監査アシスタントの年収相場は300万~450万円!独自調査から分かった傾向
アカウントエージェント株式会社の調査によれば、監査アシスタントの年収相場は300万~450万円であることが分かりました。(n=29)
この年収は経理事務の年収水準と遜色ない水準であり、その後法人内での昇給により更に年収水準を高めていくことが可能です。
本記事では、この監査アシスタントの年収についての調査結果について、詳しく解説します。
監査アシスタントの年収相場は300万~450万円
アカウントエージェント株式会社では、監査アシスタントの求人を網羅的に集計し、年収水準を公開している全29件の求人を元に年収水準を調査しました。
注:年収の提示がある29求人を集計。●は金額が単一または下限のみ提示の求人。
| 働き方 | 提示年収の目安 |
|---|---|
| 正社員・常勤 | 300万〜450万円が中心(全体では261万〜610万円) |
| 契約社員 | 326万〜370万円 |
| パート | 時給1,200〜1,850円 |
上記のとおり、監査アシスタントの正社員の年収は全体で261万~610万円で分布しており、特に多いのは300万~450万円の層です。
また、平均で見ると年収の下限平均は341万円でした。求人票は「330万円〜」のように下限で提示されることが多いため、監査アシスタント1年目の年収は330万〜350万円前後に落ち着くケースが多いです。
年収の分布にも特徴があります。契約社員の年収は326万〜370万円の狭い帯に集中しており、下限だけ見れば正社員と変わらないものの、上限が高くありません。
また、初めから500万円以上の年収水準を提示する監査法人もありますが、この場合は前職において「経理」「会計事務所」などの会計系の実務経験を求められるケースが大半です。
監査アシスタントの年収水準が高い理由

監査アシスタントの年収が高い理由は、監査法人のビジネスモデルとして利益率が高いことに起因します。
「会計監査」は公認会計士・監査法人のみに認められた独占業務であり、参入障壁が高く価格競争が起きづらいという特徴があります。
このため、サービスから得られる報酬の水準が高く、それが監査アシスタントを含む従業員にも還元されやすいのです。実際、公認会計士の年収はおおよそ10年程度で1,000万円を超えます。
加えて、近年は公認会計士の人手不足を背景に、各監査法人がアシスタントの採用を拡大しています。
人材確保の競争が働くため、待遇を下げにくい状況が続いていることも年収水準を下支えしています。
女性のための福利厚生も整いやすい

監査アシスタントは、年収に加えて福利厚生も整いやすい職種です。
- 社会保険・通勤手当・時間外勤務手当
- 産前産後・育児・介護休業制度、看護休暇
- 時短勤務
- ベビーシッター育児支援
- 資格取得支援制度・報奨金制度
- 退職金制度 など
特に大手監査法人では、時短勤務やベビーシッター支援など女性のための福利厚生が充実しやすい傾向にあります。
監査アシスタントは女性が9割以上を占める職場のため、こうした制度が整備されているだけでなく、産休・育休の取得や育休からの復帰実績が多くあります。
BIG4での監査アシスタントの年収
BIG4での監査アシスタントの年収は、300万〜400万円前後が中心です。
| 法人 | 年収の目安 | 雇用形態 |
|---|---|---|
| EY新日本 | 月収:21〜23.45万円+賞与 | 正社員 |
| トーマツ | 年収:326〜342万円 | 契約社員(正社員転換制度あり) |
| あずさ | 非公開 | 正社員(紹介予定派遣からの正社員登用もあり) |
| PwC | − | 現在、監査アシスタントの募集なし |
EY新日本は月給を公開しており、東京234,500円/新潟210,000円+賞与。研修後は主に在宅勤務で、4社の中では最も採用に積極的です。
トーマツは契約社員スタートで年収326万〜342万円(残業代は別途)、1〜2年程度での正社員転換制度があります。
BIG4は組織規模が大きいものの、中小監査法人よりも年収が高いとは限らず、むしろ中小監査法人の方が年収水準が高いケースさえあります。
監査アシスタントと経理事務の年収を比較
監査アシスタントの年収は、厚生労働省が実施した統計的調査における「経理事務の年収」と遜色ありません。
