【受からない?】クレアール税理士講座の評判・口コミを集めてみた。

【受からない?】クレアール税理士講座の評判・口コミを集めてみた。

公認会計士・税理士の藤沼です。

税理士予備校はいくつかありますが、クレアール税理士講座は「通信講座」に特化した予備校として有名です。

しかし、実際に利用している人たちの評判はどうでしょうか?

今回は、そんなクレアール税理士講座の評判・口コミを一挙にまとめました。

記事末尾では他の予備校との比較表も掲載しましたので、ぜひ最後まで読んでください。

この記事を書いた人


目次

クレアール税理士講座の良い評判・口コミ

クレアール税理士講座の良い評判・口コミは、次のとおりです。

それぞれ解説します。

実務の話が聞けて楽しい

実務の話が聞けて楽しいという良い口コミ
(引用:X(旧Twitter)
河野上先生の話が銀行勤務経験者としてわかりやすいという良い口コミ
(引用:X(旧Twitter)

「監査の話・税務調査の話・顧問先との話などが聞けて楽しい」「経験者としてわかりすぎる雑談」などの良い評判・口コミが検出されました。

クレアール税理士講座の講師は、全員が実務家です。

そのため、授業を実務に紐づけて理解することができるでしょう。

もちろん、他の予備校にも実務家の講師は多いのですが、大原は試験合格者・受験生など若手の講師が多い印象があります。

河野上先生の評判が良い

河野上講師が面白くてオススメという良い口コミ
(引用:X(旧Twitter)
河野上講師がオススメという良い口コミ
(引用:X(旧Twitter)

河野上講師の良い評判・口コミが複数検出されました。

河野上講師は、クレアール税理士講座の「簿記論」「財務諸表論」「消費税法」を担当する講師です。

主要科目の担当講師が人気なのは安心感がありますね。

コスパが良い

コスパが良いという口コミ
(引用:X(旧Twitter)

「クレアールの税理士講座はコスパが良い」という良い口コミが検出されました。

クレアール税理士講座は、大手予備校に比べて料金が安いです。

料金は下記のとおりです。

  • クレアール税理士講座(簿財):約15万円
  • 大原税理士講座(簿財):約38万円
  • TAC税理士講座(簿財):約39万円

クレアールは、校舎を持たず・職員数が少なく・授業ボリュームも少ないため、比較的安い価格で講座を販売しています。

そのため、人によってはコストパフォーマンスが高いと感じるでしょう。

なお、税理士講座を全て比較したところ、業界最安はスタディングでした。(クレアール vs スタディング の項目参照)

なんとか勝負できるレベルまで持っていけた

なんとか勝負できるレベルまで持っていけたという良い口コミ
(引用:X(旧Twitter)

「昨年クレアールで簿財で落ちたが、今年はなんとか勝負できるレベルまでもっていけた」という口コミが検出されました。

社会人で3科目同時受験はとても大変ですが、講義・テキストのボリュームを抑えているクレアールなら、それが可能なのかもしれません。

なお、こちらの方はこの後3科目とも不合格になってしまい、翌年は消費税法を撤退し、簿財の2科目受験に専念されています。

クレアール税理士講座の悪い評判・口コミ

クレアール税理士講座の悪い評判・口コミ

それぞれ解説します。

連結を捨てたが、本試験で出題されて全然解けなかった…

連結を捨てたが、本試験で出題されて全然解けなかった…という悪い口コミ
(引用:X(旧Twitter)
「連結は全捨て」と言われたが信じずに解いたら21点取れたという口コミ
(引用:X(旧Twitter)

「クレアールでは連結・組織再編を切って良いと言われたが、出題されて全然解ききれなかった…」という悪い口コミが検出されました。

ちょっと気になったので、実際に2021年8月の税理士試験「簿記論」の問題を確認してみました。

該当箇所は以下のとおり。

2021年度税理士試験簿記論問題「問2」
(引用:国税庁「2021年度税理士試験簿記論問題用紙」

確かに、ガッツリ連結会計・企業結合の問題が出題されていますね。

しかも、全然難しくありません。非常に簡単な部類。
これを論点ごと捨てるのはちょっとマズいのでは…と私は思います。

上記は問題用紙のごく一部でして、回答箇所は13ヶ所もありました。

もちろん他の個所で点を取れば良いのですが、少なくとも、この程度のレベルの問題は全問正解すべきです。

これで落ちてしまっていたら、試験はまた1年後です。
う~ん…。

申し込んだ科目とは異なる教材が届いた

申し込んだ科目とは異なる教材が届いたという悪い口コミ
(引用:X(旧Twitter)

