

ぜひ上記比較表をご参考に、ご自身に合った転職エージェントを使ってください。

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