公認会計士・税理士の藤沼です。
監査法人から転職すると、CPD単位の取得方法で悩む方も多いでしょう。
特に、事業会社の経理などに転職した方は、eラーニングがなく困っている方も多いかもしれません。
そこで今回は、CPD単位の取り方を画像付きで解説します。
※ CPDの取り方にはいくつか方法がありますが、ここでは最も早いと思われる方法だけ記載します。
ケースバイケースですが、10分~15分程度で5単位取ることもできます。
eラーニングだと1単位1時間ですから、それに比べると早いですね。
なお、本記事はCPD単位の最短取得を推奨するものではありません。
CPDは、公認会計士としての使命及び責務を全うし、監査業務等の質的向上を目的としていますので、そのための単位取得であることをお忘れなく。(参考:JICPA-継続的専門研修制度)
2014年 EY新日本監査法人 入社
2018年 中堅コンサル事務所 入社
2019年 藤沼会計事務所 開業
2020年 アカウントエージェント株式会社 代表
【Step1】CPD ONLINEへアクセスし、ログインする
CPD ONLINEにアクセスします。(下図参照)
右上の「ログイン」から、CPD ONLINEへログインしましょう。
【Step2】電子申告をクリックし、CPD指定記事を選択
ログインをしたら、①上部メニュー真ん中あたりにある「電子申告」をクリックし、②画面中央の「自己学習:CPD指定記事」をクリックします。(下図参照)
するとプルダウンメニューが表示されるため、「掲載媒体」「掲載号」を選択します。
ここでは最も一般的・CPD指定記事の多い「会計・監査ジャーナル」を選択します。(下図参照)
【Step3】CPD指定記事を選び、実施時期・研修概要・成果感想を記入する
CPD指定記事の掲載媒体・掲載号を選択すると、CPD指定記事の一覧が表示されます。
申告したいCPD指定記事を選びましょう。
すると、CPD指定記事の感想文等の入力フォームが表示されます。
【Step4】会計・監査ジャーナルを読む
感想を書くために、会計・監査ジャーナルを読む必要があります。
毎月、公認会計士協会から送付されてくる、以下のような冊子です。(現在は原則電子版です)
実際にこれを読んで感想を書いていきます。
電子版については、公認会計士協会の運営する電子版掲載サイトからバックナンバーを読むことができます。(無料です)
※ なお 上記の電子版は、日本公認会計士協会HPで先にログインをしておかなければ表示されませんので、ご注意ください。
【Step5】感想文を書き、単位を申告
CPD指定記事を読んだら、感想文を書きましょう。
求められる文字数は、
・研修概要は50文字以上
・成果・感想は10文字以上
・概要と成果・感想を合わせて200文字以上
です。
以前は記入欄が一つでしたが、概要と成果・感想が分かれました。
フォームに入力したら、最後に「単位を申告」ボタンをクリックして完了です。
これで単位が獲得できます。
CPD単位の取得まとめ
以上、CPD単位の取得方法でした。
とても簡単ですね。
以前、大手監査法人内でのCPD単位不正取得が問題になっていましたが、そもそも、この方法であればCPD単位を正しく効率的に取得することができます。
監査法人から転職し、「eラーニングの環境がなくて、CPDが気軽に取れない…」という方は、ぜひ実践してみて下さい。
くれぐれも、CPD単位の不正取得はしないでください。