「法人税法と相続税法を申し込んだのに、法人税と消費税の教材が届いた」という悪い口コミが検出されました。

こちらは無料体験教材のためあまり文句も言えませんが、事実として事務手続きの不備はあったようです。

クレアールは職員数が少ないため、こうしたエラーが起きやすいのかもしれません。

他校だと取れる論点もスルーされ、少し怖い

他校だと取れる論点もスルーされ、少し怖いという悪い口コミ
(引用:X(旧Twitter)

「他校だと取れる論点もスルーされ、少し怖い」という悪い口コミが検出されました。

クレアールでは、学習すべき論点を重要な基本論点に絞り、テキストを薄くし講義のボリュームを減らしています。(これがいわゆる「非常識合格法」の体現です。)

しかし、他校の受講生なら正解するような論点をスルーするため、受講生にとっては不安を感じるでしょう。

また、先述の口コミのとおり実際に試験で出題される論点をスルーしてしまうことがあるため、リスクある戦略とも言えます。

クレアール税理士講座には、授業のボリュームが少ないというメリットがある一方で、スルーした論点が出題されると回答できないというデメリットがあります。

クレアール税理士講座の特徴

クレアール税理士講座には、次のような特徴があります。

それぞれ解説します。

通信講座に特化

クレアールは校舎を持たず、通信講座に特化している予備校です。

そのため Web環境での講義受講に特化しており、紙ベースのテキスト等がなくとも、どこでも授業を受けられるという特徴があります。

ただし、講義動画はダウンロードすることができないため、家のwi-fi環境で予めダウンロードしておいて出先で講義を再生する…ということはできません。

あくまでストリーミング再生ですので、動画視聴時には1時間120MB~140MB程度の通信量が発生します。

一方、「講義音声」はMP3ファイルとしてダウンロード可能ですので、スマホでPDFテキストを見ながら音声を再生する、ということは可能です。

テキストが薄く、授業量が少ない

「非常識合格法」というキャッチフレーズが有名なクレアールでは、テキスト・講義のボリュームを極限まで減らすことにより、学習量を少なくしています。

これにより、特に時間のない社会人の方であっても働きながら税理士を目指しやすい環境を作ることができます。

ただし、先述の悪い口コミにもありましたが、クレアールで切った論点が本試験で出題され、失点してしまう危険性はあります。

多くの予備校では学習するような論点を、クレアールでは学習範囲から除外していますから、このようなリスクは予め知っておくべきです。

授業料が比較的安い

クレアール税理士講座は、「校舎を持たない」「テキストが薄く、授業料が少ない」といった特徴から、授業料を比較的安く抑えることができています。

ただし業界最安ではありません。

参照:クレアール vs スタディング【税理士講座2社を比較してみた】

組織概要

その他、クレアールの組織概要は次のとおりです。

運営組織株式会社クレアール
設立年月1998年4月27日
資本金7,000万円
代表者名代表取締役 竹内 陽一
本社〒101-0061
東京都千代田区神田三崎町1-1-17
ハヤシビル(受付:4F)
従業員数36名
校舎なし

クレアールは通信講座に特化しているため、他の予備校に比べて従業員数が非常に少なく、受講料を安く抑えることができています。

クレアール税理士講座のコース・料金

クレアール税理士講座の料金について、主要なコースの料金をまとめてみました。

クレアール税理士講座のコース・料金

Web通信DVD
(オプション)
答練資料
(オプション)
簿財(1年)126,500円~25,000円25,000円
簿財(1.5年)158,400円~55,000円46,000円
2年5科目325,920円~85,000円64,000円
3年5科目400,800円~96,000円75,000円
簿記論99,000円~22,000円16,000円
財務諸表論99,000円~22,000円16,000円
法人税法118,250円~22,000円22,000円
相続税法99,000円~19,000円22,000円
消費税法71,500円~13,000円13,000円