監査アシスタントは原則女性が採用されますので、ここでは比較のため、厚労省による賃金構造基本統計調査の年齢層別年収データのうち主に女性の年収を見てみましょう。
「経理事務」の年収平均(年齢階級別)
| 年齢階級 | 女性 | 男女計 |
|---|---|---|
| 20〜24歳 | 347万円 | 353万円 |
| 25〜29歳 | 400万円 | 424万円 |
| 30〜34歳 | 432万円 | 484万円 |
| 35〜39歳 | 464万円 | 536万円 |
| 40〜44歳 | 464万円 | 540万円 |
| 45〜49歳 | 494万円 | 567万円 |
| 50〜54歳 | 486万円 | 567万円 |
| 全年齢平均 | 449万円 | 512万円 |
- 経理事務:会計事務所スタッフ・事業会社経理
- 年収:きまって支給する現金給与額×12+年間賞与(残業代含む)
上記データを見ると分かる通り、監査アシスタントの年収相場(300万~450万円)は、経理事務の女性(20歳~34歳)の年収帯に属しており、年収水準が遜色ないことが分かります。
また、上記データの中には「残業代」が含まれていますが、当社が調査・集計した監査アシスタントの年収には残業代が含まれていない求人もあるため、経理事務と同等または経理事務よりも高い年収が得られると言えます。
監査アシスタントを辞めた後の年収
監査アシスタントを辞めた後の選択肢はいくつかありますが、王道は「経理」または「会計事務所」への転職です。
ここでは、この2つのキャリアを選んだ際の年収データを紹介します。
なお、監査アシスタントとして働きながら簿記1級または簿記2級を取得していることを前提とします。
| 簿記1級 / 求人数 | 簿記2級 / 求人数 | |
|---|---|---|
| 経理 | 646万円 / 721件 | 606万円 / 1,123 件 |
| 会計事務所 | 543万円 / 554件 | 543万円 / 1,006件 |
会計事務所に転職する場合、簿記1級・2級で年収水準は変わりません。
一方、経理志望の場合には簿記1級資格が高く評価される傾向にあります。
監査アシスタントになった後は、その後のキャリアを考え、必要に応じて働きながら簿記資格の取得を目指すことをオススメします。
もちろん、監査法人内でのキャリアも豊富にありますので、詳しくは以下の記事内で解説しています。
【比較表】監査アシスタントに強い!転職エージェント3社
監査アシスタントに強い転職エージェントは、以下の3社です。
| JACリクルートメント | レックスアドバイザーズ | MS-Japan | |
|---|---|---|---|
![]() | |||
| 求人数 ※1 | 多 | やや多め | やや多め |
| 得意領域 | ハイクラス全般 | 監査法人/公認会計士 | 管理部門全般 |
| 強み | 求人数が非常に多い | 利用者の満足度が高い | 管理部門全般に強い |
| 対象年齢 | 20代~50代 | 20代~50代 | 30代~40代 |
| 対象エリア | 全国 | 全国 | 関東/関西/東海 |
| 運営開始 ※2 | 1997年 | 2004年 | 1997年 |
| 利用料金 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 評判・口コミ | 評判・口コミ > | 評判・口コミ > | 評判・口コミ > |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
- 求人数の集計対象:各社の監査法人の求人のみを集計し、その多さを記載しています。 (2026年10月1日時点)
- 運営開始:職業紹介事業の許可届出受理年度を運営開始年度としています。
監査アシスタントに一番おすすめの転職エージェントは、JACリクルートメントです。
また、「レックスアドバイザーズ」は転職経験のない方にはオススメです。筆者もレックスアドバイザーズを利用して転職しましたが、カウンセリングが非常に上手く、キャリア選びの際に重宝しました。
ぜひ上記比較表をご参考に、ご自身に合った転職エージェントを使ってください。