働きながら税理士を目指す方は、簿財のセットまたは単科を受講することになります。

学生・受験専念の方は、「2年5科目」「3年5科目」も選択肢に入ります。

Web通信講座はネット環境がなければ視聴できないので、「ネット環境のない場所でも動画講義を閲覧したい」という方は、DVDオプションも購入する必要があります。

ただし、Web通信であっても「MP3の講義音声ファイル」「講義資料」はダウンロードできますので、ネット環境がなくとも音声だけで講義を受講することは可能です。

「答練資料オプション」は、答案練習で使用する問題用紙・解答用紙を、紙ベースで受け取れるオプションです。

また、Web通信講座では答練資料がPDF形式で閲覧できますが、プリントアウトできない方や、印刷するのが面倒という方は答練資料オプションを購入しています。

オプションを含めると、意外と高額になりますのでご注意下さい。

クレアール vs スタディング【税理士講座2社を比較してみた】

クレアール税理士講座は、よくスタディング税理士講座と比較されます。

両社は、「税理士通信予備校」「料金が安い」という点が共通しているからです。

そこで、クレアールとスタディングの税理士講座を比較してみました。

クレアールスタディング
クレアールロゴスタディング
料金
簿財126,500円~78,800円
法人税法118,250円~52,800円
相続税法99,000円~52,800円
消費税法71,500円~52,800円
国税徴収法52,800円
その他
サービス開始1998年2008年
特徴・テキストが薄い
・通信に特化  
・業界最安 
・通信に特化
受講スタイル通信のみ
校舎なし
総合評価
(8/10)

(10/10)
評判・口コミ評判を見る評判を見る
公式サイト公式サイト公式サイト
  • スタディングの金額は最も高いコースの金額を表示しています。
  • クレアールの簿財は「簿財アドバンスレギュラーコース」の金額を表示しています。
  • クレアールの簿財以外の科目は「レギュラーコース」の金額を表示しています。

クレアール・スタディングの2社は低価格で受講できる税理士講座として有名ですが、安さでは圧倒的にスタディングに軍配が上がります。

クレアールも十分安いのですが、スタディングは更にその半額程度。

スタディングなら5科目全て受講しても25万円を切ります。

また、スタディングでは「国税徴収法」も受講できる点も大きいです。

スタディング税理士講座の評判・口コミについて、詳しくは次の記事内で徹底調査しています。

クレアール税理士講座をおすすめする人

クレアール税理士講座は、次の人におすすめです。

クレアール税理士講座をおすすめする人

それぞれ解説します。

税理士講座を安く受講したい人

クレアール税理士講座の料金表にもあるとおり、クレアール税理士講座の料金は低価格です。

そのため、比較的安い受講料で税理士を目指したい方にはクレアールがおすすめできます。

ただし、クレアール税理士講座の料金は最安ではないため、他校の受講料と比較してから選ぶと良いでしょう。

基本論点に絞って勉強したい人

クレアールでは「非常識合格法」というテーマを掲げ、全科目、基本論点(重要論点)に絞って学習を進めます。

そのため、クレアール税理士講座は基本論点に絞って勉強したい人におすすめです。

また、膨大な範囲のうち重要ではないと考えられる論点を学習しないため、総学習時間を抑えることができます。

ただし先述の口コミのように、捨てた論点が本試験で出題されてしまうケースも過去にありましたので、この点はリスクとして覚悟しておく必要があります。

クレアール税理士講座をおすすめしない人

クレアール税理士講座は、次の人にはおすすめできません。

それぞれ解説します。

試験範囲を全て学習したい人

「非常識合格法」を提唱するクレアールでは、学習範囲を基本論点に絞り、重要性が低いと考えられる論点は学習範囲から除外しています。

そのため、「試験範囲を全て学習したい」という人には、クレアールはおすすめできません。

税理士試験には「傾斜配点」というものがあり、多くの受験生が正答した問題については配点を高くし、合格率(≒合格者数)をある程度調整しています。

そのため、重要な部分に絞るという学習法は正しい学習法です。

しかし、その重要性の判断を誤ると、本試験で出題された際に大きく失点してしまうリスクがあります。

たとえば、2021年8月の税理士試験「簿記論」では、クレアールで捨てても良いと言われていた「連結会計」「企業結合」が出題されてしまいました。

このようなリスクを避けたい方は、他の予備校を使用するのが無難です。

消・法・相以外の税法科目を選択したい人

クレアール税理士講座では、「簿記論」「財務諸表論」「法人税法」「相続税法」「消費税法」の5科目のみ受講できますが、次の税法科目は受講できません。

クレアール税理士講座で受講できない科目
  • 所得税法
  • 酒税法
  • 国税徴収法
  • 住民税
  • 事業税
  • 固定資産税

そのため、上記の選択科目の合格を目指す方には、クレアールはおすすめできません。

より費用を抑えたい人

クレアール税理士講座は、他校に比較すると受講料がリーズナブルですが、業界最安ではありません。

費用の安い税理士通信講座3社比較

クレアールスタディングLEC
簿財126,500円~78,800円225,500円~
法人税法118,250円~52,800円123,200円~
相続税法99,000円~52,800円123,200円~
消費税法71,500円~52,800円99,000円~

税理士講座の費用が安いスクールは上記3社ですが、スタディングが業界最安です。
これ以上安いスクールは他にありません。

クレアールよりもさらに費用を抑えたい人には、スタディングの方がおすすめです。

クレアール税理士講座のよくある疑問・回答

その他、クレアール税理士講座に関するよくある疑問・回答をまとめました。


クレアール税理士講座は、スマホだけで受講できますか?

はい。可能です。

クレアール税理士講座は通信環境さえあれば動画を視聴できます。

また、テキストもPDFで閲覧することができるため、スマホさえあればどこでもいつでもテキストを閲覧できます。

なお、講義視聴による通信量は、おおよそ1時間120MB~140MB程度が目安です。

クレアール税理士講座の質問体制はどうなっていますか?

クレアール税理士講座の受講生は、講師に直接メールで質問することができます。(ただし、クレアールの講義・教材に関する質問のみ受付)

また、受講期間内であれば質問回数に制限はありません。

クレアールの「簿財」は、他の予備校の簿財パックとどう違いますか?

クレアール税理士講座の「簿財アドバンス」は、他の予備校と次の点で異なります。

  • 講義のコマ数が少ない
  • 同一講師が簿記論・財務諸表論を担当
  • 簿記論・財務諸表論の教材が一体となっている

クレアールは簿記論・財務諸表論の区別があまりないため、講義のコマ数が若干減っています。

教材も一体となっている点も特徴です。

また、同一講師が両科目を担当するため、知識のダブりがなく効率的に学習できます。

税理士試験は何回受験できますか?

税理士試験は年に1回、8月に実施されます。

複数科目を受験することも可能であり、例えば一度に3科目を受験することも可能です。

また、税理士試験の受験回数に制限はなく、生涯にわたり何回でも受験することができます。

税理士試験の勉強は何から始めればいいですか?

少なくとも税理士試験(8月)の半年前までに勉強を始めるのが理想です。

なぜなら、どんなに難易度の低い科目であっても、通常半年は勉強期間が必要と言われているからです。

なお、試験勉強を始めるのが遅くなったとしても(学習量が不十分であっても)、お試しで税理士試験を受験することをオススメします。

本試験の雰囲気は年に一度しか味わえませんので、貴重な機会です。

税理士試験の受験料は最大で1科目4,000円と比較的安いので、お試しであってもまずは受験してみるべきです。

簿記の財務の勉強時間はどのくらいですか?

一般に、簿記論・財務諸表論はそれぞれ500時間~600時間ほどで合格できると言われています。

また、簿記論・財務諸表論は相互に関連性・親和性の高い科目ですので、同時に学習・受験することでシナジーが生まれ、学習効率が上がります。

クレアールの簿記のお祝い金はいくらですか?

クレアール税理士講座の合格お祝い金は、1科目30,000円~です。

なお、「合格体験記」を提出することで合格お祝い金がもらえます。

クレアール税理士講座の合格率はどのくらいですか?

クレアールでは、税理士講座受講生の合格者数・合格率を公開していません。

そのため、実際どのくらいの確率でクレアールから合格できるかが不明です。


【比較表】税理士通信講座を5社まとめて比較してみた。

最後に、税理士通信講座を開講している予備校全5社をまとめて比較してみました。

税理士通信講座の5社比較表

スクロールできます
クレアールスタディングLECTAC大原
クレアールロゴスタディングLECロゴTAC資格の大原
総合評価
(8/10)

(10/10)

(8/10)

(9/10)

(9/10)
評判・口コミ評判を見る評判を見る
料金
簿財セット126,500円~78,800円225,500円~390,000円~383,000円~
法人税法118,250円~52,800円123,200円~235,000円~253,000円~
相続税法99,000円~52,800円123,200円~250,000円~253,000円~
消費税法71,500円~52,800円99,000円~155,000円~157,000円~
国税徴収法52,800円155,000円~157,000円~
その他
サービス開始1998年2008年1979年1980年1979年
特徴テキストが薄い業界最安準大手大手スクール大手スクール
受講スタイル通信のみ通信・通学通信・通学通信・通学
校舎なし全30校全23校全47校
公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト公式サイト
  • スタディングの金額は最も高いコースの金額を表示しています。

上記比較表をご参考に、ご自身に合った予備校を選んでください。

目次